小学校受験直前はどう過ごす?直前に行いたい対策と意識したいポイント・注意点
小学校受験直前に行いたい対策
小学校受験本番がいよいよ近づいてきたら、下記のような対策を意識することをおすすめします。
過去問に取り組む
受験前の夏休みに入ったころから、過去問に取り組み始めてはいかがでしょうか?第一志望校の過去問は、10~20年分を目安にできるだけ多く取り組むといいですね。ただ小学校によっては、過去問が手に入りにくい場合もあるかもしれません。その場合は、問題に類似傾向のある別の小学校の過去問を取り入れてもいいでしょう。
併願校がある場合は、第一志望校に限らず、第二志望校や第三志望校の過去問にも挑戦してみてくださいね。
苦手分野を強化する
過去問に取り組む中で、子どもの苦手分野や理解できていない問題も出てくることでしょう。そうした苦手に向き合い、強化することも大切です。しかし、苦手分野を克服するために苦手分野の問題ばかりさせると子どもの自信を奪ってしまいかねません。
子どもの得意分野の問題も取り入れながら、子どもの自信を損なわないように注意しましょう。
指示に従う練習をする
受験直前になると、子どもも問題に慣れがでてしまい、指示の途中で行動してしまうことがあります。しかし最後まで指示を聞けないと、指示をしっかりと聞いて理解できているか、約束事を守れるかどうかというお受験のチェック項目に引っかかってしまうかもしれません。
ママやパパが先生役となり「先生の指示を最後まで聞いてから行動し、指示に従ってやめる」練習は最後まで続けることをおすすめします。また最後まで問題を聞かずに行動してしまうと、ミスにつながる恐れもあるので注意が必要です。
併願校を決める
受験直前になると試験日も発表されるので、複数の小学校を受験する場合は、第一志望校の受験日を確認したうえで併願校を決めましょう。併願校受験は滑り止めとしてだけでなく、本命のお受験前の練習としても有意義なものになるはずです。
願書の作成
小学校受験では、願書の内容の影響が大きいといわれています。なかでも家庭の教育方針や志望動機などはしっかりとチェックされるので、可能であれば幼児教室などでプロの添削を受けることをおすすめします。
文章の構成の出来や誤字脱字などを確認してもらえるのはもちろん、志望校の教育理念との齟齬など自分では気づきにくいポイントも指摘してもらえることでしょう。
面接対策を行う
小学校受験の面接時間は学校によって異なりますが、目安は5~15分程度となります。その短い間に家庭の教育方針や価値観をはじめ、夫婦間の意見の齟齬がないか、願書と面接時の回答に矛盾がないかなど、厳しくチェックされることでしょう。
また言葉遣いや入退室の所作、座り方などもしっかりと意識し、本番をイメージした練習を行ってみてくださいね。幼児教室で面接対策を行ってもらったり、知人などに面接官役をお願いしてみたりすると、いい練習になるはずです。
持ち物を確認する
筆記用具やスリッパ、願書のコピーなどといったお受験当日の持ち物は、早めに確認しておくといいでしょう。忘れ物をしてしまわないよう、チェックリストを用意しておくのもおすすめです。
小学校受験直前に意識したいポイント
小学校受験直前には、どのようなポイントを意識して過ごせばいいのでしょうか?
規則正しい生活を心がける
お受験が直前に迫ってくれると、子どものできない部分ばかり目に付いてしまい、勉強時間を増やしたくなるかもしれません。しかし、勉強時間を増やすことで睡眠時間を減らしてしまったり、生活が不規則になったりしてしまっては、万全の状態でお受験を受けられなくなることも。
お受験に向けてコンディションを整えるためにも、早寝早起きを心がけ、規則正しい生活を意識するといいでしょう。
体調管理に注意する
お受験前に子どもが病気や怪我をしてしまったらと思うと、不安になってしまいますよね。季節の変わり目で体調を崩してしまう子どもも多い時期なので、手洗い・うがいの徹底やマスクの着用、人混みを避けるなど感染を防ぐよう注意しましょう。
またこうした感染対策は、子どもだけでなく家族もいっしょに行うことをおすすめします。子ども自身は元気でも、家族が体調を崩していると不安になってしまうもの。またママやパパも面接に向けてコンディションを整えておくのが望ましいでしょう。
ただ子どもが病気や怪我をしないようにと、幼稚園や保育園を休ませなくてはならないということはないようです。とくに園で過ごすのを楽しみにしている子どもの場合、無理に休ませるとストレスを抱えてしまう可能性もあるので注意してくださいね。
ただ園で感染症が流行っている場合や、幼児教室の直前講習会を受講していて園との両立が難しい場合などは、園を休むことも選択肢のひとつとして考えてもいいかもしれません。
モチベーションを高める
お受験で子どもが実力を出せるよう、モチベーションを高める声かけを行うのも効果的だといいます。「入学したらどんなことをしたい?」「どんなお友だちができるか楽しみだね」と入学後の生活を想像させることで、子どものやる気を引き出せるかもしれませんよ。
心のケアに気を配る
お受験を目前にした子どもは、不安やストレスを抱えていることが多いもの。そうした心の負担は、子どもの集中力を落としたり、ケアレスミスにつながったりすることがあるそうです。子どもの不安を軽減するため、子どもの自信を高めるような言葉をかけてあげてはいかがでしょうか?
子どもの不安な気持ちに寄り添ったうえで「今まで○○くんがたくさん頑張ってきたのを、ママは見てきたよ。○○くんなら大丈夫だって信じているよ」と笑顔で話してあげると、子どもに安心感を与えることができそうですね。
試験のタイミングを意識する
小学校のお受験は、午前と午後にわかれて行われることも多いため、どのタイミングで試験を受けるかを考慮し、子どもの生活リズムを整えてあげましょう。午後に試験を受ける場合、早起きさせ過ぎると試験前に子どもが疲れてしまい、実力を発揮できない可能性も懸念されるので注意してくださいね。
小学校受験直前の注意点
小学校受験前には、下記のようなポイントに注意してみてはいかがでしょうか?
親の不安が子どもに伝わらないようにする
お受験前には、子どもだけでなくママやパパも不安を感じてしまうものですよね。しかしそんな不安が子どもに伝わると、子どもはより精神的に追い詰められてしまう可能性があるといいます。
試験が間近に迫ってくると、子どものできていない部分が目に付いてしまいがちですが、成長したところに意識的に目を向けるようにしましょう。またお受験のことで頭がいっぱいだとどんどん悪い方へ考えてしまうこともあるので、適度に息抜きをすることも大切なのかもしれません。
お受験に関して不安なことがある場合は、子どもに聞かれないように配慮しつつ、周囲に相談することをおすすめします。幼児教室の先生などのプロに相談するのはもちろん、配偶者や親しい友人などに話を聞いてもらうだけでも心が軽くなりそうですね。
適度な緊張感を意識する
適度な緊張感は、子どものやる気を引き出し、集中力を高めてくれることがあるといいます。しかし常に緊張した状態だと、子どもはストレスを溜めてしまいかねません。緊張感をもって試験対策に取り組む時間を作るとともに、気を抜いてリラックスできる時間を作ってあげることも大切だといえるでしょう。
さいごに
お受験がいよいよ差し迫ってくると、焦りから普段以上に勉強に力を入れた方がいいように感じてしまいますよね。しかしあえて普段通りに過ごすことで、子どもはリラックスして試験を受けられるかもしれません。
小学校受験直前は、子どものコンディションを整えることを重視し、万全の状態で試験に臨めるようサポートしてあげてくださいね。