子どもへの季節の教え方はどうする?季節を学ぶメリットとお受験での出題傾向
日本の季節はどうわけられる?
日本の季節は春夏秋冬にわけられますが、それぞれどのくらいの時期をさすのでしょうか?気象庁によると、四季は下記のようにわけられるといいます。
★春:3~5月
★夏:6~8月
★秋:9~11月
★冬:12~2月
ただし近年は地球温暖化の影響もあり、こうした四季のくくりにズレを感じる人も少なくないといいます。そのため上記のくくりはあくまで目安として、年や地域によって気候が異なることを子どもに伝えておいてもいいでしょう。
小学校受験での季節に関する出題傾向
子どもの季節感は小学校受験でも注目されることが多く、筆記試験や面接などで季節に関して問われることも少なくないといいます。それでは、具体的にどのような内容が主題される傾向にあるのでしょうか?
★行事・記念日
★景色・風景
★植物
★生き物
★食べ物
上記のような内容が取り上げられることが多いといいますが、とくに植物の場合は花、生き物の場合は昆虫や鳥などが出題されやすいそうなので意識しておくことをおすすめします。名前だけを暗記するのではなく、実物や写真とセットで覚えてもらうといいでしょう。
ただし小学校受験における季節の問題では、子どもの暗記力だけではなく、家庭における情操教育や自然や文化への接し方についてもチェックされていることが多いのだとか。そのためただ子どもに季節のものを覚えさせるのではなく、親子で楽しみながら季節に親しむことを意識してみてはいかがでしょうか?
子どもが季節を学ぶメリット
子どもに季節について教えると、どのようなメリットが期待できるのでしょうか?
生きる力を育む
私たちの生活や身近な自然に深く関わる季節を知り、理解を深めることは、子どもの生きる力を育てることにつながるかもしれません。また季節は子どもの生活に直接的な影響を与えることから、子どもの知的好奇心を引き出しやすそうですね。
学習の基礎作りになる
季節について学ぶことは、子どもの小学校入学後の学習にも大いに役立つでしょう。直接的に影響する生活科や理科・社会などはもちろん、季節について知ることは国語や音楽の理解を深める助けにもなってくれるかもしれません。
子どもの心を育てる
お正月や節分、ひな祭り、端午の節句など季節の行事にはさまざまなものがありますが、その多くに家族の健康や幸せ、子どもの健やかな成長などの願いが込められていますよね。そうした行事を通して、自分を大切にしてくれるママやパパの思いを感じる経験は、子どもの自己肯定感を高めることにもつながるのではないでしょうか?
子どもへの季節の教え方
子どもにはどのように、季節について教えていけばいいのでしょうか?
季節の行事に積極的に取り組む
子どもに季節感を身につけさせるため、さまざまな季節の行事に取り組んでみてはいかがでしょうか?行事にちなんだ食事を用意したり、飾りつけをしたり、行事にまつわる絵本を読んだりすることは、子どもにとってもママやパパにとっても良い思い出になりそうですね。
また正月遊びや海水浴など、季節を感じられる遊びを取り入れるのもおすすめです。
自然に触れる
日々の生活の中で、積極的に自然に触れる機会を作ることも子どもの季節への理解を深めることでしょう。「自然に触れる」というとキャンプなどのアウトドア体験をイメージして難しく感じてしまう人もいるかもしれませんが、散歩や公園遊びなどでも十分季節を感じられることでしょう。
季節の花や虫、気候の変化などに目を向けられるような声かけを意識するとよりよいかもしれません。また時間に余裕があれば、家庭菜園や芋ほりなどの収穫体験、ピクニックなどに挑戦してみてもいいですね。
筆者の家庭でも、春にいちご狩りに出かけたり、夏に家庭菜園で夏野菜を育てたり、川遊びをしたりと季節を感じられる体験を積極的に取り入れています。毎年楽しんでくれているのか、それぞれの時期が近づくと「もうすぐいちご狩り行く?」「早く川遊びに行きたいな」などと話すようになり、季節感が少しは身についてきたのかと実感しています。
いっしょに買い物へ出かける
スーパーなどの陳列は、季節によって変化していきますよね。旬の食べ物が目立つ位置に配置されるなど、意識してみると想像以上に季節を感じられるよう工夫されています。また季節に応じた飾りつけなども、子どもの目を引いてくれることでしょう。
買い物をしながら「みかんがおいしい季節になったね」「クリスマスの飾りがでているね」などと季節を感じられる声かけをしてみてもいいですね。
絵本・図鑑を活用する
絵本や図鑑も、子どもの季節への理解を深めるのに大いに役立ってくれることでしょう。絵本の場合は、季節をテーマにしたものはもちろん、そうでないものでも描かれた風景や小物などから季節を感じられるものも多いはずです。
図鑑の場合、自宅でじっくりと読みたいのであれば大きいサイズ、外出時に持ち歩きたいのであれば小さいサイズを選ぶと、活用しやすいかもしれません。
季節にちなんだ工作・お絵描きをする
七夕飾りを作ったり、季節の行事をテーマにお絵描きをしたりと、制作活動を楽しむのも季節に親しむよいきっかけになりそうですね。どんぐりや落ち葉などの自然のものを活用しても楽しいかもしれません。
部屋の飾り付けを工夫する
季節に応じて、部屋の飾りつけを工夫してみてもいいでしょう。季節の花や置物などを飾ったり、季節を感じられる絵や写真、カレンダーなどを取り入れてみたりするのもおすすめです。
親子の会話の時間を作る
季節に限らず、学習にはインプット(覚える)だけでなくアウトプット(覚えたことを思い出して外に出す)も重要だといわれています。子どもに季節について教えることとあわせて「散歩のときにバッタを見つけた」「前に雪で遊んで楽しかった」などと子どもから季節の話を引き出せるよう、親子の会話の時間を積極的に作ってみてはいかがでしょうか?
知育グッズを活用する
季節を学べる知育グッズにはさまざまなものがあるので、一目で季節を把握しやすいポスターやゲーム感覚で遊べるカード、問題集など子どもにあったものを探してみてはいかがでしょうか?
ポスターやカードは、子どもといっしょに手作りするのもおすすめです。写真を活用したり、絵を描いたりして、世界に一つだけの作品を作るのも楽しいでしょう。
さいごに
子どもの季節感は、時間をかけてゆっくりと育まれていくもの。知識だけを詰め込むのではなく、家族で季節の移り変わりを楽しみながら生活することを意識してみてはいかがでしょうか?
家族の思い出を季節ごとに振り返ることができるよう、季節別にアルバムを作ってもいいですね。子どもが成長してからも、良い記念になるはずです。