体験を通して絵本の世界に入りこめる!参加型絵本11選
絵本を読みながら身体を動かせる参加型絵本2選
絵本を真似して身体を動かして遊べる絵本は、子どもの運動不足解消にも効果的かもしれません。絵本を読むときは、子どもが安全に身体を動かせる環境を整えてあげるといいですね。
「ぺんぎんたいそう」(作:齋藤槙)
かわいいペンギンの動きを体操に見立てたこちらの絵本は、読みながら子ども自身もペンギンの真似をして身体を動かしたくなることでしょう。動きは簡単で真似しやすいので、幼児だけでなく赤ちゃんも楽しみやすいですよ。
「ぴょーん」(作:まつおかたつひで)
かえるやバッタ、ねこなどのさまざまな生き物がジャンプする姿を描いたこちらの絵本を読んでいると、子どももいっしょにぴょーんと飛び跳ねたくなりそうですね。デフォルメされてはいますが、飛び上がる生き物たちの姿はまるで本物のよう。初めての科学絵本としても人気の一冊です。
ゲームが楽しめる参加型絵本5選
クイズや間違い探し、謎解き、迷路など、さまざまなゲームが取り入れられている絵本も少なくありません。ここからは、ゲームを楽しみながら読み進められる参加型絵本をご紹介します。
「きんぎょがにげた」(作:五味太郎)
金魚鉢から逃げ出した金魚を追いかけるこちらの絵本では、上手に隠れる金魚とかくれんぼ遊びを楽しむことができます。どんどん逃げる金魚が次にどこに隠れたのか、きっと子どもが夢中で探してくれることでしょう。金魚を見つけたときの喜びもひとしおで、より絵本が好きになれる一冊になっています。
「おばけとホットケーキ」(作:新井洋行)
こちらの絵本では、冷蔵庫から材料を探したり、かまどに息を吹きかけてみたり、おばけといっしょにホットケーキとジュース作りに挑戦できます。絵本の中で作られていくおいしそうなホットケーキを見ていたら、親子でホットケーキが食べたくなりそうですね。
この絵本は「えほんとあそぼ」シリーズの第2弾で、同シリーズの『おばけとかくれんぼ』『おばけとたからさがし』『おばけとおでかけ』もおすすめですよ。
「ねえ、どれがいい?」(作:ジョン・バーニンガム/訳: 松川真弓)
「ねえ、どれがいい?」と提示される選択肢は、どれも奇抜で予想外のことばかり。「どれもいや」という究極の選択に、ああでもないこうでもないと親子で大盛り上がりできることでしょう。
35年の時を経て発行された続編『またまた ねえ、どれがいい?』もあわせてチェックしてみてくださいね。
「どっちがへん?」(作・絵:岩井俊雄)
2枚の絵のうち、どっちが「へん」なのか当てるこちらの絵本は、コンパクトサイズなので持ち運びやすいのがうれしいですね。筆者も子どもとの外出のために購入したのですが、よほど面白かったのか何度も繰り返し読み聞かせをせがまれました。
同じ「いわいさんちのどっちが?絵本」シリーズの『どっちがピンチ?』『どっちがどっち?』もセットでいかがでしょうか?
「おしりたんてい」(作・絵:トロル)
テレビアニメでも人気のおしりたんていといっしょに、謎解きに挑戦してみませんか?紳士的でスマートで、個性的な見た目が魅力的なおしりたんていに、子どもはきっと夢中になることでしょう。謎解きだけでなく、迷路や絵探しといった遊びも楽しめるそうです。
絵本の世界の主役になれる参加型絵本4選
子どものころ、自分が絵本の世界に入れたらと夢見たことのある人も少なくないのではないでしょうか?ここからはそんな夢を叶えてくれる、読み手が絵本の主役になれる参加型絵本をご紹介します。
「さわってごらん!よるの星」(作:クリスティ・マシソン/訳:大友剛)
息を吹きかけたり、ホタルをそっと撫でてみたり、絵本の指示にしたがって動くと、絵本の世界で不思議なことが体験できる、一風変わった参加型絵本です。夕暮れから夜明けまでのゆったりと優しい時間が描かれた絵本は、おやすみ絵本としてもおすすめですよ。
「いろいろいろのほん」(作:エルヴェ・テュレ/訳:谷川俊太郎)
斬新な色遊びが楽しめるこちらの絵本は、新しい絵本の形として衝撃を受ける人も多いといいます。絵本を叩いたり、開閉したりして色を混ぜる中で、子どもの色への興味・関心を高めることができそうですね。
同じ作者による『まるまるまるのほん』も、まるでおもちゃのような驚きの作品となっているので、いっしょに読んでみてはいかがでしょうか?
「おおかみだあ!」(文:セドリック・ラマディエ/絵:ヴァンサン・ブルジョ/訳:たにかわしゅんたろう)
ページをめくるたびにどんどん近づいてくるおおかみに、ハラハラドキドキする絵本です。おおかみから逃げるために本を振ったり、傾けたりと、読者が主役になれるのがおもしろいですね。
「ぜったいにおしちゃダメ?」(作:ビル・コッター)
「おしちゃダメ」といわれるとついつい押したくなってしまう、そんな好奇心を刺激するこちらの絵本は、シリーズ累計45万部を突破した人気作です。「おしたらどうなるんだろう?」という誘惑に負けてボタンを押してしまうと…。まさかの展開に大人も子どもも大笑いすること間違いなしです。
さいごに
子どもへの絵本の読み聞かせが苦手だという人も少なくありませんが、遊びが取り入れられている参加型絵本なら、楽しんで読み聞かせやすいかもしれません。また親子で会話を楽しみながら読み進められる参加型絵本は、親子のコミュニケーションツールとしても大いに役立ってくれることでしょう。
参加型絵本を読むときは、ただ単調に読み進めるのではなく、子どもの様子を見ながら子どものペースに合わせてあげることをおすすめします。クイズなどの場合、考える時間がかかってしまうこともあるかもしれませんが、思考を巡らせることは子どもの考える力を育むことにもつながるので、焦らずじっくりと待ってあげてくださいね。