子ども部屋はいつから必要?メリットやデメリットを紹介
子ども部屋をいつから与えた?
世間のパパママはいつから子ども部屋を与えたのでしょうか。株式会社I-Houseが実施した「子どもに自室を与えたときの年齢」のアンケート調査では、3歳前までに与えたと答えた家庭は15%、4歳から6歳が17%、7歳から8歳が最も多く37%という結果になりました。理由としては、おもちゃが増えたから、勉強させるため、子どもが自分の部屋を欲しいと言ったからなどの回答があげられました。家庭によって子ども部屋を用意する目的はさまざまですが、アンケートに答えた半数以上の親が小学校低学年までに子ども部屋を与えています。
子ども部屋を用意するメリット
まずは、子ども部屋を用意することで得られるメリットを紹介します。
子どもの自己管理能力が高まる
子どもは自分の部屋を与えられると、「自分の居場所を快適に過ごすためにはどうすればいいのか」と考えます。おもちゃや洋服、保育園や学校で必要なものを、どこにどう置くか試行錯誤することで自己管理能力が身につきます。自室を与えてすぐの頃は、ぐちゃぐちゃな部屋を見ると口出ししたくなるかもしれません。初めは親のサポートも必要ですが、子どもの成長のためにも、片付けの手伝いや収納場所の指示をせず温かく見守りましょう。
リビングやダイニングが散らかりにくくなる
子どもが小さい頃は、リビングにおもちゃを広げたり、ダイニングでお絵描きや学習したりすることも多いでしょう。リビングの一角に収納していたおもちゃや学習用品を子ども部屋に収納できる点も、子ども部屋を与えるメリットです。家族の公共の場を綺麗に保てるだけでなく、急な来客にも備えられます。そのため、子ども部屋からリビングに持ち出したものは、使わなくなったら部屋にしまう、寝るとき部屋に持ち帰る、などルールを決めましょう。
子どもの自立心を養える
適度な距離を取ることによって、子どもが自ら考え行動できるようになります。子どもが近くにいると、つい口出しや世話を焼いてしまうものです。子ども部屋を用意することで、物理的に子どもとの距離が生れ、自立心がアップします。また、自由に過ごせる空間があることで、リラックス効果や安心感を得られることも。
子ども部屋のデメリット
子ども部屋を用意するにあたって、デメリットがあることも確認しておきましょう。
親の目が行き届かない
子どもが部屋にこもってしまうと、親は何をしているのか把握することができません。勉強すると言って、実際はゲームで遊んでいたりおもちゃで遊んでいたりする可能性は大いにあります。そこで、ゲームは時間を決めて親が回収する、スマホやタブレットは親の前でしか使わないなど、子どもの年齢に合わせた解決策を見つけましょう。
子どもによっては整理整頓ができず掃除が大変
子ども自身の自己管理を促すことができるメリットがある一方で、整理整頓が苦手な子は、上手に収納できず、ものが散乱した部屋に。「片付けなさい」「掃除しなさい」と頭ごなしに言うのではなく、子どもが少しずつ管理できるようにアドバイスしてあげましょう。例えば、「いるものといらないものに仕分けてものの量を減らすと整理整頓しやすくなるよ。」と子どもの自立心を尊重しつつ解決に導くことが大切です。
家族と一緒に過ごす時間が減る
子どもが自分の部屋で過ごす時間が増えると、自然と家族団らんの時間も減ります。家族とのコミュニケーションが取れなくなると、親は子どもの悩みや状態に気づきにくくなります。そのため、部屋に長時間こもってしまうような状況をつくらないこともひとつの手です。例えば、スマホやタブレットは子ども部屋に持ち込み禁止にする、1日1回はリビングに集まるなどのルールを決めて家族の時間を確保しましょう。家族が集まりやすい雰囲気を、親がつくるのも大事な手段かもしれません。
子どもの成長に合わせた子ども部屋の使い方
子ども部屋は、その時々の年齢でいろいろな役割や使い方があります。年齢別に子ども部屋の目的や使い方を見ていきましょう。
【0歳~2歳】海外ではひとりで寝るのが当たり前?
0~2歳の子ども部屋の使い方としては、寝室として使うのがメインです。海外の赤ちゃんは、「生まれたときからひとりで寝る」と聞いたことがあるかもしれません。日本で言う「川の字で寝る」という習慣がなく、子どもの自立心を育むことや、夫婦の時間を大切にすることを優先しています。幼い頃から子どもの人格形成や夫婦時間の保持をしたい方は、海外のケースを真似してみてもいいかもしれません。
【3歳~未就学】自分の部屋の存在を認識させよう
子どもに「子ども部屋は、自分のものを置いておく場所」と認識させましょう。この頃は、家族と過ごす中で、食事や着替えなど、さまざまな生活習慣を身につけます。そのため、無理に子ども部屋を与えてひとりで過ごさせる必要はありません。しかし、おもちゃや保育園のバックなど、子どものものがリビングに散らかりやすくなるため、子ども用品の収納場所として部屋を用意しましょう。子どもが自分のものは子ども部屋に片付けると認識することで、自己管理能力や片付ける習慣が身につきます。
【小学校低学年】学習しやすい環境をつくろう
この時期は本格的に学習がスタートするため、学習する部屋としての役割も出てきます。ランドセルや教科書の収納スペース、学習机の購入などから小学校にあがるタイミングで子ども部屋を用意する家庭も多く見られます。勉強に集中するために、おもちゃは目の見えないところに収納するなどの工夫をしましょう。また子ども部屋をつくる際、子どもと一緒にコーディネートを楽しむと、自分のお気に入りの部屋を清潔に保ってくれるかもしれません。兄弟や姉妹で一緒に子ども部屋を使う場合は、2段ベッドの使用やレイアウトなどのオリジナリティーも必要です。
先輩ママの体験談
子ども部屋の使い方や工夫など、先輩ママの体験談をまとめました。さっそくチェックしていきましょう。
遊ぶスペース確保で母も子どももストレスフリー
3歳、0歳の男の子のママです。わが家の子ども部屋事情は、1階のリビングにつながるキッズスペースと、2階に2部屋。現在は1階のキッズスペースに絵本やブロックなどのおもちゃを置いています。最初は1階のキッズスペースにトランポリンやすべり台など大型のおもちゃを置いていましたが、リビングが狭くなり邪魔だったので2階の子ども部屋に移動しました。長男は、お友達が来ると自分たちで2階へ行って自由に飛び跳ねて遊んでいます。その間母たちは1階で落ち着いて会話を楽しめます。リビングがすっきりしたことや、自立して遊べている様子を見ていると、空間分けをしてよかったです。
自由な空間を与えることで自己管理能力が身につく
ふたり姉妹のママです。姉が小学校にあがるタイミングで子ども部屋を与えました。寝るときは私も付き添っていましたが、寝ている間は子どもだけ。姉妹一緒だったので特に不安もなかったようです。それよりも自分たちだけの空間があるのは嬉しいらしく、自分のものは自分のスペースに片付けてくれるようになりました。姉妹が別々の部屋になったのは中学校にあがる頃。そろぞれ好みのテイストが変わってきて、自分好みの部屋に模様替えするため、別の部屋に分かれていきました。
ベビーモニターで子どもの様子をチェック
4歳、2歳、0歳の子どもを持つママです。子ども部屋は、将来分割を予定している10畳と、5畳の部屋がひとつずつあります。5畳の部屋は子ども用品や季節ものを収納。今は10畳の子ども部屋で家族5人揃って寝ています。おもちゃは1階のリビングにあり、目の届く範囲で遊んでいるため安心です。しかし、寝る部屋は2階にあり、寝かしつけたあと1階に降りてしまうと子ども達の様子がわかりません。そこでベビーモニターを購入し、1階にいても子どもの様子がわかるようにしました。また、子どもがベッドから落ちても危険の少ないローベットを採用しています。ベビーモニターを設置してから、子どもの様子を観察することができ、自分の時間や夫婦の時間を楽しめています。
子どもの意見を尊重しプライベートを守る
長女が小学2年生の頃、自分の部屋が欲しいと言いました。理由は、お友達の家に遊びに行ったら子ども部屋があって羨ましかったから。しかし、わが家は2LDKのアパートで、下に弟もいたため、ふたり一緒の部屋しか用意してあげられませんでした。家具のレイアウトを工夫し、仕切りをつくっていましたが、兄妹の性別や思春期を迎えることを考慮して娘が小学校4年生のときに引っ越しを決めました。今はそれぞれの部屋で勉強や趣味に没頭しています。親としては寂しい気持ちもありますが、子ども達のプライベートを守ることができてよかったです。
さいごに
子ども部屋を用意する目的やタイミングは家庭によってさまざまです。子ども部屋は、子どもの自己管理能力や自立心の向上などのメリットがあります。今から子ども部屋の準備を検討しているパパ、ママは今回の記事を参考に、子どもの成長に見合った部屋を用意してあげましょう。子どもと一緒に話し合いながら素敵なお部屋づくりをしてくださいね。
参考サイト
- Mitaina|子ども部屋はいつから?幼児・小学生・中学生で与える際の注意点をアンケート!(https://mitaina.tokyo/topics/107634/)
- KOIZUMI|子ども部屋はいつから?自室を与えるメリットや注意点とは(https://kagu.koizumi.co.jp/desk-column/3505/)
- MAGHAUS|子供部屋レイアウトのコツ完全版!部屋のサイズ・年齢・男女別のポイントを詳しく解説(https://school.yunite.co.jp/column/childsroom-layout)
- Belle Maison|子供部屋はいつから必要?小学生の「自分の部屋」作りで親が意識したいこと(https://www.bellemaison.jp/cpg/column/tm004/clm0176/clm0176.html)
- 注文住宅ポウハウス|子ども部屋はいつから?レイアウトを考えるポイントや実例を紹介(https://www.pohaus.com/chie/11072/)
- アデック知力育成教室|子どもに自分の部屋は必要?メリットとデメリットを整理してみました。(https://adecc.jp/columns/hitoriheya7699801)