モンテッソーリ教育では、環境を整えることから始まります。環境なしにしてモンテッソーリ教育は語れません。

子どもは1歳を過ぎるころから一人でやりたい！という意志表示をします。食事は手づかみで食べたがる。洋服を一人で着たがる。キッチンに入りたがるなどです。

食事を手づかみで食べたがるときは、ある程度こぼしても自分で食べるように見守ります。洋服を一人で着たがるのであれば、一人で出来るように着脱のしやすい服を選びます。キッチンに入りたがる子どもの行動は、お母さんと同じことをしたい！という欲求なので、お手伝いを子どもにお願いすると良いです。例えばキャベツの葉を剥く。米とぎ、食器の片づけなど、子どもに出来る範囲でさせてあげましょう。

子どもの机と椅子も用意してあげるとなお良いです。オープンラックに、クレヨンや折り紙、はさみなどを用意し、子どもが自分で机に運び一人でできるように環境を整えてあげることが大切です。

モンテッソーリ教育では、できるだけ本物を用意します。

例えばキッチンに入りたがるときは本物の包丁。最初はバターナイフでのバナナ切りが良いです。3歳を過ぎたら包丁を使わせてあげましょう。

子どもはお母さんが思うよりも丁寧で慎重に物を扱うことが出来ます。

はさみもとがっているから危ない！と思いがちですがモンテッソーリ教育では2歳前後からはさみも使用します。子どもは切りたいのです。

針や糸を使用して縫いさしもします。簡単なすステッチングは喜んで行います。

針やはさみ、包丁を小さい時から使うことにより「自分でできる」喜びが自己肯定感につながります。

容器も割れるものを使用します。物の扱いを誤り、割れた時に次回はより丁寧に扱おうと子どもは学習します。つまり「間違いの自己訂正」を自らするのです。

大人は子どもをよく観察しましょう。

今、この子はなにに興味があるのかな？という考えを持って子どもを観てください。子どもが「お母さんが洗濯物をたたむ姿」を見ていたら、もしかしたら興味があるのかもしれません。「一緒にたたむ？」と声をかけてあげると子供は一緒にたたむことを喜びます。

はさみが上手に使えなくても何度もはさみで切る。そんなときは自分で切ろうと努力をしています。

どのようなことに興味をしめすのか？何を頑張っているのか？など、子どもをよく観察すれば、適切な援助や環境つくりをすることができます。

次に、おうちでできるお仕事をいくつかご紹介します！気になるものがあったらさっそくやってみてくださいね。

洗濯物をたたんで引き出しにしまう。これはママ・パパがいつもしていること。

こどもはママ・パパのお手伝いが大好きです。

みんなの洋服も喜んで引き出しにしまいます。

水仕事を子どもは好んで行います。キッチンが水浸しになっても気にしない！その時は、拭くことも教えてあげましょう。

最初から子どもに包丁をもたせることは、親にとっては怖いかもしれません。その場合、最初はバターナイフでバナナやパンを切ることから始めるとよいです。慣れてきたら小さな包丁できゅうりなどを切りましょう。

すりばちにゴマを入れ、すりこぎ棒で、ゴマをすります。すったゴマはふりかけにしても良いですし、料理に使っても良いですね。

まずは細い紙を与えて一回切り。そのうち線の上を一回切り、直線、曲線と徐々に難易度をあげてあげましょう。

刺繍針を使用すれば手に刺さってもさほど痛くないです。最初は簡単な波縫いからはじめましょう。

モンテッソーリ教育は幼稚園や保育園に通わなければできない。そう思っているママ・パパが多いかもしれません。もちろん教具を使ってのお仕事は専門の幼児教育施設でなければできませんが、おうちでも自主性を高める活動はできます。ママ・パパのお手伝いが子どもの心を育てます。

モンテッソーリ教育法にならって、おうちでモンテッソーリを実践してみてください！