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【小学校受験】必見!合格に近づく願書の書き方

P.K(元小学校受験塾講師)
2024/01/07 14:01
小学校受験に向けた願書の書き方に悩む親御さんも多いようです。やはり願書は実際の考査と同様に、合否における重要な役割を担っています。せっかく子どもが頑張ったのに、願書の出来によって合格がなくなってしまっては泣くに泣けないですよね。今回は、小学校受験の合格に近づく願書の書き方をまとめてみました。

小学校受験向けの願書とは?

小学校受験の願書とは、考査・試験を受けるための申し込み書類のことです。この願書を小学校に提出することを「出願」と言います。願書は、学校がそれぞれに指定している形式に従って提出する必要があります。
願書に添付する面接資料の中には、「本校をどのように知りましたか」「本校のどこを評価しましたか」「ご家庭の子育てについてお書きください」「志願者の様子をお書きください」といった項目などがあります。基本的なことに加えて、「幼稚園・保育園での生活状況はいかがでしょうか?」「いま習っているお稽古は何ですか?」「お子様の長所と短所を教えてください」といったことを項目に入れている学校もあります。
特に志望理由においては、「御校の教育方針へ深く共感した」「在校生の自由闊達さに感銘を受けた」「伝統的な教育カリキュラムに惹かれた」など、借りてきた言葉を並べてしまいがちですよね。実際にやってみると自分の言葉で志望理由を書くには本当に難しいのです。世の中の願書を書くママ・パパに多いのは、学校のパンフレットを熟読し、WEBページを閲覧し、口コミを見たりして、そこで出てきたキーワードや表現を入れ込んでいくというやり方ではないでしょうか?そのように書いてしまうと、千数百人分の願書を見ている学校側としては、どうにも引っかからない“つまらない”願書としてみてしまうのはしょうがないことです。そのような状況を回避するためにはどのようにすればよいでしょうか?

小学校受験の願書で実際にあった項目

願書は学校によって特色があり、その傾向はあまり変わらないのが実際のところです。例えば、慶應幼稚舎では、毎年「お子さまを育てるにあたって「福翁自伝」を読んで感じるところをお書きください」という項目があります。また、学校見学の機会をたくさん用意している青山学院初等部では、“面接資料”として「本校の教育の様子をどのような形でお知りになりましたか?」というものがあります。また、東京学芸大学附属世田谷小学校では、学校から家までの地図を描くという項目がありました。
他にも、子どもの試験中に20分程度で「アンケート」を提出しなければならない学校もあります。また、多くの学校が健康調査票の提出を求めています。もしすでに受けたい学校が決まっているのであれば、過去の願書の傾向を調べてみるのは良いかもしれません。

願書を通して学校側がみること

小学校受験では、親が記述する内容から次のようなことを小学校側は情報収集しています。
〇受験する子どもの家庭環境について
〇家庭の教育方針の在り方について
〇志望する本校に対しての理解度はいかほどか?
もっとラフに書くと、「①どんな子なの?」ということと「②うちの学校に本当に入りたい?」ということです。
小学校受験の願書では上記を踏まえてしっかりと押えて書き込まないといけません。
親としてはできるだけ満点の出来栄えの願書に仕上げられるように最大限の尽力をしなければいけないのです。

合格を意識した願書に仕上げるには?

満点の願書ってどんな風に書けば良いのか?と悩む前に、まずは親として子どもの性格をよく観察したうえで「志望理由欄」を書くことを考えてみてください。学校が求める“理由”を書いて合格したとしても、それは本当に幸せなことでしょうか?やはり子どもの性格や考え方をしっかりと把握したうえで、学校側に伝えるということが大切なのではないかと思います。
実際に願書を検証する試験官が、一番目を通したいと考えている志望理由欄にどのように書いているのか?ということです。
実のところ、志望理由欄を疎かにして、ありきたりの内容でやり過ごしているような親の願書は、真剣さに欠けると受け止められる可能性もあるのです。子どもの合格を目指し、実際に提出する願書は、完璧な状態に仕上げなければいけないのです。

他と差をつける本気の願書の書き方とは?

小学校受験では親の願書次第で最初の関門を通過できるかどうか?が決まるという都市伝説もささやかれるほどです。小学校受験塾でも何度も指導されますが、とにかく小学校受験に置いての、願書の存在というのは、ある意味、重要かつ恐ろしいものでもあるのです。そのくらいに親は真面目に捉えておく方が、安全でしょう。簡単に考えてみると、例えば願書の自由記入欄を空欄にして提出する親の熱意などは、試験官には伝わりづらいわけです(当たり前ですよね?)。そのあたりはシビアに考えるべきでしょう。つまり、最後まで読んでもらえる願書の完成度を目指さないと意味がないのです。

願書の3大重要ポイントと2大落とし穴

〇自分の言葉で語る
〇具体的な内容を書く
〇誤字脱字のない美しく丁寧な文字を書く
まずはこの3点を重要視しながら、願書を作成するようにしてください。
特に難しいのが一つ目の「自分の言葉で語る」という部分です。此処こそがほかの受験者との差別化ポイントで、一番のアピールポイントです。ここは、第3者に添削してもらうことによって、自分の言葉になっているかをチェックするのが良いかと思います。
そして、特に気を付けなければならない点が2点あります。
それは「共感」と「解説」です。
まず多いのが願書内で「学校側に共感」して終わってしまうこと。これが最も志望理由として書きやすいのですが、最も気を付けなければならないところです。「御校の○○な部分に大変共感し、息子が楽しく豊かな学校生活を送ることができると思い志望しました。」このような表現では、本当にぺらぺらで「志望の本気度」も「その子の性格や特性」なども全くつかめません。実際にはもっと長く、難しい言葉で記載することが多いと思いますが、よくよく読んでまとめてみると前述のようなことしか言っていないという志望理由はよくあります。
また、「解説」も注意しましょう。これは“私はよく調べた”“こんなに本気なんだ”アピールによく使われますが、学校側は「解説されなくても知っている」と思ってしまいます。また「解説」型は文字数稼ぎにも使えたり、文章もそれっぽくなるため注意が必要です。
「共感」と「解説」、この2大落とし穴に注意しましょう!

親としての見聞と志望校への礼儀と熱意を込める

例えば志望する小学校の学校方針や建学の精神をそのまま引用するような願書ならば、誰でも作ることができるのです。ホームページに掲載されている内容に言葉を添えているような書き出しは絶対にやめてください。これはどの親であっても簡単にできる安易な攻略法に過ぎません。つまりあまりにも安直であり個性に欠けるものであると理解してください。
それよりも、親として説明会などに出向いた折に何度も耳にし、心に響いた学校の教育方針はどの部分なのか?をズバリ自分の言葉で伝えれば良いのです。そのために、時間を割いて学校訪問をしているわけですよね?そこが肝心だということに気づいてください。そこから親として学校に対して何を見いだせているのか?教育方針のどの部分が胸に届いて自分の子どもを、入学させたいという気持ちに傾いたのか?を具体的に書かないと意味がないのです。これが最大限、必要な願書のテーマになる部分です。

試験官に飽きさせない魅力のある願書とは?

多くの受験生を抱える試験官たちは小学校受験の判定をする、エキスパートの教員であることがほとんどです。安直で個性の感じられないありきたりな願書は少し目を通しただけでも見破ることができるツワモノだと考えておいてください。
ただあまりにも、熱量の低い願書を提出している場合には、悪い意味でチェックが入ってしまうことは真摯に受け止めておいてください、志望理由欄は絶対に外してはいけない部分です。要するに、一言一句が願書の要であることを、深く心得ていただきたいのです。少々言い回しがダイレクトであっても、親が学校説明会や見学会で感じたことをそのまま、記述されている内容の方が数段、好感を持たれる可能性が高いわけです。

願書には具体例を記載すること

例えば次のような書き出しが好印象を与える具体例です
貴校の在校生○○様から普段の学校生活や授業の様子お聞きし是非とも、学校を見せていただきたいと思い、8/2の学校見学、9/10の説明会に伺いました・・・実際に△△(具体的な事象)を拝見し、・・・
いかがでしょうか?これは知り合いが志望校の在校生であるという、幸運に基づいた書き出しの例です。もしも直接的な知り合いがいない場合でも、学校説明会や授業参観などを通じて感じた思いを熱心に語りましょう。
例えば知り合いがいない場合で、説明会や見学会で感銘を受けたという書き出しにしたい場合には、
・・・〇〇を通して生徒たちが活き活きと学校生活を過ごしている様子を見て、自分の子ども(ここは息子、娘、という書き方の方がより真実味を感じます。)にも、ぜひこの環境の中で、学ばせることが出来たらと願うようになりました。
ここまで読み進めるだけで、学校を気に入り、教育方針を受け止め、自分の子どもにも同じような教育を是非とも受けさせたいという熱量のある気持ちが伝わってくるわけです。

願書には親として求めている核心に触れる

貴校が実践しておられる、子どもの発想を大切にし、考える力がつくような方針の下で子どもたちが自分の道を見つけて努力をする人間に育つことを、私どもも希望いたします・・
上記は、とある小学校の教育方針に感銘を受けた親が実際に願書に記述した一節です。学校の教育方針に素直な気持ちで賛同をするということは、我が子を託すという意味でもあるのです。これを具体的な内容とともに簡潔な文章で示すとすれば、やはり上記のような理路整然とした流れのある文章が適切なのです。
学校によっては、さらに個性の強い教育を実践している場合もあります。ここは、臨機応変にご自分たちの感じたままを学校教育に沿った内容で、示しておいてください。

志望理由の描写が具体的であることを再確認する

保護者が学校見学で感じたものを、そのまま書いてください。教育方針への感銘や、学校設備の充実度への感嘆を率直に述べることは、願書においては重要なポイントです。親が学校を注意深く観察し、そこから感じたことを志望理由の一部として伝えてくることは好感度にもつながります。
具体的に、どの部分をどのように?という点に留意して書き進めることで、説得力のある願書内容に到達できます。説明会などで聴いた教員からの一言でも良いのです。メモをして帰ることで後々、願書作成時に役に立つことも案外と多いわけです。
志望理由が具体的であることで読み手も、学校のことを深く知ろうとしている親御さんの熱意を理解しようとします。そのような親御さんに育てられたお子さんを、面接の場面でより深く観察をしたいと、率直に思えるようになるのです。願書はお子さんと学校をつなぐ、架け橋のような存在と心得てください。

子どもの描写をより具体的に示す

自分の子どもの長所共に、短所をうまく織り交ぜてください。例えばこのような形です。どちらかに偏るのは不利になってしまいます。
自分の子どもは(息子は、娘は)初めての場所に馴染むまで時間のかかる子です。自分を表現するまでには時間がかかりますが、貴校に入学させていただくことが叶えば、○○のような経験を通じて今よりも大きく成長できると考え志望いたしました。
これらはお子さんへの思いと、学校への期待が両方、表現できている内容となります。何をどう期待しているのか?そしてどのような未来を描いているのか?という親のビジョンを願書に反映させれば良いのです。限られたスペースの中で、精一杯の主張と、熱意を込めることにこそ願書の意味があるのです。

願書は書いて終わりではなく面接への序章

小学校受験を控えた親御さんから学校当てに事前に届いた願書を大勢の職員が目を通します。そして、話し合って個々の願書の気になる部分をチェックしあい、面接時にその部分を親御さんに確認をするという流れで、最初の願書チェック作業は進んで行くのです。願書とは、面接を受けるための下準備であり、その家庭を物語る大切な書類なのです。
つまり願書の存在価値とは、このような部分にあるわけです。少々突っ込んだ内容にまで記述が及んでいるような願書ほど、親の思いが熱く語られていて評判を呼ぶものはありません。逆になぜ、教育方針に感銘を受けたのか?という点が書かれていないと、面接時にそれ以上に突っ込んだ質問にも至らないわけです。願書に書かれている内容が広く浅いものであればあるほど、面接時にどんな親なのか?どんな子どもなのか?という興味すら湧かないという現実もそこにはあるのです。

良い願書は良い面接を招く幸運の書類になる

あくまでも願書はその家を代表する書類です。オリジナルであればあるほど、良い願書に仕上がるわけです。絶対にホームページの内容などを、そのまま引用するような書き出しは絶対に避けてください。それよりも親として、子どもの性格と志望する学校の校風を照らして考えたことなどを記述してください。
できるだけ具体的な例を挙げての書き出しにする方がずっと印象は良くなるのです。親として、学校見学などの折に在校生のどの部分に強く惹かれたのか?生徒たちのどのような振る舞いが心にとどまったのか?を具体的に盛り込むようにしてください。
抽象的過ぎる言い回しばかりを多用して何を言いたいのかが全く見えてこないような願書は、絶対に読み手を疲れさせます。これだけは回避したいものです。面接官が読み返したくなるような内容こそが個性につながるのです。良い意味で癖がある文書こそが、願書には求められる部分なのです。

さいごに

書式は学校によって違うことを最初に把握しておいてください。願書の内容も家庭によって書き方は様々ですが、学校が求めているように願書を整えて提出することが親の務めです。そこをまず最終目標として、願書を丁寧に仕上げてみてください。字は限りなく美しさを求められます。丁寧に書くというスタンスで臨めば、必ずきれいな願書が仕上がるものです。そこに親の熱意と深い愛情が加われば、必ず想いが伝わる願書に仕上がるはずです。
    この記事の著者
    元小学校受験塾講師。大学時代には幼児教育・幼児心理学を専攻。大学受験小論文添削や公文講師などの経験あり。
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