子どものゲームはいつから?ゲームをさせるときのポイントと注意点
子どものゲームはいつから?
子どもにゲームをさせる時期は、いつごろからが目安となるのでしょうか?
小学校入学を機に与える家庭が多い
子どもにゲームをさせる時期に決まりはありませんが、小学校入学のタイミングで解禁する家庭が多いようです。内閣府が0~9歳の子どもの保護者を対象に行った調査によると、0~9歳の子どものうちゲームをしている子どもは65.8%という結果になったといいます。(「低年齢層の子供のインターネット利用環境実態調査」(内閣府))
なかでも、6歳の子どもは71.1%、9歳の子どもは81.7%と高い割合でゲームをしているそうです。ちなみに、スマホやタブレットよりも携帯ゲーム機を持っている子どものほうが多いのだとか。
子どもへの影響は?
子どもにゲームに与えることを検討するとき、一番気になるのは子どもへの影響ではないでしょうか?長時間ゲームをすることで、視力の低下や心身の発達への影響が懸念されるといわれています。またゲームの楽しさにのめりこみ、ゲームに依存してしまう子どもも少なくないそうです。
ゲーム依存は日本だけでなく、海外でも大きく問題視されており、2018年にはWHO(世界保健機関)によって病気と認定されています。「ゲームの時間を守れない」「ゲームの頻度や時間を減らせない」「食事や睡眠に影響が出る」など、ゲームが日常生活に支障をきたすケースも珍しくありません。
ただゲームの悪影響ばかりが注目されることが多いですが、ゲームには集中力を鍛えたり、創造力や論理的思考力を伸ばしたりといった良い影響も期待できるといいます。実際「ゲームをすることが成績の低下につながるわけではない」といった調査結果もあるのだとか。
ゲームが子どもにどのような影響を与えるかは、家庭のゲームとの向き合い方によって変わるのかもしれません。それでは、子どもにゲームを与えるときはどのような点を考慮すべきなのでしょうか?
子どもにゲームを与えるときのポイント
子どもが健全にゲームを楽しむためには、ママやパパのサポートが必要になるはずです。ここからは、子どもにゲームを与えるときのポイントをご紹介します。
ポイント1:ルールを決める
子どもにゲームを与える前に、まずは子どもといっしょにルールを決めることをおすすめします。あらかじめルールを決めておかないと、ズルズル長時間ゲームをしてしまったり、やるべきことを後回しにしたりと生活に支障が出ることもあるかもしれません。
ゲームは1日にどのくらい遊んでもいいのか、時間を決めておくのはもちろん、お手伝いや宿題などゲームをする前に終わらせておくべきことがあれば、ルールとして設定しておいてもいいでしょう。
低年齢の子どもの場合、決められたルールをしっかり守るのは難しいかもしれません。その場合は、子どもがルールを守れるようになるまでゲームは控えさせてもいいのではないでしょうか?
ポイント2:ママ・パパがゲームの内容を把握する
子どもがどんなゲームで遊んでいるのか、どんなところを面白く感じているのか、ママやパパが把握しておくことも大切です。親子でいっしょにゲームを楽しんだり、親の目の届く場所で子どもにゲームをさせたりするといいですね。
子どもが遊んでいるゲームの内容を把握することでママ・パパが安心できるのはもちろん、自分の好きなものに理解を示してもらえることは、子どもの自己肯定感の向上にもつながるかもしれません。
ポイント3:ゲームをしない日を作る
子どもにとって、楽しいゲームは毎日遊びたいものかもしれませんが、ゲーム以外の遊びにも目を向けてもらいたいもの。そのため、あらかじめゲームをしない日を設けておいてはいかがでしょうか?
外出の予定を入れたり、親子で楽しめる遊びに挑戦したりするのもおすすめですよ。
ポイント4:子どもに合ったゲームを選ぶ
ゲームには、内容によって対象年齢を表示するレーティング制度が設けられています。子どもに与えるゲームを選ぶときは、パッケージなどに表示されている年齢区分マークを確認するようにしてくださいね。
またどのような内容のゲームなのか、あらかじめリサーチしておくことも大切です。初めてゲームを与えるときは、安心して遊ばせられる知育ゲームを選んでもいいでしょう。
また子ども前で、ママやパパが子どもに遊ばせたくないゲームをすることは控えた方がいいかもしれません。ママ・パパが遊んでいると、子どもも遊びたくなるもの。対象年齢の高いゲームは、子どもが寝たあとなど目の届かないところでプレイするといいですね。
子どもにゲームを与えるときの注意点
子どもにゲームを与えるときは、以下のような点に注意することをおすすめします。
目の負担を考慮する
スマホや携帯ゲーム機などでゲームをする場合はとくに、目と画面の距離が近くなるため、子どもの目に負担がかかりやすくなるといいます。そのため、長時間続けてゲームをさせることは控え、目を休める時間を作るようにしましょう。
ゲームによっては、プレイ時間をあらかじめ設定できるものもあります。ルールを守るのが難しそうであれば、そういった機能のついたゲームを選んでもいいでしょう。また画面に目を近づけすぎないよう、こまめに子どもの様子を見たり声かけをしたりすることも大切かもしれません。
親の都合でゲームを与えない
子どもに静かに遊んでいてほしいときなどに、ゲームはとても便利なものですよね。しかし親の都合でゲームを与えてばかりいると、子どもはゲームを遊ぶうえでのルールを理解できなくなるかもしれません。
子どもにルールを守ってもらいたいのであれば、ママやパパもルールをきちんと守ることを意識してはいかがでしょうか?
子ども部屋にゲーム機を置かない
親の目の届かないところで子どもがゲームをできる環境にしないよう、ゲーム機は子ども部屋には置かないことをおすすめします。就学前はもちろん、小学校入学後もゲームはママやパパの近くで遊ばせるようにしたいですね。
子どもの好みを否定しない
子どもの好むゲームは、大人にとっては面白さがなかなか理解できないこともあるでしょう。しかし頭ごなしに子どもの好きなものを否定してしまうと、子どもを深く傷つけてしまうかもしれません。
子どもといっしょにゲームの話をしたり、子どもの好きなゲームをママやパパもいっしょにプレイしてみたりして、子どもの好みや興味・関心を受け止めてあげましょう。
まとめ
子どもにゲームを与える時期は家庭によって差が大きいため、子どもの興味・関心を踏まえた上で、いつごろから遊ばせるのか決めることをおすすめします。またきょうだいがいる場合、上の子が遊んでいると下の子も遊びたがるかもしれません。
家庭ごとの事情を考慮したうえで、ゲームを与える時期を検討してみてはいかがでしょうか?