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動物園が子どもに与えるメリットとは?楽しみながら学べるオススメ動物園もご紹介

木田 悠花
2024/03/24 06:03
子どもとのお出かけスポットのひとつとして利用する人が多い動物園。動物園は、ただ楽しむだけではなく子どもが新たな知識を得たり、深く考えるきっかけになったりする学びの場でもあります。そもそも動物園とはどんなところで、どんな役割を担っているのか。また、子どもに与えるメリットや子どもと楽しみながら学べるおすすめの動物園をいくつか紹介します。

動物園ってどんな役割を担っているの?

動物園について子どもに「なんで?」「どうして?」と疑問をぶつけられたことはないでしょうか。私は以前「なんで檻の中に動物を捕まえているのか」と子どもに尋ねられたことがあります。当時の私は子どもの疑問に対する正しい答えを知らず「たくさんの動物を見て、学ぶためだよ」と答えました。

zoo
檻の中に入れられて”かわいそう”と言う子どもに、どのようなことを伝えますか?

では、動物園は一体どんな役割を担っているのでしょう。それを知るためには、まず動物園について学ぶ必要があります。


動物園とは定義上、陸上動物を飼育し一般公開する施設のことです。この定義から考えると、開放的なサファリパークから移動動物園、地域密着型の小さな動物園まで、あらゆる形態の施設が動物園に該当します。

ブロンクス動物園
世界最大の動物園は「ブロンクス動物園」です。約650種4000匹の動物が飼育されています。

動物園は楽しむことを含め、そのほか教育・保護・研究の全4つの役割を担う施設です。このうち保護の役割では、絶滅の危機に追いやられた動物たちを研究の元、動物園で繁殖して野生へ戻すことを目標に掲げています。いざ絶滅危惧種に指定されましたと言われても、名前も知らない、もしくは見たこともない動物であればなかなか関心が沸かないでしょう。ですが極端にたとえると、犬やウサギなど身近な動物が絶滅の危機だと聞けば、絶滅から救うため保護活動をはじめたり、悲しんだりする人は増えるはずです。

クロサイ
子どもに人気のクロサイも、いまでは地球に数千頭しか残っていないのです。

私たちが動物を知るということは、動物たちの環境、もっといえば地球全体の環境を考えるきっかけになり得ます。そのため、動物について学べる動物園の存在は非常に重要なのです。


(関連記事)子どもと学ぶSDGs!子どもと一緒にできることや解説本などをご紹介

動物園が子どもに与えるメリットとは?

子どもを動物園に連れて行く理由は、子どもが喜ぶから、楽しそうだから、動物が好きだから……などさまざまでしょう。普段何気なく行く動物園ですが、実は子どもにとってたくさんのメリットがあります。

動物園は子どもの五感をフルに刺激

幼い子ども向けの絵本には、動物がモチーフとなっているキャラクターがたくさん登場しますよね。ですが一般的な絵本は、イラストやストーリーを楽しむことはできるものの、動物特有の匂いや動きまでは体験できません。そのため動物園で本物の動物が動く姿を見るということは、生態を学べるだけでなく子どもの五感を刺激することに繋がり、非常に刺激的な体験になるのです。

象
例えば象の水浴びも、実際に見るとその動きがよく分かります。

また園内に設置されていることの多い、動物と触れ合えるコーナーでは幼い子どもでも参加できるイベントやプログラムを実施しています。動物園にもよりますが、触れ合える動物はウサギやモルモット、ヒツジ、ヤギなどが多いでしょう。エサをあげたり、触れ合ったりすることで子どもの触覚を刺激し、動物を身近に感じられます。

動物園は親子間のコミュニケーションに最適

動物園に行けば、おうちでよく読む絵本に登場する動物やテレビで見たことのある動物に出会えるかもしれません。子どもが少しでも知っている動物なら、より興味を持って動物を観察できるはずです。


展示されている動物の動きや声、匂いなどの感想を声に出して子どもと共有してみましょう。たとえば「あの動物は絵本に出てくる動物と一緒だね」、「ゾウの耳はすごく大きいね」、「身体は何色かな?」など、動物園は会話の宝庫です。動物を観察しながら子どもと会話を楽しむことで、親子間でコミュニケーションをたっぷりとることができますよ。

カバ
カバの汗の色は何色でしょう??動物園で確かめてみてくださいね!

私が以前、子どもに受けた「なんで檻の中に動物を捕まえているのか」という質問。次に子どもとこの話題について話す機会があれば私はきっと「動物を守るためだよ」と答えるでしょう。動物園の役割についてきちんと伝え、動物たちの現状や未来について一緒に考えてみようと思います。

子どもと楽しみながら学べるおすすめの動物園

全国各地に複数ある動物園。従来であれば動物の種類別、生息地別に展示する方法が一般的でしたが、展示に必要なアクリル板の技術の進歩や展示方法を試行錯誤することにより進化を続けています。中でも展示方法やイベント内容に工夫を凝らす動物園が増えていることから、それぞれの違いも見どころです。ここでは、おすすめの動物園をいくつか紹介します。

行動展示を取り入れているおすすめの動物園

行動展示とは、動物が「走る、飛ぶ、泳ぐ、食べる」といった動きをする瞬間を見やすくした展示方法のことを指します。行動展示を取り入れている動物園として一時期話題となったのが、北海道の「旭山動物園」です。

旭山動物園は、各所に行動展示を取り入れています。数ある中でも、見どころはキリンのお食事タイム。キリンが長い舌を器用に使ってエサを食べる姿をしっかり観察できるよう、エサ箱に工夫が凝らされています。

また360度見渡すことができる、アクリルの水中トンネルを利用したペンギンの展示も人気のひとつです。ヨチヨチ歩きで大人しいペンギンのイメージを裏返す、スピード感のある泳ぎを見られます。下から見上げればまるで空を飛び回っているようです。

ペンギン
世界で初めての円形型360度解放の水中トンネル

東京都の「上野動物園」では、ホッキョクグマが歩く姿を下から観察したり、水中を泳ぐ姿を横から観察したりすることができます。

行動展示は、展示スペースが限られていても工夫次第でできる展示なので、全国的に行動展示を取り入れる動物園が増えてきています。従来の展示方法では決して見ることのできない迫力満点の動物本来の動きは、生態について学べると同時に子どものテンションもあがりそうですね。

環境展示を取り入れているおすすめの動物園

環境展示とは動物それぞれの生息地にある、植物や池といった環境を再現する展示方法です。元々の生息地に近づけることで、動物が本来持つ生態や動きを観察することができます。


山口県の「ときわ動物園」では生息地の再現のため、リニューアル当時5万本もの植物を植栽したそうです。そのため、動物だけでなく普段見ることのできない植物にも出会えます。

また、浮島に生息するコモンリスザルの生息地の再現では、コモンリスザルを観察するためイカダに乗って向かいます。ちょっとした探検気分が味わえる仕掛けに子どもの好奇心が刺激されるでしょう。

神奈川県の「よこはま動物園ズーラシア」は細部までこだわっており、その再現力は一周すると「まるで世界一周したような気分になる」といわれるほどです。たとえばサバンナゾーンには、野生動物の死骸が本当に転がっているかのような装飾がされており、肉食獣が捕食したという想像力が働きます。


自然な姿を見ることができる反面、植物や岩陰などに隠れて肝心の動物の姿が見えないという難点もありますが、目を凝らして動物の姿探しをするのも楽しみ方のひとつです。

特色のあるイベントを開催しているおすすめの動物園

千葉県の「市原ぞうの国」は、その名の通りぞうに特化した施設です。「ぞうさんライド」や「ぞうさんリフト」では、ぞうの背中に乗ったり鼻にぶら下がったりすることができます。ぞうの身体に乗る、触るという貴重な体験は子どもにとって大変刺激的でしょう。ただ、ぞうさんライドは未就学児のみの参加ができません。そのため未就学児の場合は大人の方も必ず一緒に同乗してくださいね。そのほか、ぞうによるパフォーマンスもなかなか見ることのできない、おすすめのイベントです。

兵庫県の「神戸どうぶつ王国」は、花・動物・人の触れ合いをテーマに掲げる施設。カピバラやアルパカなど多くの動物と触れ合えます。身長100cm以上、体重85kg以下と制限はありますが、ラクダの背中に乗る「ラクダライド」への参加も可能です。また、施設内で開催されるさまざまなイベントは、動物本来の動きを近くで観察できます。たとえば「ペリカンフライト」というイベントでは、池の上を複数のペリカンが一斉に飛び、水面に着陸するというペリカン本来の姿を、間近で見られます。

さいご

動物園の役割や子どもに与えるメリットを踏まえたうえで、子どもと動物園に出かけると感じ方や過ごし方がこれまでと比べて変わるかもしれません。


動物園は子どもにとって学びに繋がる刺激的な体験ができるだけでなく、親子のコミュニケーションもたっぷりとれます。展示方法を事前にチェックして、「子どもがホッキョクグマが好きだから、ホッキョクグマの動きがよく見える動物園に行こう!」など、子どもの興味に合わせて動物園を使い分けるのも良いでしょう。


動物園は全国各地にありますので紹介したおすすめの動物園だけでなく、まずはお近くの動物園に足を運んでみてください。いろんな動物園に行くことで、それぞれの違いが楽しくなってくるかもしれません。ぜひ子どもと楽しく学ぶスポットとして活用してみてくださいね。

参考

    この記事の著者
    木田 悠花(peekaboo)
    ライター
    2歳差わんぱくボーイズに日々こてんぱんにされている二児の母です。育児書を読み漁りながら奮闘しています。子どもたちが寝静まった後、こっそり食べるアイスが毎日の癒しです
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