0歳から始められる!英語耳を育てるメリットとトレーニング方法
英語耳ってなに?
英語耳とは、日本語とは周波数の異なる英語を聴き取る能力のことです。あらゆる言語には主に使用される音域が存在しています。例えば私たちが普段使っている日本語の音域は、約125ヘルツから1,500ヘルツです。一方で、英語の音域は約2,000ヘルツから12,000ヘルツと高いのが特徴です。この音域の違いが、英語の聞き取り能力が低い原因といわれています。
日常的に低い音域を使う日本語を聞いて育った子どもは、英語の高い音域が聞き取れなくなってしまいます。そのため、英語ならではのリズムやイントネーション、日本語には使われない音などが聞き取りにくくなってしまうのです。しかし、聴覚を訓練することで、英語を聞き取る能力を向上させられます。
幼少期から英語耳を育てるメリット
子どもが小さいうちであれば、異なる周波数を聴き取れる能力を養えます。そのため0歳から6歳のうちに、英語耳を育てるトレーニングを始めるのが理想だといわれているのです。英語耳を育ててリスニングができるようになれば、自然とスピーキング力も高まるでしょう。
英語耳を育てるトレーニング方法
英語耳を育てるために大切なのは、ネイティブの発音を子どもに慣れさせることです。小さいうちからできる英語耳のトレーニングには、どのような方法があるのかをご紹介します。
CDやDVD、動画などを聞いて学ぶ
英語のCDやDVD、動画などを流しておけば、自然と英語が耳に入る環境をつくれます。動画サイトでもさまざまな英語アニメが観られるので、0歳から始められるトレーニング方法としてもおすすめです。バリエーションも豊富で、キャラクターが動いたり歌ったりしている動画などは、赤ちゃんも見ていて飽きないので楽しんで続けられますよ。
家や車内で洋楽を流しておくだけでも、手軽にトレーニングできていいですね。
英語で歌ったり踊ったりする
発声が活発になり、体も動かせるようになってくる2~3歳から始められるのが、英語で歌ったり踊ったりするトレーニングです。英語の歌のリズムに合わせて歌ったり、体を動かして踊ったりすることで、効率よく英語の音に馴染むことができるでしょう。一緒にいろいろな英語の歌を歌ったり、踊ったりすることで子どもと楽しくコミュニケーションをとれます。
英会話教室などでネイティブと会話する
小学校の授業に英語教科が導入されたことで、子ども向け英会話の指導やサポートに力を入れる英会話スクールが増えています。なかでもリスニングやスピーキングに重点を置いているスクールが、英語耳を育てるのにおすすめです。また、ネイティブな英語を話せる講師がいれば、子どもは本場の発音を直接感じられます。さらに、少人数体制でしっかりサポートしてくれることや、自宅で予習や復習をすることで、英語耳が成長することはもちろん、基礎的な英語力もアップするでしょう。
インターナショナルスクールに通う
日本在住する海外の子どもたちや、帰国子女が多く集まるインターナショナルスクールに通えば、自然とネイティブ英語の環境で教育を受けられます。スクールの先生や友達と英語で交流することで、日常会話から留学しているような感覚で英語が学べますよ。
フォニックス学習に取り組む
フォニックス学習とは、英語圏の子どもたちのための読み書きの学習方法で、発音と文字の関係性から学びます。アルファベットの発音を理解することで、スムーズに英語に馴染めます。聞いただけでスペリングがわかるようになり、将来に役立つ英語力を育めるでしょう。英語の聞き取りはもちろん、発音にも自信が持てるようになるため、楽しく学べるのが魅力です。
オンライン英会話でレッスンを受ける
オンライン英会話はインターネットで英会話のレッスンを受講できるため、自宅でネイティブやバイリンガルの講師からレッスンが受けられます。自宅で画面越しに英会話が習えるため、短時間で集中して英語力を養えるところが魅力です。また、子どものペースに合わせて講師が話すスピードや、内容を調整してくれるため、わかりやすく身に付きやすいでしょう。
英語耳を作ろう!おすすめのYoutube動画5選
Youtubeなら家や移動中など、いつでもどこでも英語に触れることができます。無料で手軽にネイティブ英語が学べるYoutubeは、いまや英語教材の定番ともいえます。今回は子ども向けの英語教育ができる動画を配信している、Youtubeのチャンネル5選をご紹介します。
Pinkfong(ピンキッツ)
こちらはピンキッツというグローバル幼児ブランドが手掛けた動画です。ピンキッツは世界中の子どもたちにさまざまな動画やアプリ、知育おもちゃなどを提供している、教材のプロともいえます。そんなピンキッツが監修したこちらの動画はフォニックスの歌で楽しく英語を学習することができます。カラフルでポップな画面で、小さな子どもでも飽きることなく英語の歌を聴けるでしょう。アルファベットもさまざまな視覚的工夫が施されており、映像のイメージと結び付けて記憶しやすいのもポイントです。
BabyBus(ベイビーバス)
上野動物園ともコラボしているベイビーバスは、かわいいパンダがモチーフの知育コンテンツです。さまざまなキャラクターを通じて、マナーやルール、社会性などを英語で学ぶことができます。馴染みある童謡や音楽を取り入れて、楽しく聴きやすいのが特徴です。キャラクターに個性があり、子どもの大好きな乗り物や恐竜などが出てくるので、飽きることなく楽しく英語が学べます。
しまじろう
こどもチャレンジでお馴染みのしまじろうは、年齢別に学べる英語や、歌とダンスで楽しめる英語の動画があります。自然と口ずさんでしまうような動画になっているので、小さいころから見るのにうってつけです。リズムに合わせてアクセントやイントネーションを身に付けることができるので、スピーキング能力も育めます。
シナぷしゅ
テレビ東京で放送されているシナぷしゅでは、東京大学国際高等研究所の赤ちゃんラボ監修の英語学習動画を制作。基本のABCの歌やフォニックスで発音の練習をすることができます。赤ちゃんでも見られるカラフルで、わかりやすい絵柄が特徴です。アルファベット1文字ごとにいくつかの単語を覚えられ、ネイティブな発音でアルファベットを記憶することができます。
子どもの英語耳を育てるときの注意点
幼児期の英語学習は、本人が楽しんで学べることが大切です。保護者が熱心になりすぎてスクールなどを強制したり、うまくできないことを指摘したりしてしまうと、学習自体が嫌になってしまって逆効果な場合もあります。子どもが楽しいと感じて興味を持てば、自主的にどんどんと英語耳は養われます。ゆっくりと子どものペースに合わせて、英語を聞かせてあげるのがおすすめです。
言語は大人でもすぐにマスターできるわけではありません。親子で一緒に楽しく学習しながら、ゆっくりと英語を吸収していきましょう。また、英語学習にばかり力を入れていると、日本語がおろそかになったり、言語の理解力や思考力が低下してしまったりすることもあります。英語は英語で学習し、日本語の学習も怠らないように注意しましょう。
子ども向けの知育教育動画などは、日本語と英語どちらも学ぶのに有効な教材です。しかし小さいうちから、動画を見せるのに抵抗があるという方もいるでしょう。そんなときはルールを設けてみてはどうでしょうか。動画は1日30分だけ、お風呂と夕飯が終わってからなど、おうちできちんとけじめをつける習慣をつけることも大切です。時代の中で活用できる教材があるのだから、上手に活用して英語学習の習慣を取り入れられるのが理想です。
さいごに
日本語とは異なる、英語の周波数を聴き取る能力を培う英語耳のトレーニングは、子どもが小さいうちに始めたほうが成長しやすいとされています。遊び感覚で楽しみながら英語耳のトレーニングをすれば、リスニング力も向上できて、子どもが飽きることなく学ぶことが可能です。小学校などで本格的に英語の学習が始まった時に、スムーズに英語を話したり聞いたりすることができて、英語とポジティブに向き合えるようになるといいですね。
参考サイト
- GLOBAL CROWN│子どもの英語耳の育て方とは。学習を始めるタイミングやおすすめの方法を紹介 | GLOBAL CROWN OFFICIAL BLOG(https://www.global-crown.com/blog/english-teaching/children-english-ear )
- IRCN BABYLAB│赤ちゃんラボ – 東京大学国際高等研究所 ニューロインテリジェンス国際研究機構 辻研究室(https://babylab.ircn.jp/ )
- mpi松香フォニックス│英語の基礎基本フォニックス(https://www.mpi-j.co.jp/store/phonics/#:~:text=%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E7%99%BA%E9%9F%B3%E3%81%A8,%E6%9B%B8%E3%81%8F%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82 )
- コドモブースター|子供の英語耳を養う方法4選。適齢期・おすすめ教材も合わせて紹介! | 子供の習い事の体験申込はコドモブースター(https://kodomo-booster.com/articles/283#/ )
- 音空間デザインラボ|音空間デザインラボ|英語を聞き取れる耳を作るには(https://usen.com/portal/otodesign/column/column_20190930_03.html#:~:text=%E5%AE%9F%E3%81%AF%E3%80%81%E3%81%95%E3%81%BE%E3%81%96%E3%81%BE%E3%81%AA%E8%A8%80%E8%AA%9E%E3%81%AB,%E9%9F%B3%E5%9F%9F%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82 )