1歳のお誕生日に!子どもの「できる」を育てるおすすめ知育おもちゃ10選
1歳になるとなにができるようになる?
プレゼントを選ぶとき、そのおもちゃでちゃんと遊んでくれるのか、わが子の発達にあっているのか、気になりますよね。大切な1歳のお誕生日のプレゼントだから、できるだけ気に入って長く使ってもらいたいもの。
実際に1歳ごろになるとどんなことができるようになるのでしょうか。まずは1歳児の発達について、どのようなことができるようになるのか見ていきましょう。
まわりのものに働きかけて身のまわりの世界を知ることができる
物事の因果関係を認知する「因果知覚」が身につくのは生後4ヵ月ごろです。その後10ヵ月前後で体験の記憶を頭の中で再現しイメージすることができるようになります。たとえば音の鳴るおもちゃでは、手の動かし方によって出る音が違うということに気づき、どのように動かせばその音がでるのか、仮説に基づいて身体を動かそうとします。このように、1歳になるにつれて自発的に自分の身のまわりのものに働きかけ、因果構造や仮説検証をおこなって自分のまわりの世界を知っていくのです。
指先が器用につかえるとできる!つまむ・積む・入れる・通す
いままでは手全体を使っておもちゃを握っていた赤ちゃんも、1歳ごろになると人差し指と親指で小さなものをつまむことができるようになります。このように手先が器用になると積む・入れる・通すといった動きも可能です。また、クレヨンなどを握って手を左右に動かして殴り書きのようなこともできるようになります。
伝い歩きやハイハイでの階段の上り下りができる
1歳前後の赤ちゃんは驚くべき速さで運動能力が発達します。ハイハイしていた赤ちゃんもおよそ9ヵ月ごろからつかまり立ちや伝い歩きをしたり、ハイハイで階段のような段差を上り下りできるようになります。そして1歳ごろにかけて、伝い歩きがどんどん上達し、早い子はよちよちと自分で歩き始める子も。そんな、あんよが上手になる1歳の時期に合わせてファーストシューズをプレゼントに贈る人も多いようです。
1歳のおもちゃ選びのチェックポイント
わが子の発達に合わせてどのようなおもちゃを選べばよいのでしょうか。できることが増えた1歳児だからおもちゃ選びも油断しがち。まだまだ気をつけておきたいポイントがあるので、注意しておもちゃを選びましょう。
また、1歳前後の子どもは身体能力の発達が著しく、身体が思うように動かせるようになるほど、自分の身のまわりへと興味・好奇心を広げていきます。その時期の適切なおもちゃ選びによって、子どもの心身の発達を効果的に伸ばすことが可能です。それでは、どのようにおもちゃを選べばいいのか、チェックポイントをご紹介します。
まだまだ口に入れて確かめたい!誤飲に注意
自分の気になるものを手に取ることができるようになると、手にしたものを舐めて素材や感覚を学びます。好奇心が旺盛になってくる1歳は、あれもこれも手に取って口にいれてみたくなるもの。おもちゃを選ぶ時には口に入れてしまうことも考えて、安全な塗料や素材かどうかも気にしたいですね。
また、何よりも怖いのが誤飲の危険性です。細かいパーツや外れてしまうパーツがないか、そういった危険がないものを選びましょう。
日本で販売されているおもちゃは安全性を高めるため、玩具安全(ST)基準によって厳しく検査されています。安全面に注意深くつくられたSTマークがついたおもちゃを選ぶとよいでしょう。海外製のおもちゃであれば、EU加盟国共通の安全基準ENをクリアしたことを証明するCEマークが付いているかを確認してみてください。
指先を上手に使えるおもちゃを選ぶ
手には「第二の脳」とも呼ばれるほど神経が集中しており、脳の発達には手や指先の発達を促すことが重要です。目で見たものを脳が適切に処理して、正しく身体を動かすといった目と手の協応性を鍛えるためにも、指先を使った遊びは効果的といえるでしょう。
また、奈良教育大学教授で障害児臨床発達心理学者の田辺正友氏の研究によると、手先の発達には言語獲得に重要な役割があるとされています。子どもが自分の身のまわりの世界と関わり、把握するためには、まずは手を媒介として働きかけ、対象になる行為と結びついて言語習得につながるとされるからです。子どもが物の名前を覚え、片言で話しはじめるのはおよそ1歳3ヵ月から1歳半ごろですが、今後の言葉の発達の面でも指先をうまく使えるおもちゃを選べるとよいですね。
1歳のお誕生日プレゼント!おすすめ10選
指先が発達し、物事の因果関係が分かるようになってくる1歳ごろ。そんな時期に選びたいおもちゃを10点ピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
お誕生日の定番?積んだり崩したりが楽しい積み木
名前を入れることもできる積み木はお誕生日のプレゼントの定番ともいえるでしょう。まだ積むことができなくても、まずは並べたり崩したりするところからはじめることも可能です。音の鳴る積み木は積むだけではなく、振ったり転がしたりしても楽しめますよ。
「やっちゃダメ」ができて楽しい♪やりたい放題
指先が発達していろんなことができるようになる1歳だからこそ、身のまわりのいろいろなものに興味を持ちます。これらは子どもの発達にとって大切な行動ですが、中にはパパママがやって欲しくないような、リモコンのボタンを押したり、ティッシュを出してみたりといったいたずらも…。そんな子どもの好奇心を満たし、いたずらがめいっぱいできるのがやりたい放題のおもちゃです。
自分で音が鳴らせる!楽器の魅力が詰まったおもちゃ
「叩く」や「吹く」という動きが音に変わることがたのしめる楽器のおもちゃもおすすめです。バチを使って楽器をたたいたり、音の違いを楽しんだり、音が鳴ることへの好奇心を育てます。また、楽器演奏は音感だけではなく、リズム感を養われ語学能力のアップにつながるとされています。
遊びの中で自然と音感やリズム感などを養い、興味をもってもらうためにもおすすめのおもちゃですね。
手をいっぱい動かして絵が描ける♪お絵かきシート
物をにぎって左右に手を動かすことができるようになると、筆記具をもって殴り書きができるようになります。1歳頃の子どもはまだ手にした筆記具のコントロールがうまくできないため、水でお絵かきができるようなお絵かきシートのおもちゃがおすすめです。ぬり絵も楽しめるようなものを選ぶと、1歳を過ぎても、長く遊ぶことができるでしょう。
集中力と知的好奇心を養える!ボールトイ
ものを離すことは握ることより難しいとされます。ボールを離して落とし、ボールが進む様子を眺めることによって、手先の器用さと集中力を鍛えることができる知育おもちゃのボールトイ。ボールの動きを追いかけ注視することによって、知的好奇心も養うことができますよ。
「歩ける」と「乗れる」が楽しい♪ベビーウォーカー
つかまり立ちや伝い歩きができるようになった子におすすめなのが、ベビーウォーカーです。手押し車として押して歩けたり、乗り物として乗って遊べたり、使い方に幅があるものを選ぶと、より長く楽しめます。身体を動かして遊ぶなかで、歩くことに必要なバランス力や筋力を養うことができます。
指先をつかって「つまむ」ができる!ピックアップパズル
パズルの導入として使えるピックアップパズルは、指先でつまんで遊べる木製パズルです。1歳前後はまだつまんで外すということがメインになりますが、成長に伴って図形の認知能力が高まると同じ形にはめることができるように。長く遊ぶことができるおすすめのおもちゃです。
どうしてこうなる?がわかるボタンつきのおもちゃ
押したり回したりできるボタンやレバーがついたおもちゃは、1歳前後の子どもの「どうしたらこうなるのか」といった因果関係や仮説検証の発達を促します。また、自分が押すために手を動かして、それによって目に見える結果が現れることによって、手と目の協応性を養うことにもつながります。
道具を上手に使って遊べる♪ハンマートイ
ハンマーを使ってボールやペグを打ち込んで遊ぶハンマートイも手と目の協応が発達してくる1歳の時期におすすめのおもちゃです。ボールが落ちて木琴を鳴らすようなおもちゃはその音色を楽しめるだけではなく、創造力やプログラミング思考の能力を鍛えることにもつながります。
空間認知能力が育つ!ビーズコースターがついたおもちゃ
ビーズをつまんで動かして遊ぶビーズコースターは論理的思考力や空間認知能力を育てるのにぴったりなおもちゃです。遊びながら距離感やもののしくみを学ぶことができます。ワイヤーがしっかりと固定されているものを選べばビーズを誤飲する心配もありません。
さいごに
1歳前後の子どもは感覚や運動器官がものすごいスピードで成長する時期です。もちろん、子どもの発達で大事にしたい前提は「子どもによって発達のペースは人それぞれ」ということ。わが子の発達はどのぐらいで、どんなものに興味を持っているのかは、いつもそばで見ているパパママだからこそわかるものです。はじめてのお誕生日プレゼントだからこそ、自信を持って「これだ!」というおもちゃを見つけてくださいね。
参考サイト
- 日本保育協会|乳幼児の論理的思考の発達に関する研究―自発的活動としての遊びを通して論理的思考力が育まれる―(https://www.nippo.or.jp/Portals/0/images/laboratory/Bulletins/vol5/vol5-08.pdf)
- 東京都教育委員会|0歳児から2歳児の発達過程(https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/document/pre_school/files/curriculum2/15_2_2_sankou.pdf)
- 名古屋芸術大学|乳幼児にとってのおもちゃの役割についての研究 ─ 機能遊びから象徴遊びへそして実物志向へ (https://www.nua.ac.jp/research/files/pdf/e566493be6cd433a8a20e75414de3eeb.pdf)
- 福岡女学院|乳幼児の発達を促す遊び― 遊びの中で育まれる 10 の姿 ―(http://repository.fukujo.ac.jp/dspace/bitstream/11470/876/1/ningen_02_P013-020.pdf)
- 消費者庁|Vol.567 子どもが使用する製品に付いているマークの意味(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20211008/)
- 有限会社 百町森|CEマークについて(https://www.hyakuchomori.co.jp/toy/p/ce.html)
- 奈良教育大学|発達における機能連関に関する研究書―言語発達と手指の機能の発達―(https://nara-edu.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_action_common_download&item_id=9739&item_no=1&attribute_id=17&file_no=1&page_id=13&block_id=21)