子どもが職業体験に参加するメリットとは?幼児でも体験できる施設7選
子どもが職業体験に参加するメリット
子どもに職業体験を経験させると、どのようなメリットが期待できるのでしょうか?
仕事への興味・関心を深める
仕事に対して興味を持っていても、小さな子どもにとって仕事がどんなものなのかはよくわからないものかもしれません。職業体験では、実際に仕事を体験することによって、仕事に対する興味・関心や理解を深めることができるでしょう。
また複数の職業体験ができる施設の場合、今まで子どもの知らなかった仕事に出会えることもあります。幅広い仕事を知ることで、子どもの将来の選択肢も増えるかもしれませんね。
働くことの楽しさを学べる
「仕事」というと、どのようなイメージが思い浮かびますか?「楽しい」「やりがいがある」といったイメージを抱く人もいれば「つらい」「やりたくない」というネガティブな印象が浮かぶ人もいるでしょう。
子どものころに遊びの延長として職業体験に参加することで、子どもは仕事に対して前向きな印象を抱いてくれそうですね。そうして学んだ「働くことの楽しさ」は、子どもが社会に出たときに大なり小なり支えになってくれるかもしれません。
お金の大切さを学べる
職業体験施設によっては、体験した仕事の対価として施設内で利用できるオリジナルの通貨をもらえることがあります。そうして労働に見合った対価を得る経験は、子どものお金への価値観を育むことにつながりそうですね。
幼児でも参加できるおすすめの職業体験施設7選
職業体験施設には、小学生以上を対象としているところも少なくありません。ここからは、未就学児でも参加できる職業体験施設をご紹介します。
【東京・甲子園(兵庫)・福岡】キッザニア
職業体験施設大手のキッザニアでは、なんと100種類もの仕事やサービスを体験できるというのだから驚きですね。実在の企業がスポンサーとなっているため、職業体験の設備や道具は本格的なのだとか。
職業体験のほか、お客さんとして銀行やデパートなどを利用したり、お仕事相談センターへ相談したりといった社会の仕組みを学べるサービスも充実しています。職業体験を終えると「キッゾ」という施設内で使える専用の通貨を対価としてもらえるのも、キッザニアの特徴のひとつです。
また体験中に作ったものを食べたり持ち帰ったりできる点も、子どもにとっては嬉しいポイントではないでしょうか?キッザニアでは基本的に保護者といっしょに体験を行うことはできないため、子どもの体験の様子はガラス越しやモニターで見学することになります。
施設内には大人向けのラウンジもあるので、子どもと離れてママやパパがリフレッシュする良い機会にもなるでしょう。ただし未就学児の場合は、一人以上の保護者の付き添いが求められるので注意してくださいね。
近隣にキッザニアの施設がない場合は、オンラインカレッジアプリを利用してみてはいかがでしょうか?動画で仕事について学べるだけでなく、参加型ワークショップとして実際に働いている人と話をしたり、トレーニングを実践したりと、自宅で職業体験を楽しめますよ。
【千葉】カンドゥー
イオンモール幕張新都心内にあるこちらの仕事体験テーマパークでは、警察官や消防士などの昔から子どもに人気のある仕事だけでなく、ユーチューバーやおかしクリエイター、スぺースセンタークルーなど30種類ほどの幅広い職業を体験することができます。
レストランを中心としてアクティビティが設置されているので、大人は席についたまま、子どもの体験を見守れるのがうれしいですね。レストラン内の席は、入場時から固定されるので、おじいちゃん・おばあちゃんといっしょに楽しむ施設としても人気があるようです。
基本的にアクティビティの対象年齢は3~15歳となっていますが、なかには親子で参加できるものもあります。ママやパパと離れるのが苦手な子どもでも、家族がいっしょなら体験を満喫しやすいでしょう。
またカンドゥーでも、職業体験の対価として施設内で使える疑似通貨「カッチン」をもらうことができます。仕事について学べるだけでなく、疑似通貨を使うことで金銭感覚を養うことにもつながりそうですね。
【大阪】キッズプラザ大阪
日本初の本格的な子ども向け博物館として知られるキッズプラザ大阪では、仕事だけでなくさまざまな体験ができるのが魅力的です。コンピューターを使ってロボットを動かしたり、郵便屋さんに変身して手紙を届けたり、本物のレジを使って買い物ごっこをしたりと子どもの好奇心を刺激する遊びが満載です。
また施設内の「わいわいスタジオ」では、ニュース番組などの映像作品に関する体験もできるのだとか。授乳室・おむつ替えスペースが完備されているのはもちろん、おもらしシャワーやベビーカーの貸し出しなど、小さな子ども連れにうれしいサービスも充実しています。
また施設内の多目的ルームでは飲食ができるので、お弁当を持参すると一日を通して多くのアクティビティを経験できることでしょう。
【香川】レオマリゾート ごっこタウン
19種類の仕事を体験できるこちらの施設では、有料でまるで本物のような衣装をレンタルすることができます。レオマリゾートには、ごっこタウンのほかにも恐竜アトラクションや遊覧船などといったさまざまなアトラクションも用意されているので、飽きずに楽しめるのではないでしょうか?
またこちらには、日本一長いといわれているエスカレーター「マジックストロー」もあるので、そちらもぜひ親子で体験してみてくださいね。
【愛知】あいち航空ミュージアム
乗り物好きの子どもには、パイロットや整備士といった航空機にまつわる職業体験ができるあいち航空ミュージアムがおすすめです。迫力のある国内の旅客機やヘリコプターの展示のほか、航空に関する実験や工作に挑戦できるサイエンスラボも子どもを夢中にさせてくれそうですね。
小学生以上を対象をしたパイロット体験は、2023年2月現在感染症の影響で休止されていますが、シミュレーターは保護者同伴であれば未就学児でも体験することができます。
【東京】ポリスミュージアム
社会の平和を守る警察官は、昔から子どもに根強い人気のある職業のひとつですよね。ポリスミュージアムでは、そんな日本警察の歴史や活動について学ぶことができます。一部の展示は感染症の影響で中止されていますが、交番体験や指紋採取疑似体験、110番通報疑似体験など、大人も気になる体験が用意されています。
遠方に暮らしていて足を運ぶことが難しい場合は、インターネットからVRで見学することも可能です。
【全国】ピザアカデミー
ピザアカデミーは、ドミノ・ピザが開催するピザ作り体験教室です。プロのスタッフから教わりながら作る自分だけのオリジナルピザは、子どもの心を鷲掴みにしてくれることでしょう。完成したピザは、店内で食べることも持ち帰ることもできるというのがうれしいですね。
ピザアカデミーは子どもだけでなく、大人も参加することができるので、家族でピザづくりに挑戦してみてはいかがでしょうか?子連れ客を対象としたファミリーコースを利用すると、お得に体験することができますよ。
ピザアカデミーの開催の有無や日時は店舗によって異なるので、近隣のドミノ・ピザの店舗に直接問い合わせてみてくださいね。また体験後は参加者全員に認定証が授与されます。認定証があれば、ピザ注文時にいつでも無料でポテトのMサイズをサービスしてもらえるそうですよ。
子どもの職業体験のポイント
子どもに職業体験を経験させるとき、意識したいポイントにはどのようなものがあるのでしょうか?
子どもが興味のあるものを選ぶ
どんなに良質な職業体験であっても、子どもが興味をもってくれなければ効果は半減してしまうかもしれません。今まで知らなかった新しい仕事に触れることで関心を引き出せる可能性もありますが、まずは子どもの興味のある仕事を選ぶことをおすすめします。
気になっている仕事を体験することで、子どもに職業体験は楽しいものだと意識付け、今まで知らなかった仕事の体験にも前向きに取り組めるようになるかもしれません。
子どもの自主性を尊重する
子どもの職業体験を見学していると、つい手や口を出したくなることもあるでしょう。しかしママやパパがすぐにサポートをしたり、指示を出したりすると、子どもが自分で考えて行動する機会を奪ってしまいかねません。
子どもへの過度なサポートは控えて施設のスタッフに任せ、ママやパパは見守りに徹していてはいかがでしょうか?もちろん施設側からサポートを求められたときは、適宜適切な手助けをしてあげてくださいね。
努力を褒める
職業体験では、うまくできることもあればそうでないこともあるかもしれません。しかしできなかったことに目を向けるのではなく、できたことや頑張ったことに着目して、子どもをしっかりと褒めてあげることをおすすめします。
そうして努力を認められた経験は、子どもの自信や自己肯定感につながるのではないでしょうか?
さいごに
幼児期から幅広い仕事に触れる経験は、子どもの将来に少なからず影響を与えるものかもしれません。職業体験が終わったら、経験した仕事について話をしてみたり、子どもが興味を持ったものについていっしょに調べたりしてみても楽しいのではないでしょうか?