空間認知能力の向上が目指せる?「賢人パズル」の魅力を紹介
空間認知能力とは?
空間認知能力とは、物体の形状や位置などをすばやく正確に認知する能力です。これは、実際に目に見えている部分だけでなく、その奥側にあたる見えない部分まで認識し、自然と見える部分に繋げて理解することができる能力といえるでしょう。たとえば地図を見て自分の位置を把握し目的地までの経路や距離を予測することも、空間認知能力に長けていれば、より正確で迅速にできるのです。
空間認知能力が高いことで得られるメリット
空間認知能力が高ければ、どのようなメリットが考えられるのか解説します。
身体能力が向上する
バスケットボールではゴールの位置を把握し、正確な位置にボールを投げることが要求されます。動くもののスピードや自分との距離感を認識するにあたっても、空間認知能力が優れていると有利に働くので、空間認知能力が高ければ球技などのスポーツが得意になる傾向があるといえるでしょう。たとえば球技ではボールが飛んでくる位置の予測や、周囲のメンバーや敵位置などの状況判断を瞬時に判断してプレイに貢献することができます。逆の視点でいうと、サッカーでのポジショニングや、野球の外野守備などの能力を鍛えたい場合には、空間認知能力のトレーニングが有効であるといえるでしょう。
地図を見て地形を理解できるようになる
空間認知能力が高いと、地図を見て実際の道と結びつけることができるようになります。スマホなどで地図を見ても、なかなか目的地にたどり着けない人は空間認知能力が低いことが考えられます。方向や距離などの空間をより正確に認識することで、見知らぬ土地でも迷わずに移動することができるようになるでしょう。
美術的イメージ力が高くなる
空間認知能力の高さは、絵や図形を上手に描けるかどうかに直結しています。空間認知能力が高ければ、画用紙という平面上であっても、物の立体的な位置関係や奥行きを脳内で正確に処理し、表現できるからです。また、彫刻などの立体作品においても、スケール感をうまく表現できるようになるため、バランスの取れた作品を製作することができるでしょう。
得意分野が広がり職業の選択肢が増える
ここまで紹介したように、空間認知能力は身体能力や美術的イメージ力に関係しています。そのため、空間認知能力を鍛えることによってスポーツ選手やアニメーター、建築家など将来進む道の選択肢が広がるといえるでしょう。身体能力の高さや才能に加え、空間認知能力が優れていればより高いパフォーマンス力が期待できるスポーツ選手はもちろんのこと、3Dや奥深い表現が主流であるアニメーターやゲームクリエイターなども、空間認知能力に長けているからこそできる表現があるといえるでしょう。また、クリエイティブな感性が活かせる建築家は、イメージした建物を正確に構築するという空間認知能力が必要不可欠な職業であるといえます。
空間認知能力のトレーニング時期と方法
空間認知能力の発達は、運動機能や感覚機能が発達する3~5歳頃といわれています。3歳から教育したり習い事に通ったりするのは難しいのでは?と思う方も多いかもしれませんが、空間認知能力を鍛えるのに特別な訓練は必要ありません。空間認知能力は身近なおもちゃなどで気軽に鍛えることができます。
積み木・ブロック
積み木やブロックを積み上げる過程や、積み上げられたものの別角度からの見え方を想像することでイメージする力が育まれます。積み上げられたどこの部分を抜けば崩れてしまうか、いま崩れたらどうなるかなどを考えながら遊ぶことで空間認知能力を培うことができるでしょう。また、積み木などは1歳頃から遊べるものもあるので、より早い段階で空間認知能力のトレーニングができると考えられます。
折り紙
1枚の正方形の紙からさまざまな立体作品を表現できる折り紙は、空間認知能力を育むのにうってつけです。折り方ひとつで自由に形を変えられるので想像力を発達させることや、細かい作業を伴っているので手先の器用さを身につけることができるでしょう。
ボール遊び
球体であるボールは予想しづらい動きが特徴です。ボールの転がり方、バウンドしたときの方向や高さなど、予想できない動きに対応しようとすることで空間認知能力が鍛えられます。簡単なキャッチボールでも、相手にボールを投げ、投げ返されたボールを受け取るという動作のひとつひとつが、空間認知能力のトレーニングになるでしょう。
賢人パズルで空間認知能力を鍛えよう!
子どもの空間認知能力を育み、家族で楽しめる知育おもちゃ「賢人パズル」を紹介します。賢人パズルとは、幼児教室の設立をきっかけにして生まれたエド・インター製の木製知育おもちゃ「GENI(ジェニ) 」のラインナップのひとつです。対象年齢は3歳以上となっており、ブロックの角を面取りして丁寧に磨いているので、ぶつけてしまってもケガをしにくい作りになっています。また、塗料には食品衛生法をクリアしたものを使用しているので、万が一子どもが口に入れてしまっても安全です。
賢人パズルは、カラフルなブロックを木製プレート上にさまざまな形で組み合わせ、立方体を作り上げるパズルです。7つのブロックを使って、テキストブックに示された56パターンの組み立てに挑戦し、空間認知能力を培いましょう。難易度はレベル1~3まで用意されており、大人も一緒に楽しめる難易度もあります。親子で頭を働かせ、子どもと一緒に楽しむことができるのもうれしいポイントです。56パターンの組み立てを楽しみながら、完成したときに満足感と達成感が得られることで集中力も高められ、夢中で空間認知能力を鍛えることができるでしょう。
空間認知能力を高めるために大人ができること
知育おもちゃの利用や遊び方を工夫することで空間認知能力を培うことができることを解説してきました。そのほかにも日頃の大人からの意識的な声掛けで、子どもの空間認知能力の発達が期待できるでしょう。ここでは空間認知能力を伸ばすための声掛けについてご紹介します。
会話に位置や物の形状を表す言葉を取り入れる
日常生活の会話のなかで物の場所を示すとき、指を指して「あそこにあるよ」などぼんやりと場所を示していませんか?なるべく子どもが空間を意識しやすいように、上下左右、高い、低いなどを用いて場所を示してあげましょう。たとえば「積み木は真ん中の棚の右下にあるよ」など具体的な空間を示すことで、自然と子どもの空間認知能力を高めることが期待できます。同様に形状についても「あれ」や「これ」などの曖昧な言葉ではなく、大きさや形状について具体的に説明してあげると良いでしょう。
子どもに考えさせる
日常生活のなかのちょっとしたことでも、空間認知の教育のきっかけになる質問をしてみましょう。たとえば「缶は横から見たら長方形だけど、上から見たらどんな形かな?」と質問してみます。子どもは自分で考え、頭のなかでイメージすることができるでしょう。身近なものであれば、すぐに実物で正解がわかるのも良いですね。おやつを乗せるのに適切な大きさのお皿を選んだり、おもちゃが入る容量の箱を選んだりするのも良いでしょう。日頃から空間を意識することが大切です。
さいごに
スポーツや勉強、美術的センスなど、さまざまなメリットが得られる空間認知能力を発達させるためには、幼児期に鍛えることが重要です。3歳前後から知育おもちゃを取り入れたり、意識的に声掛けを行ったりすると良いでしょう。親子のコミュニケーションにもなり、一緒に楽しむことができるのも大きな魅力です。幼児期から積極的に図形や空間の知識を身につけることによって、将来的に就職においても有利に働くと考えられます。ぜひ日頃から空間認知能力について意識して過ごしてみましょう。
参考サイト
- 美大・芸大に合格するなら! 美術予備校の厳選比較ガイド|デッサンにおける空間の考え方と表現技法(https://www.art-yobikou.net/capture/space-expression.html)