ボール遊びの効果は?ボールの選び方と遊び方・注意点
ボール遊びの効果
ボール遊びは子どもの成長に良い影響を与えてくれるといいますが、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか?
反射神経を鍛える
ボール遊びでは、ボールの動きにあわせて身体を動かさないといけないですよね。そうした経験の積み重ねによって、反射神経や運動神経を伸ばすことができるのではないでしょうか?
反射神経を鍛えることは、スポーツだけでなくもしもの怪我や事故などから身を守る力にもつながるかもしれません。
空間認知能力を育てる
ボール遊びは、単純に見えて想像以上に多くの工程の上で成り立っているといいます。例えば、ボール遊びの定番のキャッチボール。ボールをとって、相手に投げるというシンプルな遊びですが、距離感覚や方向感覚が身についていなければ上手にはできません。
ただボールをキャッチするだけでも、自分に向かって飛んでくるボールとの距離を測り、どこに飛んでくるのか考えてキャッチしなくてはならないですよね。そんなボール遊びを通して、空間認知能力を育めるかもしれません。
コミュニケーション能力を育む
ボール遊びには、複数で遊ぶものも多いですよね。ママやパパ、きょうだいやお友だちなどといっしょにボール遊びをする中で、協調性を育んでいけることでしょう。とくに子ども同士の場合、きちんとコミュニケーションが取れないと、ボールの受け渡しすらできないことも。
初めのうちは喧嘩などのトラブルになることも多いかもしれませんが、それも大切な経験。子どもだけで解決が難しい場合や手を出してしまいそうなときはフォローが必要ですが、そうでなければ見守ってあげてはいかがでしょう?
体力をつける
ボールを追いかけたり、投げたり、蹴ったりと、全身を使って運動ができる点も、ボール遊びの魅力ですよね。長時間夢中になってボールで遊ぶことで、体力や持久力を伸ばせるのではないでしょうか。
想像力を育む
ボール遊びには、サッカーやキャッチボール、まりつきなどさまざまなものがありますよね。ボールを赤ちゃんに見立てて抱っこしたり、椅子に見立てて座ったりして遊ぶ子どもも。遊び方が決められていないため、子どもの想像力を刺激できるでしょう。
大きさや感触、跳ね方などが異なるボールを複数用意すると、より自由な発想を楽しめるかもしれません。
子ども用ボールの選び方
子ども用のボールは、どのような基準で選べばいいのでしょうか?
サイズ
子ども用のボールは、子どもの使いやすいサイズのものを用意してあげましょう。小さいものから大きいものまでさまざまですが、子どもの年齢や発達、シーンなどで使いわけるといいですね。
小さい子どもの場合は、小さすぎるボールだと誤飲の危険性があるので注意しましょう。
素材
乳幼児は、ボールを舐めたり口に入れたりすることもあるかもしれません。そのため、布でできていて洗濯可能なボールや、ポリエチレンなどで作られていて除菌シートで拭けるようなボールを選ぶと衛生的に使い続けられそうですね。
デザイン
ボールを用意しても、子どもが興味を示してくれないと意味がないですよね。カラフルなものや子どもの好きなキャラクターのものなど、子どもの興味を引きやすいボールがおすすめです。
おすすめのボールおもちゃ
子どもにおすすめのボールおもちゃをご紹介します。ボール選びの参考にしてみてくださいね。
オーボールラトル
赤ちゃんの初めてのボールにおすすめのオーボールラトルは、手先がまだ上手に使えない赤ちゃんでも握りやすいよう網目状になっているのが特徴です。やわらかいプラスチック素材で作られていて、顔などに当たっても痛くないのがうれしいですね。
ボールを振ると、カラフルなラトルが軽やかな音を鳴らしてくれますよ。専用のストラップを付けると、ベビーカーなどに取り付けられるため、おでかけにも重宝するでしょう。
アンパンマン 顔ボール
子どもたちの人気者、アンパンマンの顔が描かれたボールなら、きっとボール遊びに興味がない子どもでも関心を示してくれるでしょう。ばいきんまんボール、ドキンちゃんボールとの3個セットも販売されています。
ボールの空気が抜けてきたら、ボール専用の空気入れで空気を入れられます。
ボールプール パステルテント
たっぷりのボールの中で思い切り遊べるボールプールは、レジャー施設などでもよくみかけますよね。テントタイプのボールプールは、子どもの秘密基地にもなってくれますよ。テントはメッシュ素材になっているため、中で遊ぶ子供の様子が外から確認できるのがうれしいですね。
我が家でも、娘が1歳半の頃にテントタイプのボールプールをいただいたのですが、6歳になる今でもよく遊んでくれています。
年齢別おすすめのボール遊び
子どもの年齢や発達などによって、ボールでの遊び方も変わっていくことでしょう。ここからは、年齢別のおすすめのボール遊びをご紹介します。ただ紹介している年齢は、あくまでも参考程度に考えてくださいね。
1歳頃~
1歳頃になると、ボールを転がして遊ぶ赤ちゃんも多いです。ころころと転がるボールを追いかけたり、ボールを抱えて持ち歩いたりする子どもも珍しくありません。まだ自分の望みどおりの方向にボールを転がすことは難しいため、予想外の方角へ転がしてしまうことも。
「あっちに転がったね」「お、つかまえられたね!」などと語りかけながら、遊んであげるといいでしょう。
3歳頃~
3歳頃になると、だんだんボールの扱いに慣れてくるかもしれません。ボールが上手に使えるようになって来たら、ドッジボールやサッカーなどの真似事に挑戦してもいいですね。また跳ねるボールをつかまえてみたり、地面にボールを置いて別のボールをぶつけてみたりといった遊びもおすすめです。
ペットボトルをピンに見立てて、ボーリング遊びをしてもいいでしょう。ペットボトルの数やボールとの距離を変えることで、難易度も調節できますよ。
5歳頃~
5歳頃になると、お友だちなどといっしょにチーム戦にも挑戦できるでしょう。味方とコミュニケーションをとりながら、勝利という目標に向かってともに頑張る経験は、子どもの社会性を伸ばしてくれるはずです。
またゲームには勝敗がつきものですが、勝っても負けても、それぞれ多くのことを学んでいけるのではないでしょうか?
ボール遊びの注意点
子どものボール遊びでは、どのような点に注意すればいいのでしょう?
安全に配慮する
子どもは遊びに集中していると、周囲が見えなくなってしまうことも多いです。ボールを夢中で追いかけているうちに道路に飛び出してしまい、事故にあってしまう危険も。道路のそばでは遊ばないなど、子どもが安全にボール遊びできる環境を整えてあげましょう。
地域や公園によっては、ボール遊びが禁止されている場所もあるので注意してくださいね。また熱中症にならないよう、こまめな休憩と水分補給を忘れないようにしたいですね。
誤飲に気を付ける
スーパーボールなどよく跳ねるボールを追いかけるのは楽しいものですが、何でも口に入れてしまう時期の子どもは、誤飲のリスクがあるので避けることをおすすめします。5歳頃になり、誤飲の危険がなくなったころを目安に、遊ばせてみてはいかがでしょうか?
きょうだいがいる場合、上の子の小さなボールを下の子が誤って口に入れてしまう可能性もあります。「下の子が近くにいるときは遊ばないようにする」「使い終わったら、きちんと片付ける」などとルールを決めてきちんと守らせると安心ですね。
さいごに
ボール遊びは、子どもにとってさまざまな良い影響を与えてくれるといいますが、ただボールを与えればいいというものではありません。子どもを一人で遊ばせるのではなく、大人もいっしょになって遊ぶことで、より子どもの発達を促してくれることでしょう。