今秋、子どもと一緒に植物を育てよう!
どんな植物を選ぶ?
3歳くらいなら、後でご紹介する再生栽培で、キッチンの野菜の切れ端を育ててみるのはどうでしょうか?世話をするのも楽しいですが、収穫してから味を楽しむこともできます。
5歳以上ならハーブなどに挑戦するのもいいですね。トレーとスポンジを使って種から育てる水耕栽培が面白いです。ハーブは色こそ地味ですが、香りや味もさまざま。育てたハーブが食卓にのぼると感激です。
そして、極めつけは色とりどりの球根植物です。秋植えの球根にはどんなものがあるでしょうか?
秋植えの球根
チューリップやスイセンなど、春に花を咲かせる球根植物は秋が植え時です。全国的には10月から11月頃に植え、翌年の春~初夏にかけて花を楽しむことができます
北海道や北東北などの寒冷地では雪が降る前に植える方が安全です。スイセンなどの耐寒性に優れている球根は大丈夫ですが、フリージアなどは耐寒性がないので、あまり早く植えてしまうと秋のうちに葉を出してしまうので、遅めに植えましょう。
秋植え球根は寒さに当たることによって花芽を形成するので、遅くとも12月までには植えますが、寒さにあてないと、たとえ発芽しても花が咲きませんので注意してくださいね。
球根は一度植えると、そのまま植えっぱなしでも何年間か、少し花は小さくはなるものの続けて咲いてくれます。手がかからないので、初心者におすすめです。
筆者は花が終わってからも葉を切らず、お礼の肥料をあげて、来期に備えています。そうすると球根が養分を蓄えるからです。
おすすめの秋植え球根7選
さきほどご紹介したチューリップ、水仙以外にも以下のような球根がおすすめです。
どれも可愛くておすすめです。
一番のおすすめは、チューリップとムスカリのコラボ。
良い球根の選び方・注意点
球根を観察しよう
手に取ってみて重さがあり、皮にツヤがあるものを選びましょう。大きな傷や斑点がある球根は病気になりやすいので避けてください。良くない球根を選ぶと発芽しないこともあって、がっかりすることになります。
鉢植えに植える場合は単一種
チューリップの開花時期は、大きく分けると、早咲き、普通咲き、遅咲きがあります。違う開花時期のものを一緒に寄せ植えすると、開花時期がずれてしまうので、鉢植えに植える場合は単一種を植えるようにしましょう。
筆者のおすすめは早咲きです。3月初旬に一斉に咲いてくれると、春を感じてうれしくなります。
保管の仕方
球根を購入してから植えるまで少し日にちがあるときは、風通しが良く涼しい場所に保管しましょう。
球根は熱に弱く、直射日光に当たると発芽しないこともあります。また、湿った場所に置いておくとカビの原因になります。
球根の植え方・育て方
まず、どこに植えるのか決めましょう。
プランター? 鉢? 花壇? 水耕栽培?
プランターに植える場合は、20~25㎝ぐらいの深さまで土を入れると根が良く伸びます。そして、球根を地面から球根2つ分くらいの深さ、球根と球根の間を2つ分あけて植えつけます。
鉢植えの場合は、球根1つ分くらいの深さで、球根どうしの間は球根1つ分くらいあけましょう。
花壇に植える場合は、根が伸びやすいように土を30㎝ぐらい耕して、球根を地面から球根3つ分くらいの深さ、球根と球根の間は1~2つ分あけて植えつけます。
浅すぎると、球根が霜にやられてしまうことがありますので注意しましょう。特に乾燥した日が続かない限り、水やりは不要です。
水耕栽培
クロッカスやヒヤシンス、チューリップ、ムスカリなどは、土壌で育てることも、土を使わずに水耕栽培でも育てる事も出来ます。
水耕栽培は、植物が生長するプロセスを身近で観察することができ、ペットボトルの容器を使えば、簡単に水耕栽培を楽しめます
水耕栽培のペットボトル容器の作り方はペットボトルを切って重ねるだけでとっても簡単です。
作り方:
- ペットボトルをきれいにすすぐ
- 上から1/3のほどのところをカッターで水平に切る
- 飲み口を逆さにし、底側に被せたら出来上がり!!
水耕栽培なら室内で育てることもできますが、冬の室内はストーブなどで乾燥しているので注意して、窓辺などに置きましょう。
でも、窓辺は夜になると急に気温が下がりますので気をつけましょう。また、球根が水に浸かりっぱなしになって腐ってしまわないように、時々水をかえるといいですね。
楽しくなる一工夫
是非、チューリップを植えるときに、わき役としてムスカリを一緒に植えてみましょう。同時期に開花してくれ、色のコントラストも楽しむことができます。
球根を植えたばかりの花壇やプランターは、土が見えるだけで寂しい感じがします。そこで、パンジーやビオラなどの一年草の苗を同じ場所に植えると、ある日、ひょっこり球根から芽が出て春が近いことを教えてくれます。
そんなことして大丈夫?はい、しっかりと育ってくれます。
注意点は球根の芽が出てくる部分に、苗をどっかり置かないようにすることだけです。
秋にまく種
来年の春に向けての種まきの時期は、9月~10月です。初めて種から草花を育てる方におすすめは、直まき(じかまき)方法です。
直まきとは、花壇やプランターなどに、種を直接まいて発芽させる方法です。比較的、大きめなサイズの種や、移植を嫌う性質の植物の種まきに向いている種のまき方です。
種を購入した時は、裏面の説明書をしっかり読んでくださいね。注意点や育て方が書かれています。種の袋に「移植を嫌う」とか「直根性」などと書かれている場合は、直まき向きです
種まきの前に嫌光性の種か、好光性の種かを調べましょう。嫌光性の種は、発芽するのに光を遮る必要があるので、種に1~2㎜土をかけて種から光を遮ります。
逆に好光性の種は発芽するのに光が必要なので、ぱらぱらと土の上にまくだけでOKです。種に土はかけないでください。
直まきできる!秋まきで春に開花するおすすめの花
次に紹介する草花は直まきができるものなので、お手軽にできます!
- 忘れな草
- スイトピー
- ニゲラ
- キンギョソウ
- スカビオサ
- 千鳥草(ラクスパー)
- シレネ
- オンファロデス・リニフォリア
- リナリア
- スターチス
- カンパニュラ
- レースフラワー
- アリッサム
- ナデシコ
- ビスカリア
- ノースポール
再生栽培もおすすめ
普段は台所ゴミにしてしまうニンジン、大根、カブ、ネギ、ゴボウ、小松菜などのきれはしを水につけて置いておくと、5日ほどで葉っぱがでてきます。
容器はお皿や缶、トレーなど、家にあるものを利用しましょう。1~2日に1回、水を替えるだけでOKです。伸びた葉は炒めたり、スープ・みそ汁に入れたりして食べることもできます
さいごに
「作物は人の足跡で育つ」って聞いたことがありますか? お世話すると答えてくれるのが植物を育てる醍醐味です。
秋に植えた球根や種が少しずつ成長するのを見守るのは本当に楽しいものです。あまり興味を示さない子どもの場合は、無理強いせず、水やりなどできること、好きなことから始めてみましょう。
ガーデニングは植物の育て方を学んだり、植物や生き物という命に対しての優しさ、責任感も学べます。お家時間が多い今、お宅でも始めてみてはどうでしょうか?