【小学校受験】 数の多少(1対1対応)問題を徹底解説!解き方のポイント・家庭での教え方
数の多少(1対1対応)問題とは?
数の多少(1対1対応)問題とは?
数の多少(1対1対応)問題とは、数の分野の問題で数の多少を問われます。
数量の基礎問題として早い段階から演習を続けて数の多少(1対1対応)の問題にも精通しておくことが望ましいと言えます。例えば、数の多い少ないかを考える問題は次のような発問になります。
みかんが5個 バナナが3つ机の上にあります。どちらが何個多いでしょうか?
これは問題で回答を〇の数で答えるという流れになります。このような問題を考える時に必要なのが「1対1対応」という考え方なのです。要するに差を求める問題ですが、計算で答えを出すのではありません。
プリントで考えるときには、それぞれ、みかんの数とバナナの数を〇で描きます。
並べて書くことで、差がわかるようになりますよね?実物を使って練習をすることも、とても重要になります。
数の多少(1対1対応)問題の家庭でできる訓練法
数の多少(1対1対応)問題を考えるときには、おはじきなどを使って、何度も練習をすることで数の対応のスキルを身に付けることができます。おはじきを使う場合には色の違うおはじきを使うとわかりやすいでしょう。
赤色のおはじき8個と青い色のおはじき5個を出して、どちらがいくつ多いのかを考えます。単純な問題のように見えて、何回も練習をしないと、なかなか深い理解にはつながっていきません。
おはじきをただ並べるということではわかりづらいので、ちょっとした工夫をしてみます。ポイントとしてはきれいに整列させることです。
赤と青のおはじきを並べるときには2列に整列させてみてください。一つずつを丁寧に並べると余るおはじきが何色でいくつか?ということがわかるのです。ここまでの問題を何度も繰り返してみてください。
ポイント:答えを一文で答えてもらいましょう
おはじきで実例を出しながら考える中で、口頭で親が子どもに聞いてみてあげてください。例えば次のような質問をしてみましょう。
どちらのおはじきがいくつ多いか答えてください。
この場合の答え方としては、たいてい子どもは単語だけで答えようとします。多い方のおはじきの色だけを答えたり、数だけを答えるよりも、出来る限り言語を駆使してしっかりと一文で答えられるように教えてください。
ここでは、
〇色のおはじきが〇個多いです。
と言う一文で答える練習が大切です。
口頭試問で同じような問題を出題された場合にも、きちんと語尾まで言えることが好印象を与えます。このあたりが家庭でしっかりとおさらいが出来る部分なのです。
1対1対応の問題を実生活の中で強化するコツとは?
家族の数だけコップにジュースを入れます。例えば4人家族の場合には団らんの時間にテーブルの上に準備をします。そこに2つ分のストローだけを刺した状態にしておきます。ここまでの準備の後に子どもに声をかけてください。
コップにストローが足りていない部分だけ持ってきてくれる?いくつ足りないかな?
子どもは視覚的に見て、確認をしてストローが4本足りないことを察知できるようになります。これは非常に簡単な実例ですが1対1対応の問題の基礎的な考え方として重要なポイントなのです。
何度もこのように、実物を使って1対1対応の問題を考えていくと、確実にその解き方が身に付くようになります。これを狙っての練習です。
家庭の中でも、お皿の数やコップ、お箸の数などを過不足にして、子どもに足りないもの、多いもいのをわかってもらえるような実例を生活の中で設けて、自然な理解を促せるように親が設定をしてあげることが大切です。
1対1対応の問題を親が教える場合のポイント
ペーパーを見ると同じ柄がいくつも並んでいます。これを数えてその数だけ、空欄の中に〇を書き込むという方法で進めていきます。
この時にポイントがいくつかあります。ポイントとしては次の通りです。
- プリントの左上から数えるというお約束事を決めておく
- 数えながら絵に斜線を入れていく
- 印は丁寧につける
- プリントを汚さないということを最初に親が教えておく
まずはこの4点を意識させながら、プリントの数量問題を解いていきます。ここで何度も同じことを言うようですが、〇印は絶対に雑につけないということを、親が教えておいてください。雑に印をつけてしまう子どもの場合には、印を大きくつけすぎてしまい、最終的には問題がわからなくなるということも多くあります。
1対1対応の問題で気を付けること
たとえばプリントの中に多くのみかんとぶどうの絵が描かれているとします。ここでの問題としては、
どちらが何個多いですか?多い数の分だけ多い方の果物のお部屋に〇を書きましょう
と言う内容になります。
ここでの考え方は、まずは、みかんとぶどうを線で結んでペアを作ります。数の多い少ないの問題には線を結びながら考えていくものがあります。まさに、このパターンの問題は、丁寧に果物同士を線で結んでいきます。そして、それぞれの果物の数を確認して余った(多かった)果物の部屋の方に〇をその数だけ書き込むという作業になります。この種類の問題は形を変えて、何度も繰り返し演習をすることで必ず解けるようになります。
- 多い数、少ない数、余る数など、問題の表にも慣れておくこと
- 〇を書く ×を書くという指示を聞き間違わないようにする
- 少ない数を覚えて多い方からその分をあらかじめ消しておく
これらを注意することで、確実に得点につながっていきます。スピーディーさを身に付けるときには、余った数を先にしるために、斜線を引くのも丁寧に早く行うようにして目視で回答が導けるようになるまで、最終的には目指せることが望ましいことです。
まとめ
数量の問題は丁寧に線で結ぶことや、斜線を入れて数えることが大切になります。必ず解けるようになる問題ですので、作業の途中で面倒に感じずに丁寧さを重視して取り組むように声がけをしてください。