【おうちモンテ】勉強机は1歳から?幼児用机・椅子の効果と選び方を紹介
幼児用机・椅子は何歳から?
「子どもに勉強机を用意するのは小学校入学のタイミングで」という考えをお持ちのパパやママは多いのではないでしょうか。
実は、幼児期のうちから子どもに専用の机や椅子を与えると、集中力を高める効果があると言われています。
藤崎達宏さんは著書『0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!』の中で、「1歳半」を目安に専用の机と椅子を用意することをすすめています。
幼児期から机・椅子を使うのがおすすめな理由
幼児期から机や椅子を使うことはなぜおすすめなのでしょうか。
幼児期から机や椅子を使うと、自分だけの空間を確保できるため子どもの集中力が高まります。また、椅子に座り机に向かう習慣は、幼い頃のほうが定着しやく、身体に合った机や椅子を使えば、自然と姿勢がよくなります。
子どもが集中力を発揮するには環境が大切です。子どもの育ちを助けることに重きをおくモンテッソーリ教育においては、「環境さえ整えば子どもは本来の力を発揮する」とされています。
幼稚園・保育園に通い始めると、人と過ごす時間が増え、必然的に自分ひとりの時間が減ります。自分の机に向かうことで、自分自身と向き合う時間を確保できるのです。
子どもが自分の机で遊ぶようになると、ごはんなどのタイミングで子どもの制作物やおもちゃを家族共用のテーブルから一旦動かす必要がなくなるのも大人にとっては嬉しいポイントです。
幼児は机と椅子でなにをするの?
子どもが机に向かう、と聞くと勉強机が連想されます。幼児のうちから勉強?と疑問に思われる方もいるのでは。幼児期に、子どもが机に向かって行うのは勉強とは限りません。お絵描きや、パズル、ルーピングなど、手先を使う遊び、モンテッソーリ教育の特徴のひとつである「お仕事」も良い姿勢で集中してできます。
幼児期から机と椅子を用意する目的は勉強させることではなく、あくまでも「子どもが集中できる環境を整えること」なのです。
幼児期に机と椅子を選ぶときのポイント
幼児期に机や椅子を選ぶ際は、子どもの身体に合ったサイズを選ぶことが大切です。カウンター席の椅子で足がつかずそわそわしたり、オフィスの机の高さが合わず仕事に集中しづらかったりした経験は、パパやママもあるのではないでしょうか。
サイズが合わない机や椅子に座り続けるとストレスを感じてしまうのは大人も子どもも同じです。幼児の机や椅子を選ぶ際は、以下のようなポイントが大切です。
- 机と椅子の高さが調整できること
- 木製でベージュや白など汚れが目立ちやすいもの
- 子どもの足が床につくこと
足の裏が床につかずぶらついていると、バランスを取るために肘を机についてしまい、背すじが丸まってしまうため、子どもの成長に合わせて高さを調節できるものがよいでしょう。かわいらしい絵柄やキャラクターがついているものは気が散りやすくなるため、シンプルなものがおすすめです。子どもの持ち物は、汚れが目立ちにくいものを選びたくなりますが、クレヨンがはみ出たり、水がこぼれたりした際に大人に指摘されなくても子どもが自分で気づけることが大切なのです。
幼児用机・椅子を使うときのポイント
幼児用机・椅子を用意したら、使い方にポイントがあります。
まずは、子どもの体型に合わせて机と椅子の高さを調節しましょう。子ども用家具を販売するハストネット株式会社のWEBサイトによると、椅子の高さは身長に対して25%、机の高さは身長の約44%の高さが適正とされています。具体的には、身長80㎝の子どもにちょうどよい椅子の高さは20cm、机の高さは35cm程度です。座面を一番下げても足が床につかない場合は、牛乳パックや厚手の雑誌などで、足の台を用意するとしっかりと踏ん張れるようになります。
机の向きも重要です。集中力を高めるため、壁に向けて置きましょう。壁にポスターなどを貼らず、視界に余計なものが入らないようにします。
おすすめの幼児用机・椅子【3選】
家にあるテーブルや、椅子のサイズがちょうどよければ、そのまま子ども専用にして使ってみるのがよいでしょう。市販されている机や椅子の中には、前述の3つのポイントを押さえ、より使い勝手がよいように工夫されたものもあります。机や椅子の高さが調整できるものは、長い期間使えるので経済的です。
ここからは、市販の幼児用机・椅子の中から特におすすめのものを紹介しましょう。
大和屋 ノスタ リトルテーブル&リトルチェア
子ども用家具で有名な大和屋から販売されている「ノスタ リトルテーブル&リトルチェア」は、前述の条件に全て当てはまる、まさに理想的な子ども用机・椅子です。
天板や椅子の座面は3段階の調節が可能なので、子どもの成長に合わせて長い期間使い続けられます。物が奥に落ちにくい設計は「落ちちゃった!取って!」と言われることが減らせるので大人にとっても嬉しいですね。
引き出しはA3サイズとゆったりしているので、大きなスケッチブックも余裕を持ってしまえます。4色展開で好きな色を選べるのも魅力的です。
【商品情報】
- 価格:12,650円
- 対象年齢:18ヶ月頃~6歳頃まで
- 素材:パイン材
- 床からデスク天板の高さ:約46、43、40cm
- 床から椅子座面の高さ:約23、26cm
- デスクサイズ: 幅62×奥行40.7×高さ51.2cm / 天板高:46、43、40cm / 重量:約5kg
- 椅子サイズ: 幅34.7×奥行32.6×高さ47.8cm / 床から座面まで:約23~26cm / 重量:約1.8kg
大和屋 ブォーノ アミーチェ デスク&チェア
同じく大和屋から販売されている「ブォーノ アミーチェ デスク&チェア」は、カラフルな鉛筆立てが特徴の幼児用机・椅子です。前述の「ノスタ」との大きな違いは椅子のデザインと、転がり防止の段差の位置です。両サイドについていているため、子どもが大きく腕を動かしてもクレヨンなどの文房具が落ちにくくなっています。机と椅子ともに高さ調整が可能で、A3サイズの引き出しがあるのは共通しています。
【商品情報】
- 価格:13,998円(税込)
- 対象年齢:18か月以上~6才未満
- 素材:ラバーウッド材
- 床からデスク天板の高さ:約46、43、40cm
- 床から椅子座面の高さ:約23、26cm
- デスクサイズ:約幅70.2×奥行き40.6 ×高さ47.9cm
- チェアサイズ:約幅37.2×奥行き35×高さ44.2cm
デスク&チェアー
角に丸みを持たせ、ネジの出っ張りもない安全性の高いつくりの幼児用机・椅子です。前述の2種類との一番の違いは、天板と座面だけでなく椅子の背もたれの高さも調節できることです。
子どもが自分で椅子に座ろうとすると引きずることが多いので、動かしやすさと床への影響を考え、椅子の裏にはフェルトが貼られています。引き出しにはスライドレールが付いているので、まだ手先が器用でない幼児でも楽に開け閉めできます。
【商品情報】
- 価格:15,400円(税込)
- 楽天市場販売ページ:https://item.rakuten.co.jp/eckagudepo/sanjp-0527/
- 素材:アルダー材
- 床からデスク天板の高さ:約47.5、43.5、39.5cm
- 床から椅子座面の高さ:約20、23、26cm
- 床から背もたれの高さ:41、44cm
- デスクサイズ:幅70×奥行40×高さ48.5cm
- チェアサイズ:幅36.5×奥行36×高さ44cm
さいごに
「どうしてうちの子は椅子に座っていられないんだろう……」「椅子に座るときの姿勢が気になる……」と悩むパパやママは少なくないのでは。好奇心いっぱいで身体を動かしたいから座りたくない、もしくは机と椅子が身体に合っていないから座りづらいのかもしれません。
早い時期に机と椅子を揃えると、その分長い期間使えるだけでなく、子どもの発達にも大きな効果があります。身体に合ったシンプルな机と椅子を取り入れて、子どもの力を存分に発揮できる環境を用意してあげたいですね。
参考
- 藤崎達宏氏『0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!』p160,161,162,163
- ノスタ リトルテーブル(https://www.yamatoya-jp.com/asobu/norsta/)
- ハストネット株式会社公式サイト|子供椅子の標準座面高 机やテーブルの高さ基準 |HUSTNET(https://hust.jp/features/planning/kids-furniture-guide/)