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言葉が遅い子どもの特徴は?言葉の発達の目安と発達を促すポイント

oriori編集部
2023/09/05 02:09
言葉の発達には個人差が大きいものですが、子どもがなかなかおしゃべりをしてくれないと不安になってしまう人も多いでしょう。今回は子どもの言葉の発達の目安とあわせて、言葉が遅い子どもの特徴をご紹介します。
言葉の発達を促すために意識したいポイントも、ぜひ参考にしてみてくださいね。

子どもの言葉の発達の目安

子どもの言葉は、どのように発達していくものなのでしょうか?言葉の発達の目安をご紹介します。ただし子どもの言葉の発達には個人差が大きく、言葉の遅れが必ずしも大人になったときに影響を及ぼすとは限らないそうなので、あくまで参考程度に考えてくださいね。


【生後2ヶ月頃~】クーイング(「あー」「うー」などの母音の発声)

【生後6ヶ月頃~】喃語(「パッパッ」「ダーブー」などの子音と母音が組み合わさった発声)

【1歳~1歳半頃】一語文(「わんわん」「ママ」など意味を伴う単語)

【1歳半~2歳頃】二語文(「ぶーぶー、あっち」など2つの単語を使用)

【2歳~2歳半頃】三語文(「ぼく、ぎゅうにゅう、のむ」など3つの単語を使用)

【2歳半~3歳頃】模倣(大人の言葉を真似る)

【3~4歳頃】複文(一文に述語を2つ以上使用)

【4~5歳頃】コミュニケーション(言葉で自分の意見や気持ちを伝える)

【5~6歳頃】物語(自分の体験を言葉で伝える)


言葉の発達は1歳半健診や3歳児健診でもチェックされるため、不安がある場合は専門家に相談してみてはいかがでしょうか?


言葉が遅い子どもの特徴

子どもの言葉の発達には個人差が大きく、とくに男の子に話し言葉の遅れがある子どもが多い傾向があるといいます。そうした言葉の遅れは、小学校に入学するころには目立たなくなることが多いといいますが、言葉の発達が遅い子どもには何か特徴があるのか気になりますよね。


子どもの言葉の発達には、下記の4つの要素が求められるといわれています。


★聴力

★言葉を理解できる知能

★発声できるための運動機能の発達

★しゃべる意欲


この4つのうちどれかが欠けてしまうと、言葉の発達が遅れてしまう可能性があるそうです。


言葉の発達が遅い原因

子どもの言葉の発達が遅れる原因はそれぞれですが、下記のような原因で言葉がなかなか出ない子どもも多いようです。言葉の遅れが気になる場合は、当てはまるものがないか、チェックしてみてはいかがでしょうか?

性格

アメリカの大学が行った調査によると、内向的な子どもは自主的に言葉を発しない傾向があるのだそうです。ただし言葉を話さないからといって、言葉を理解していないとは限らないのだとか。


調査の結果、おしゃべり好きの子どもと比べ、同程度言葉を理解している子どもが多かったようです。大人でも話すのが好きな人もいれば、無口な人もいるように、子どもの性格によってなかなかおしゃべりをしてくれないこともあるのかもしれません。


環境

気配り上手なママ・パパの場合、子どもが言葉で要望を伝える前に、先回りしてお世話をしてしまうことも多いといいます。一見スムーズに子どものお世話ができているように感じられるかもしれませんが、それによって子どもが話すことへ必要性を感じられなくなることもあるのだとか。


言葉は周囲とのコミュニケーションを通して発達していくといわれているため、ただ一方的にお世話をするのではなく、子どもと言葉でやり取りすることを意識するといいでしょう。


また言葉に触れる機会が少ない場合も、言葉の遅れにつながる可能性が懸念されるといいます。上手におしゃべりができない時期の赤ちゃんや子どもに対して、どう話しかければいいのか戸惑うママ・パパも少なくありませんが、多くの言葉に触れる機会を大切にしてあげることをおすすめします。


話す内容に困るときは「今からごはんを食べるよ。まずはおかゆを食べようね」などと子どもや親の行動を実況してみてはいかがでしょうか?はじめのうちは気恥ずかしいかもしれませんが、目立った反応がなくても子どもはママやパパの言葉にきちんと耳を傾けてくれているはずですよ。

言葉の理解

言葉を話すためには、その言葉を理解していることが必要になります、そのため、言葉の理解が何らかの理由で上手くいっていないと、言葉の発達が遅れる原因となるようです。子どもの名前を呼んでも反応しない場合や「コップをとって」などの簡単な指示を理解できない場合は、一度専門家に相談してみてもいいかもしれません。

聴力

小さな子どもはまだ文字を読むことができないため、言葉は耳で聞いて覚えますよね。しかし耳の聞こえに問題があると、耳を通して言葉を覚えることは難しいでしょう。1歳半健診や3歳児健診で耳の聞こえに関する検査は行われますが、軽度・中度の難聴の場合などは発見が遅くなってしまうケースも珍しくないようです。

脳の機能

2~3歳を過ぎてもほとんど言葉が出ない場合は、知的障害や発達障害といった脳の機能の問題が原因となっているケースも考えられるといいます。脳の機能に何らかの問題があると、言葉以外の発達にも影響がでることも多いでしょう。


「こだわりが強い」「目を合わせることができない」など、言葉の発達以外にも気になることがあれば、あわせて専門家に相談してみてもいいかもしれません。

言葉の発達を促すポイント

ここからは、子どもの言葉の発達を促すために意識したいポイントをご紹介します。

話しかける回数を増やす

子どもの言葉の発達を促すためには、多くの言葉に触れさせ、刺激を与えることが大切だといいます。子どもは耳から聞いた言葉を学んでいくため、頻繁に話しかけることは子どもの語彙を増やすことにつながるでしょう。


子どもに語り掛けるときは、子どもの年齢にあわせて言葉や表現を選んであげてもいいですね。難しい言葉は理解するのが難しいため、子どもにわかりやすいようかみ砕いた表現にすると身につきやすいかもしれません。


また子どもにとって身近なものや興味のあるもの、目にしたものなどを意識して声掛けすることで、より子どもの言葉への関心を引き出せるのではないでしょうか?

子どもの好む話し方を意識する

赤ちゃんや小さな子どもと話すとき、自然と高めのトーンでゆっくりと抑揚をつけた話し方をする人も多いでしょう。こうした話し方は「マザリーズ」あるいは「ペアレンティーズ」と呼ばれ、日本だけでなく世界中で共通してみられるものだというのだから驚きですね。


マザリーズは赤ちゃんや子どもにとって安心できる話し方だとされており、実際にマザリーズで話しかけられた赤ちゃんはそうでない子に比べ、1歳半の時点で言葉を2倍程度獲得したという調査結果もあるのだそうです。

話すことを強制しない

子どもの言葉がなかなか出ないと、つい焦りから子どもの言葉を何とか引き出したくなるかもしれません。しかし話すことを子どもに無理強いすると、言葉に対する苦手意識を植え付けてしまう可能性が懸念されます。


子どもの言葉の発達には、子ども自身の話したいという気持ちが必要になると考えられているので、話す意欲を奪わないよう注意したいものですね。

読み聞かせをする

子どもに多くの言葉に触れてもらうため、絵本の読み聞かせを習慣化してもいいでしょう。読み聞かせをするときは、先程ご紹介したマザリーズを意識するとより効果的かもしれません。

子どもの話に相槌をうつ

きちんとした言葉になっていなかったとしても、子どもは声を出しているときは、相槌をうったり子どもの言葉をオウム返ししたりと、きちんと反応してあげましょう。大人でも、自分の話を適当に聞き流されてしまうと、話したい気持ちがなくなってしまいますよね。


きちんと話を聞いてもらえていると実感させることで、子どもの話す意欲を引き出すことができるのではないでしょうか?

言い間違いを訂正させない

「とうもろこし」が「とうもころし」になったり「エレベーター」が「エベレーター」になったりと、子どもは言い間違いをしてしまうことも多いもの。しかし子どもに正しい言葉を教えようと、言い間違いを指摘したり、訂正させたりするのはおすすめできません。


そうした言い間違いは、子どもの成長とともに自然と修正されていくことが多いといわれているので、今だけ楽しめるかわいい成長過程のひとつとして、温かく見守ってあげてくださいね。


もしも言い間違いが気になるようなら「にゅうにゅう、のむ」「そっか、ぎゅうにゅうがのみたいんだね」というように、子どもの言葉をママやパパが正しい言葉で繰り返してあげてはいかがでしょうか?

子どもの要求を先回りしない

子どもが何らかの要求があるとき、子どもの様子を見ていると察しが付く場合も多いでしょう。しかし、だからといって先回りして子どもの望みを叶えてしまうと、子どもは言葉で自己主張する機会を失ってしまいかねません。


「どうしたの?」「何をしたいの?」などと声をかけることで、子どもに言葉で自分の気持ちや要求を伝える経験をさせてあげましょう。また「ちょうだいっていうといいんだよ」などと気持ちの伝え方を教えてあげることも大切です。

さいごに

言葉の発達は、コップの水になぞらえられることがあります。言葉としてあらわれていないものの理解している言葉がコップ一杯にたまりあふれたものが、話し言葉として出てくるのだとか。その言葉をためるコップの形や大きさは人それぞれなので、言葉の発達には個人差が大きいのかもしれません。


子どもの言葉がなかなか出ないと、ママやパパは不安になってしまいますよね。筆者の息子も言葉の発達が遅めで、同じ年頃の子どもとつい比べてしまい、焦りを感じてしまうことがあります。そんなときは、過去の子ども自身と比べて、子どもの成長を感じるようにしています。


「前は言えなかった言葉が話せるようになった」「気持ちを言葉で伝えてくれることが増えた」など些細な変化を見逃さないため、子どもの言葉の発達についてメモをとっておいてもいいでしょう。もしも小児科などで発達に関する相談をすることになったときにも、きっと役立つはずですよ。

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    ライター
    oriori編集部。現在総勢6名で企画・取材・原稿作成・記事編集を行っています。編集部員は、習い事検索メディアのプロデューサーや自身も子どもを持つフリーランスで活動していた編集者/ライターなど、子育て・知育・教育全般に詳しいメンバーが集まっています。
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