入学準備としてやっておきたい防犯対策とは?子どもの安全を守る防犯グッズ4選
入学前にやっておきたい防犯対策とは?
小学校入学を控える子どもといっしょに、どのような防犯対策を行うといいのでしょうか?
通学路を歩く練習をする
通学路には安全性の高い道が設定されていることが多いですが、危険がまったくないというわけではありません。駐車場などの死角になりやすい場所や交通事故のリスクが高い場所など、子どもといっしょに通学路を歩いてみると意外と危険が潜んでいることに気づくでしょう。
そうした危険について親子で共有し、注意しながら歩く練習をすることをおすすめします。また繰り返し通学路を歩く中で、気づいていなかった新たな危険を発見することもあるので、一度だけでなく何度も練習できるといいですね。
交通ルールを確認しておく
交通事故は道路の横断中に起こることが多いといわれているので、交通ルールについても改めて確認しておきましょう。信号の渡り方だけでなく、信号のない交差点や車の行き来が少ない住宅街などの歩き方も、いっしょに実践しながら教えてあげたいものですね。
とくに朝の通勤時間帯は、速度を出している車も少なくないので、より周囲への警戒を強めるよう伝えられるといいかもしれません。時間帯によって交通量が大きく異なることも多いため、登下校の時間帯に実際に通学路を通りながら、交通ルールを確認しておくと安心ですよ。
人目につくところに子どもの名前を書かない
子どもの持ち物には記名をするルールが小学校では設けられているものですが、登下校中に人目につく場所には名前を書かないように気を付けてくださいね。第三者に子どもの名前を知られてしまうと、それを利用して子どもに近づいてくる不審者が出る可能性もあります。
名札をつけるときも、通学中は胸ポケットにしまうなどして周囲から見られないように工夫することが求められるでしょう。また子どもの持ち物だけでなく、玄関先の子ども用自転車や表札などにも注意してくださいね。
ひとりにならないよう言い聞かせる
子どもを狙った犯罪は、子どもがひとりになった隙に起こってしまう可能性が高いといいます。不審者に目を付けられないよう、子どもにひとりで行動しないように言い聞かせておくといいでしょう。
登下校中に忘れ物などに気づいたときも、ひとり取りに行かず、いっしょにいる友達についてきてもらうように頼むと安心ですね。
外出時のルールを作る
子どもが危険に巻き込まれないよう、外出時のルールを明確にして守るよう言い聞かせてはいかがでしょうか?「何かをあげるといわれても知らない人についていかない」「ママやパパの知り合いだといわれても、知らない人の車に乗らない」「周囲に怪しい人や車がいないか気を配る」など、どうしてそうしたほうがいいのか理由までセットで説明するとよりわかりやすそうですね。
不審者に遭遇したときの練習をする
親としては考えたくないかもしれませんが、子どもが不審者に遭遇してしまったときに備えて、対処法を練習しておくことをおすすめします。きちんと練習しておけば、いざというときに「きっぱりと断る」「大きな声をあげて逃げる」などきちんと対応しやすくなるでしょう。
あわせて子どもが助けを求められる110番の家や近隣のお店などを確認しておくのも、大切かもしれません。また不審な車を見かけた場合は、車の進行方向とは逆方向に逃げることも伝えておきたいですね。
防犯グッズの使い方をチェックしておく
子どもの防犯グッズには、防犯ブザーや防犯笛などがありますが、いざというときにきちんと使えるように練習しておくといいでしょう。とくに防犯ブザーは、取り付け位置によっては必要なときにさっと鳴らすことができない可能性があります。
ランドセルの側面に取り付けると手が届きにくいため、肩ベルトに取りつけることをおすすめします。左右どちらにつけたほうが使いやすいかは子どもによって異なるので、実際につけてみてから決めるといいでしょう。
首にぶら下げようと考える人もいるかもしれませんが、不審者が防犯ブザーをとめようと子どもから奪い取ろうとしてしまったら、首ひもを引っ張った拍子に子どもの首が絞まる可能性があるのでおすすめできません。
また操作方法や鳴らすタイミングの確認のため、ママやパパが不審者の役をして、実際に練習で鳴らさせてみると安心です。誤作動で鳴らしてしまったときのため、とめ方もあわせてチェックしてみてくださいね。
購入したばかりの防犯ブザーには、テスト用の電池が入っていることがありますが、すぐに電池切れになってしまう可能性があるので注意が必要です。もしものときの困らないよう、入学後も1ヶ月に1度はきちんと鳴るか確認しておきたいですね。
子どもの防犯対策のポイント
子どもの防犯対策をする上で、注意すべきポイントはあるのでしょうか?
怖がらせすぎない
子どもの安全のためにと、外の危険ばかり強調してしまうと、子どもが怖がって外出自体を嫌がってしまう可能性があります。危険について共有することはもちろん大切ですが、外へ出ることの楽しさもあわせて教えてあげたいものですね。
繰り返し言い聞かせる
防犯対策に限らず、子どもに一度言い聞かせただけでは、しっかりと対応できるとは限りません。繰り返し言い聞かせたり、練習を重ねたりする中で防犯意識や対策は身についていくものではないでしょうか?
子どもの安全を守る防犯グッズ4選
ここからは、子どもの安全を守るのに役立つアイテムをご紹介します。
防犯ブザー
大きな音で周囲に危険を知らせる防犯ブザーは、小学校が配布してくれることも多い防犯グッズですが、予備も含めて用意しておくと安心ですよ。防犯ブザーにはさまざまな種類がありますが、100㏈以上の大きな音が出るものがいざというとき役立つでしょう。
交通量の多い道路などでは周囲の音に防犯ブザーがかき消される可能性があるの、130~140㏈程度の音量を目安にするといいでしょう。またいろんな機能がついたものもありますが、シンプルで子どもの使いやすいものがおすすめです。
さらに一目で防犯ブザーだとわかるデザインのものを選ぶと、不審者のターゲットにされにくくなるというメリットもあります。天候を問わず毎日使うものなので、耐久性が高く、防水のものを選んではいかがでしょうか?
防犯笛(ホイッスル)
子どもが危険に巻き込まれたとき、防犯ブザーが不具合などで鳴らせなかったり、咄嗟に大きな声をだせなかったりすることもあるでしょう。そんなときのために、防犯ブザーとセットで防犯笛も用意しておくといいですね。
初めて吹くときはきちんと音を出せない可能性があるので、吹き方の練習もしておきましょう。
GPS端末
GPS機能付きのスマートフォンやキッズ携帯などは持ち込めない小学校が多いため、通話やメール機能がついていないGPS端末を用意してはいかがでしょうか?きちんと子どもが学校に行ったのかどうか、下校時間を過ぎても帰ってこない子どもがどこいるのかなど、ママやパパの不安を解消するのに役立つはずです。
リフレクター(反射板)
リフレクターとは、光を反射して子どもの居場所を強調できる交通安全グッズです。悪天候の日や夕方などは、周囲が暗く子どもの姿が見えづらくなるため、交通事故のリスクが高まるといわれているので、リフレクターがあると安心ですね。
身体の向きによってリフレクターが隠れてしまわないよう、複数活用するといいでしょう。リフレクタ―は種類が豊富で、テープやキーホルダーなどのほか、傘やランドセルなどについてるものもあります。ぜひ使いやすいものを探してみてくださいね。
さいごに
子どもが親の手を離れて行動することが増えると、その分危険な目に遭う可能性も高くなります。そんな危険から子どもを守れるよう、防犯対策は入学前からしっかりと進めておきたいものですね。
ママやパパがただ伝えるだけでなく「こんなときはどうする?」「どんな危険があるかな?」などと子ども自身に考えてもらうことも大切かもしれません。