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感動体験は生きる力を育てるのに重要!効果や親の関わり方をご紹介

今野ケイト
2023/10/18 04:10
感動体験は、子どもが人生を歩む力を育てるのにおすすめです。しかし、感動体験といっても「どのようなことをさせたら良いかわからない」という方も多いでしょう。今回は、感動体験の効果や内容などをご紹介します。子どもに感動体験をさせるにあたって重要な親の姿勢についても解説しますので、感動体験についてくわしく知りたい方は参考にしてください。

感動体験とは?

感動体験とは、感動して心が動く体験のことをいいます。感動体験のもとになるのは、非日常的な体験だけではありません。自然との触れ合いはもちろん、家事のお手伝いなどの身近なことであっても、子どもが感動を得られるのであればそれは感動体験にあたります。


2006年には、九州大学で子どもの感動体験に関する研究が行われ、子どもの能力アップに効果があることが実証されました。また、文部科学省発行の「文部科学白書」においても、子どもが体験を重ねることの重要性が記されています。つまり感動体験は、教育の場において重要な意味を持つものであるといえるでしょう。

感動体験ではどのような効果が得られる?

 子どもに重要であるといわれている感動体験ですが、どのような効果が期待できるのでしょうか。4つの主な効果をご紹介します。  

自己肯定感を高める

 感動体験によって得られる効果のひとつ目は、自己肯定感のアップです。自己肯定感とは、ありのままの自分を肯定的に受け入れる能力を指します。子どもは、感動体験を通して知らなかったことを知ったり、自分の持つ力を実感したりするのです。初めての体験は「こんなこともできるんだ」という自分の能力発見につながります。このように、自分の新しい一面を知ることで、子どもは自身を肯定的に受け入れることができるようになります。 

  

感動体験により子どもの自己肯定感が高まったと結論づけているのは、九州大学の研究だけではありません。愛知教育大学が2011年に行った研究においても、その効果が確認されています。  

自己効力感を高める

 感動体験は、自己効力感を高めるのにも有効です。自己効力感とは、自分自身を信じる力のことをいいます。目標を達成するためには「自分には達成できるだけの力がある」という自信を持ち、プラスの気持ちで行動することが重要です。反対に「できる」という自信が持てない子どもは、新しいことに対して自主的に挑戦しようと思えなくなってしまうでしょう。感動体験による達成感は、この「自分ならできる」というプラスの気持ちを育てるのに効果があります。  

記憶力をアップさせる

 感動体験は、記憶力にも良い影響を与えてくれます。強い感動を伴う出来事は、誰でもはっきりと覚えているもの。その記憶が好奇心につながり、学ぶことに対する意欲を引き出してくれます。 

  

虫を見て感動を覚えた子どもは、昆虫やその生態についてさらに学ぶことを楽しいと感じるでしょう。例えば美術館で見た絵が、画家やその時代の理解につながるかもしれません。このように体験は、感動したものについて学ぼうとする姿勢や記憶力アップにも効果があるのです。  

人との関係を円滑に保てるようになる

 感動体験は、1人ではできないものも多くあります。例えば包丁を使ってお手伝いをする場合、親のサポートを受けながら協力して行う必要があります。友達と自然のなかで体験する場面においては、1人では気づけない視点を知ることもできるでしょう。 

  

子どもはこのような体験をするなかで、相手を尊重することやその場に応じた対応をすることを学びます。つまり感動体験は、人間関係の構築にも役立つといえるでしょう。  

子どもに感動体験をさせるときの親の心得は?

 子どもに感動体験を存分に味わってもらうためには、親の関わり方が重要です。子どもの興味を引き出して、主体性を発揮させるための関わり方のポイントを見ていきましょう。  

体験の場を意図的につくる

 まずは、体験できる場に子どもを連れていくことが重要です。心動かされる体験がなければ、自己肯定感や自己効力感を高める効果を得ることはできません。子ども自身が、探索や遊びを広げていけるような場を提供しましょう。  

先入観を押しつけずに子どもの感動に寄り添う

 子どもが新しいことを体験するときは、大人の先入観を押しつけないようにしましょう。感動体験につながる場は、子どもにとっては未知の世界。どのような感動を覚えるのかは、子ども自身が決めることです。価値観を刷り込むのではなく、子どもを見守りながら一緒になって驚いたり喜んだりしましょう。感動に気づけたことをほめて共感する親の姿勢は、子どもが次に行動を起こそうとする気持ちを後押ししてくれます。  

子どもの行動を待つ

 子どもが行動を起こそうとしたときに親が促したり止めさせたりすることは、やる気を低下させる原因になります。やる気の原動力になるのは、子ども自身の好奇心です。無理に介入するのではなく、待つことを大切にしてください。 

  

子どもが体験する場には、もちろん危険もあるでしょう。しかし、親が過剰に反応して止めさせてしまうと、成長する機会が失われてしまいます。小さなケガや失敗が将来的に大きな危険を防ぐことにつながると考え、必要最低限の安全を確保した上で見守りましょう。  

どのようなことが感動体験につながる?

 成長体験の効果を知り「すぐに取り入れたい」という方も多いでしょう。ここからは、子どもに感動を与えられる体験をご紹介していきます。  

家事のお手伝い

 身近なところでは、家事のお手伝いが感動体験につながります。お手伝いのなかでも感動体験につながりやすいのは、本人・家族から見たときに成果がわかるもの、家族の役に立てたと実感できるもの。お皿を洗う、洗濯物をたたむ、おつかいをするなどのお手伝いは、達成感を得やすく子どもの心に残りやすいでしょう。また、親と協力しながらご飯をつくるのもおすすめです。家族の生活につながることから達成感を得やすく、親のサポートを得ながら一緒に進めていくため新たな視点に気づけるでしょう。 

  

家事のお手伝いは、雑巾をしぼる、包丁で野菜を切るなどの生活体験の一部でもあります。洗い物・洗濯物・掃除などは、大人にとっては何気ないことのように感じるかもしれません。しかし、子どもにとってはすべてが初めての体験。「こうすればきれいに洗える」「雑巾はこうしぼる」などの発見をすることが、感動体験につながります。ぜひ、子どもが興味を持ったときに取り組ませて、成長の機会をつくってあげてください。  

自然の多い公園で遊ぶ

 自然のなかには、さまざまな感動があります。大人にとっては些細なことだと感じるかもしれませんが、木の葉を拾ったり、昆虫を観察したりすることも、子どもに感動を与えられます。 

  

四季に触れることも重要です。夏と冬では草木や昆虫の様子が違うこと、日の長さが違うことなど、子どもにとっては多くの発見があるでしょう。また、よく公園遊びをしている場合は、出かける時間帯を少し変えたり、友達と一緒に行ったりするだけでも新しい発見につながります。  

音楽鑑賞

 コンサートなどで生の音楽に触れることにより、子どもは普段CDで聴いているときには感じられなかった演奏者の表情や息遣い、楽器の振動、会場の盛り上がりなどを存分に味わうことができます。生演奏を聴いて「心地良い」と感じたことがある方もいるでしょう。また「鳥肌が立った」という方もいるかもしれません。子どもも同じように、音楽鑑賞から多くの刺激をもらえます。このような刺激は、子どもの「もっと聴きたい、知りたい」「自分も演奏してみたい」という意欲につながります。  

演劇鑑賞

 演劇は、見る人の心を大きく動かします。ストーリーに引き込まれたり、演者に感情移入したりすることで、子どもの感受性は刺激されます。演劇鑑賞による効果は、子どもに感動を与えるだけにとどまりません。舞台上の人物を通した疑似体験が、子どもの感情表現にも良い影響を与えるといわれています。意見の持ち方や、人との関わり方を学ぶ絶好のチャンスといえるでしょう。 

  

子どもに演劇を見せるときは、子ども向けのものを選ぶのがおすすめです。「子ども劇場」や「おやこ劇場」などといった名前のつく劇場では、赤ちゃんから見られる演劇もあります。ぜひ親子で見に行って、一緒に楽しんでみましょう。  

キャンプ

 キャンプにも、子どもの好奇心をくすぐる効果があります。自然に囲まれて過ごせるのはもちろん、初めて焚火を見たり家とは違った料理を楽しんだりできます。いつもよりきれいな星空を見ることができるのも、キャンプの醍醐味です。建物に干渉されない満天の星空は、子どもの心と脳を刺激してくれるでしょう。  

博物館・科学館・美術館

 博物館や科学館、美術館などの文化施設は、特定のテーマを深く掘り下げられる施設です。興味関心を刺激できるだけでなく、知ることに対する感動を生むことができるでしょう。ただし「これも見なさい」と押しつけるのはおすすめできません。子ども自身が関心を持ったものを見て、自ら発見し感動 できるように関わりましょう。  

さいごに

 自己肯定感・自己効力感は、強く生きていくために必要な力です。子どもの感動体験は、大人が代わりに行うことでできるものではありません。ぜひ、多くのことを自ら体験させてあげてください。そしてその際にはじっくりと見守り、子どもの感動に寄り添いながら関わっていきましょう。 

参考サイト

    この記事の著者
    今野ケイト(peekaboo)
    ライター
    2歳男の子と0歳女の子を育てるママです。子どもと一緒に育児関連のイベントに参加したり幼児教室に通ったりして、新たな情報を積極的に取り入れています。同じ子育て中のパパママが子どもの可能性を広げられるよう、さまざまな情報を発信していきます。
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