幼児期におすすめのフラッシュカード7選!選び方や効果、注意点も解説
フラッシュカードとは?
フラッシュカードとは、カードに描かれた情報をその場ですぐに記憶させるという幼児教育法で、文字が読めない乳幼児期からゲーム感覚で取り入れることのできる教材です。
カードの表面に動物や食べ物、身の回りの物などのイラストが描かれ、裏面にそのイラストの名称が書かれているのが一般的。カードのイラストを子どもに見せると同時に、パパやママがその名称を読み上げ、次々とイラストをめくっていく手法で取り組みます。
人間の脳が最も成長するとされる0~6歳の時期に、意識的に処理しきれない速さで大量の情報を脳に入れることで、イメージ力や記憶力、ひらめきなどを司る右脳を活性化させることができます。フラッシュカードは、子どもの持つさまざまな能力を引き出す教材として注目されている教育法です。
フラッシュカードがもたらす効果とは?
ここからは、フラッシュカードを使うことで、子どもにどのような効果があるのかをご紹介します。
語彙力の向上
フラッシュカードを日常的に取り入れることで、高い語彙力を身に付けられると言われています。言葉が飛躍的に発達する2歳までにフラッシュカードをしていた子どもは、通常の子どもよりも発語が早くなったり、コミュニケーションが取りやすくなったりする傾向があるようです。また、語彙力が高まることで、自分の考えや感情をうまく相手に伝えられるため、表現力も磨かれていくでしょう。
記憶力の向上
人間の脳は、生まれてすぐは右脳が優位の状態ですが、3歳頃から成長するにつれて左脳優位になっていきます。乳幼児期にフラッシュカードを使うことで、左脳だけでなく右脳も同じように使いこなせるようになるため、記憶力の向上が期待できます。幼児期に記憶力が向上することで、成長してからも楽に物事を暗記することができるでしょう。
集中力の向上
フラッシュカードにより右脳の働きが覚醒すると、脳の伝達回路が刺激されて情報処理能力が上がり、集中して物事に取り組めるようになるのです。普段から集中する回数が多いほど、集中しやすくなるとも言われているので、フラッシュカードを使って定期的に集中する機会を設けるようにしましょう。
学習意欲の向上
フラッシュカードで覚えたことを正しく答えられるようになることで、子どもは達成感を得ることができます。そして、「これ知っている!」「できた!」という経験を積み重ねて自信をつけていくのです。自己達成感は、子どもの学習への意欲を養うことにもつながります。幼児期に自信をつけることで、子どもの学習意欲をさらに高め、自ら学び続ける力を身に付けられるでしょう。
フラッシュカードを選ぶときのポイント
フラッシュカードはさまざまな種類があります。ここからは、フラッシュカードを選ぶときにチェックしておきたいポイントをご紹介します。
子どもの年齢や習得力に合わせて選ぶ
0~3歳くらいの子どもや、はじめてフラッシュカードを使う場合は、シンプルなイラストでカードが大きくわかりやすいものを選ぶのがおすすめです。
3~5歳くらいで話すことが楽しくなる年齢の子どもには、動物・乗り物・国名などをテーマにしたものや、イラストに動作などが描かれた動詞や形容詞に挑戦してみるのもいいでしょう。
子どもが興味を持つジャンルを選ぶ
子どもの好きなものや興味がありそうなものを選ぶのもおすすめです。食べ物や乗り物、動物や植物など、いくつかの種類を用意して子どもにどれをやりたいか選んでもらうのもいいでしょう。自分から積極的に関わることで、受け身の姿勢ではなく自主的に楽しく学ぶことができます。
大きくて厚みのあるものを選ぶ
フラッシュカードは大きくて厚みのあるものを選びましょう。幼児期の子どもが扱う場合、厚みがないカードは使っているうちに破れたり折れたりしてしまう可能性があります。
また、大きなサイズのカードに描かれたイラストは、子どもの視線を集めやすいというメリットも。より集中して取り組んでもらうために、フラッシュカードのサイズや紙質にも注目して選んでみてくださいね。
フラッシュカードを取り組む際に注意すること
さまざまな効果があるフラッシュカードですが、取り組み方によっては逆効果となってしまうことも。
ここからは、フラッシュカードを取り組む際に注意する点をご紹介します。
親子でいっしょに取り組む
フラッシュカードは、親子でいっしょにやることが重要です。ただカードを見せるだけではなく、子どもの目をしっかり見て「これは何かな?」「見たことあるものだね!」など声をかけたり、スキンシップを図ったりしながら取り組みましょう。
親子で楽しみながら取り組むことで、子どもの能力を高めるだけでなく、信頼感や安心感を深めることにもつながります。
子どもの気分や体調に合わせる
フラッシュカードは、子どもが楽しく見て学べることが最も大切なポイントです。子どもが集中してカードを見てくれていると「今のうちにたくさん覚えさせたい!」と思うパパやママもいるでしょう。しかし、幼児期の子どもは機嫌が変わりやすく、突然興味を失ったり、拒否したりすることもあります。泣いたり嫌がったりした場合は無理に続ける必要はないので、子どもの様子を観察しながら取り組みましょう。時間や回数を調整したり、ときには休んだりするのもおすすめです。
【ジャンル別】幼児期におすすめのフラッシュカード7選
ここからは、幼児期の子どもにおすすめのフラッシュカードをジャンル別にご紹介します。子どもの興味があるものを見つけて選んでみてくださいね。
【初めての方向け】「カードフラッシュおためしセット」
七田式から販売されているフラッシュカードのおためしセットです。「フラッシュカードが気になるけど、どれがいいんだろう」「子どもが見てくれるか心配だな…」と悩まれている方におすすめ。果物や動物、体の部分、身近なものなどが描かれたカードがたっぷり入っています。
【生活】「生活道具カード」
くもん生活図鑑カードシリーズ「生活道具カード」は、時計や電話、はさみ、掃除機など身近な道具をカードで覚えることができます。普段の生活で、子どもが目にしたり使ったりするものを集めているのが特徴。カードの裏面にはどんな道具なのか、どんなときに使うかなど詳しい解説が書かれているので、子どもの生活知識を広げるのに役立つでしょう。
【食べ物】「くだものやさいカード」
こちらも、くもん生活図鑑カードシリーズから販売されている「くだものやさいカード」です。まるで本物のように描かれたイラストが特徴で、りんごやバナナなど子どもの生活に馴染みのある果物が次々と登場します。見たことのある果物ばかりなので、子どもの反応を楽しむこともできますね。
【動物】「わらべきみかのどうぶつカード」
こちらは、わらべきみかさんのかわいらしい動物のイラストが描かれたフラッシュカード。カードが動物の形をかたどっているのも特徴です。カードの裏面には、それぞれの動物の名前が日本語と英語で書かれています。
フラッシュカードとしてはもちろん、カルタ遊びや絵探しゲームなどさまざま遊び方ができるのも魅力です。
【乗り物】のりものカード
子どもの日常生活に身近な乗り物が描かれたフラッシュカードです。電車やバス、消防車など、幼児期の子どもに人気の乗り物を中心に31種類入っています。乗り物をとおして生活に必要な知識を身に付けることができます。好きな乗り物のカードを見せたときの反応も楽しめるでしょう。
【標識】「マーク標識カード」
こちらは、子どもとのお散歩やドライブでよく見かけることが多い「標識」をテーマにしたフラッシュカード。シンプルでカラフルなイラストが特徴で、標識に描かれたバスや自転車などを見て反応する子どももいるでしょう。「このマーク、お散歩のときに見かけたね」「家の近くにあったね!」などコミュニケーションを取りながら取り組むことができますよ。
【国旗】「国旗カード」
世界120の国の国旗が描かれたフラッシュカードです。大きいカードに色鮮やかに描かれた国旗は、まだ国がわからない0歳児からでも見て楽しむことができます。カードの裏面には、国の名称とその国の詳しい解説が書かれているので、さらに知識を深めることができるでしょう。
さいごに
フラッシュカードは、子どもの知識を増やすだけでなく、右脳の働きを活性化させて語彙力や記憶力、集中力を向上させる効果が期待できます。さらには、フラッシュカードを親子で楽しむことで、子どもは「学ぶことは楽しいんだ!」「新しいことをもっと知りたい」と感じることでしょう。親子の大切なコミュニケーションの時間として、ぜひフラッシュカードを取り入れてみてくださいね。
参考サイト
- 七田式 オフィシャルストア|フラッシュカードで得られる効果とは?おすすめの取り組み方と気をつけるべきポイント
(https://www.shichida.com/ext/features/flashcard-effect.html ) - ヘーグル|【幼児教育の豆知識】幼児教育で使われるフラッシュカードってどんな効果があるの?
(https://www.hegl.co.jp/heglnews/travel-tips/flashcard/#i-2) - 天神|フラッシュカードは子どもにおすすめ!幼児教育への効果を詳しく解説!
(https://www.tenjin.cc/education/pre/flashcard/#003 )