0歳から保育園はメリットだらけ!入園する前に知っておきたいことも解説
0歳児はいつから入園可能?
最近では、0歳児保育を実施する保育園が増えてきていますが、生後56日間は産後休暇とし就業してはいけないと労働基準法で定められています。
そのため、生後57日目以降の子どもであれば入園可能です。ただし、実際に入園できる子どもの月齢や年齢は保育園によって異なるため、保育園に確認するようにしましょう。
0歳から保育園を利用している割合はどれくらい?
こども家庭庁の「年齢区分別の就学前児童数に占める保育所等利用児童数の割合」によると、2023年は0歳児は17%、1~2歳児は57.8%、3歳以上は59.5%という結果に。1~2歳児と3歳以上の子どもは半数以上が利用している反面、0歳児は2割に満たないということがわかります。
こども家庭庁|年齢区分別の就学前児童数に占める保育所等利用児童数の割合(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/f699fe5b-bf3d-46b1-8028-c5f450718d1a/7803b525/20230901_policies_hoiku_torimatome_r5_02.pdf )
0歳児クラスは入りやすい?
0歳児クラスは、その年に生まれた生後57日以降から満1歳となる赤ちゃんまでが利用できるクラスのことです。
0歳児クラスの子どもは、4月には新しいクラスへ進級します。その子どもたちの分の0歳児クラス枠は、4月時点で空いた状態になるため比較的入園しやすくなるのです。
また、ママやパパが育休を取得できるうちは、家で子どもの成長を見守りながら過ごしたいと考える方も多いため、0歳児の保育園の利用は少ない傾向にあります。
0歳児から保育園に通うメリット
0歳児から保育園に預けることによって得られるメリットを見ていきましょう。
友だちとの関わりでさまざまな経験ができる
0歳児といっても月齢によって発達に個人差があり、同じ0歳児クラスでも、歩けるようになった1歳前後の友だちが、ねんね期の子どもにおもちゃを持ってきたり撫でてくれたりすることもあります。このような関わり合いのなかで、他者への興味や共感、思いやりの気持ちなどを持つことができるでしょう。
また、保育園で友だちとトラブルになることがあります。例えば、月齢が低い子は友だちにおもちゃを取られても悲しんだり怒ったりすることは少ないですが、成長するにつれ、取られそうになるとおもちゃをしっかり掴んで離さないなどの意思表示をするようになっていきます。そんなやり取りが、自分の気持ちを自覚して表現するという子どもの心の成長につながるでしょう。
生活リズムが整う
0歳児は体内時計が未発達のため、周りの環境に影響され少しずつ生活リズムをつくっていきます。
保育園では、昼寝の時間や散歩の時間、授乳時間などがある程度決まっているため、同じスケジュールの1日を過ごすため、0歳児から保育園に通えば、早めに生活リズムを整えることにもつながるのです。
発達に合った遊びを経験できる
保育園では、さまざまなものを見たり触れたりすることができる環境が整っているため、0歳児の子どもでもたくさんの刺激を得ることができます。
家にあるおもちゃと同じようなものでも、環境が異なることにより遊び方が変わって、子どもの感じ方の幅が広がるでしょう。
また、保育士は遊びのなかでも子どもの様子をよく観察して、声かけや関わり方を工夫しています。それぞれの子どもの成長や興味に合った遊びを楽しむことが、心身の発達につながっていくでしょう。
安全な環境で過ごせる
0歳児は3人に対して1人の保育士を配置すると国の基準で決められています。
その他、乳児室やほふく室など設備面での基準も定められており、子どもたちが安全かつ快適に過ごすことができます。
育児に困ったとき先生に相談できる
保育士は、経験や知識がある保育の専門家です。保育園に通えば、育児の悩みを保育士に相談することもできます。
ひとりで情報収集したり、ママ友に相談したりするのもよいですが、1日の大半を子どもと過ごしている保育のプロに相談すれば、悩みを共感してくれるだけでなく、適切なアドバイスももらえるでしょう。
保育園ではどんなことをするの?
0歳児の保育園での1日の流れや、食事などを紹介します。保育園によって過ごし方は異なりますが、概ねのスケジュールはあまり変わらないでしょう。
一例として参考にしてくださいね。
【0歳児の1日の流れ】
9:00~ :登園、おむつ替え、午前のおやつ
10:00~ :外遊び、室内遊び
11:00~ :授乳・昼食
11:30~ :絵本の読み聞かせなど
12:00~ :昼寝
15:00~ :午後のおやつ
15:30~ :自由遊び
16:00~18:00:降園
0歳児の過ごし方は、「遊び→昼食→お昼寝→おやつ」が基本ですが、0歳児は成長の幅に個人差があるため、実際には、集団生活というより子どもそれぞれの生活リズムに合わせて過ごすことが多いようです。
【授乳・離乳食】
0歳児の子どもであっても月齢や発達が違うため、離乳食を食べ始める時期や食べられる食材、形状も異なります。保育園では赤ちゃんの食べる様子を見つつ、食材の固さや形状を調整して離乳食を進めてくことも可能です。
また、離乳食の他にミルクも用意しているため、0歳児からでも安心して過ごせます。
入園する前に知っておきたいこと
入園する前に知っておきたいことを3つ紹介します。
準備するものが多い
入園するときは、哺乳瓶やスタイ、着替え、布団セットなど、必要なものが多いです。また、持ちものにはすべて名前を書く必要があるため、大変に感じてしまうかもしれません。
感染症がうつりやすい
入園当初は環境の変化によって、子どものメンタルだけではなく体調を崩しやすくなります。また、保育園は集団生活のため、感染症もうつりやすくなるでしょう。
発熱した場合は保育園からお迎えの連絡がくるので、急なお迎えが必要になることがあります。
完全母乳育児ができないときがある
保育園では基本的に粉ミルクとなります。しかし、完全母乳を希望される方のために冷凍母乳を受け入れる保育園もあるようです。
保育園でも母乳を飲ませたい場合は、保育園に相談してみるといいでしょう。
見学に行く際に確認しておきたい注意点
保育園の見学に行くときにチェックしておきたい注意点を2つ紹介します。
保育士の人数をチェックする
まずは、子どもの人数に対して保育士の人数が充分足りているかをチェックしましょう。
保育士1名に対し保育できる0歳児の人数は3人までと定められています。例えば0歳児が6人いたら保育士は2人必要です。
子どもと保育士の表情を見る
保育士は、子どもと直接関わる重要な存在です。やさしいまなざしと笑顔で、保育士は子どもを見守っているでしょうか。
在籍している子どもの表情だけでなく、保育士の表情もよく見ることが大切です。
【体験談】0歳児から保育園に預けているママの気持ちとは?
0歳児から保育園に預けているママたちの体験談を紹介します。
体験談① まだ自我がないため、すんなり保育園に送り出せた(4歳男の子、3歳男の子、1歳女の子のママ)
住んでいた地域では、働いているいないに関わらず産前産後の2ヶ月は保育園に預けられる制度があったため、一番下の長女が生まれる前後、当時2歳だった次男を預けていました。
その期間があけてからもそのまま次男を預けたいと思っていたのと、自分が仕事をすることにもなり、長女は0歳から保育園に入れることに。0歳児でまだ自我がない時期だったので、すんなり保育園に送り出せたなと思います。
体験談② なんでもできるようになるのが早かった(6歳男の子、2歳女の子のママ)
就職を検討していた職場に事業所内保育所がオープンすることを知り、いい機会だと思い下の子は生後7カ月から入園しました。
年少まで自宅保育をしていた上の子よりも、周りに友だちがいる環境でいろいろなことに対しての吸収力が早く、なんでもできるようになるのが早かったように思います。
保育園では、家ではできないさまざまな遊びや経験ができますし、親にとっては3回食が1回減るのもうれしいポイントです。家では少食ですが、友だちや先生がいる環境だからか、保育園では残さずもりもり食べてくれています。
体験談③ 給食のおかげで好き嫌いなく食べている(4歳男の子、1歳女の子のママ)
1人目は2歳まで自宅で見ていましたが、2人目のときは1人目よりも産後の体の回復が早かったため、働きたいと思い0歳から保育園に預けることにしました。
まだ人見知りがない時期だったので、保育園にも先生にもすぐに慣れたように思います。生活のリズムがついたのと、給食のおかげでいろんな味を覚え、好き嫌いなく食べられています。
さいごに
保育園に子どもを預けるタイミングはさまざまです。0歳児から保育園に預けることで、生活のリズムが整う、子どもの成長に合わせた遊びを経験できるなどのメリットがあります。地域によっては1歳児からだと入れなかった…ということもあるため、保育園に入園させるタイミングは出産前から考えておくと良いでしょう。0歳児から保育園に入れるか悩んでいる方は、この記事を参考にしっかり検討してみてくださいね。
参考サイト
- キッズライン|0歳から保育園に預けた割合は?0歳児保育のメリットと注意点【保育士監修】(https://kidsline.me/magazine/hoikuen/911)
- 幼児教室イクウェルチャイルドアカデミー|0歳児から保育園に預けるメリット・デメリットを解説!+αのレッスンで天才脳を育てよう (https://www.eqwel.jp/blog/nursery-0yrs-meritdemerit-eqwel/ )
- VERY|【東大医学博士ママが教える】「0歳から保育園」は子どもの将来にどう影響する?(https://veryweb.jp/kids/562878/)
- 子育てのヒント|ママ保育士だからわかる0歳から保育園へ預けるメリット(https://nikaho-days.com/contents/1704)
- さんぽみち|【0歳児から保育園】知っておきたい大変なこととメリット(https://kirakira-umesanpo.com/hoikuenn-0saizi/)
- ポピンズシッター|保育園は何歳から? 何ヶ月から?入園しやすいタイミングと保育士さんのアドバイス (https://smartsitter.jp/column/post-1178/ )
- こども家庭庁|年齢区分別の就学前児童数に占める保育所等利用児童数の割合(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/f699fe5b-bf3d-46b1-8028-c5f450718d1a/7803b525/20230901_policies_hoiku_torimatome_r5_02.pdf )