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子どもの登園渋りはどう対応する?子どもが登園渋りをする理由や対処法、NG行動を紹介

MISATO
2024/09/18 02:09
「幼稚園や保育園に行きたくないと泣き叫んで準備が進まない」「園に着いても保護者からなかなか離れられない」など、子どもの登園渋りを一度は経験したり、実際に悩んでいたりする保護者もいるでしょう。この記事では、子どもが登園渋りをする理由や保護者ができる対処法、してはいけない行動を紹介します。合わせて、筆者の子どもが登園渋りをしたときの体験談も紹介します。

子どもが登園渋りをする理由

「園に行かない!嫌だ!」と、子どもが泣く姿をかわいそうだと思う反面、毎朝続くと保護者もうんざりする子どもの登園渋り。まずは、子どもが登園渋りをする理由について解説します。

ママやパパと離れるのがさみしい

登園渋りの代表的な理由に「保護者と離れるのがさみしい」ことがあります。入園すると、これまでずっと一緒にいた保護者はいなくなり、知らない場所や先生、友達と新しい環境で生活しなければなりません。大人でも新しい環境は不安ですが、子どもにとってはさらに大きな不安となるでしょう。「行きたくない!」と言うことで、少しでも保護者と一緒にいたいと思っているのかもしれません。

体調不良

まだ免疫力が不十分な子どもは、感染症にかかりやすくなります。咳や鼻水などわかりやすい体調不良なら保護者も気づきやすいものの、発熱前などに起こる体の違和感を子どもは保護者に上手く伝えられません。

今まで元気に登園していたのに、急に登園渋りがあると体調不良が考えられます。普段から、規則正しい生活習慣を心掛け、こまめに子どもの体調観察をしたり、園で流行している感染症がないか確認したりしておくといいでしょう。

園で苦手なことや嫌なことがある

園によって特色あるカリキュラムが設定され、友達と一緒に取り組む活動もたくさんあります。しかし、いろいろな活動をする中で「工作の時間に思ったものを作れない」「みんなみたいに体操ができない」など、子どもによって苦手な活動内容も出てくるもの。少しでも挫折体験が生まれてしまうと「できないから園には行かない!」と思うこともあるようです。

友達との関わりが難しい

園は、友達とのかかわり方を学ぶ場です。しかし、友達の輪にうまく入れない、自分の気持ちを上手に伝えられない、遊びのルールを守れない、嫌なことをされたなどのようなことが起こると、友達とのけんかに発展する場合もあります。

友達同士でのトラブルが増えると、子どもにとって園生活が楽しくないものになり登園渋りをすることがあるようです。

環境の変化

園生活に慣れた子どもでも、夏休みなどの長期休み後は環境の変化に戸惑い、登園渋りをする場合もあります。また、寝不足で起床時間が遅いなどの生活リズムの乱れでも同様です。

そして、弟や妹が生まれたことで保護者が一気に忙しくなるなど、子どもは家族環境の変化にも敏感です。環境の変化と保護者と離れることのさみしさが合わさることで、登園渋りをするのでしょう。

登園渋りをしたときの対処法

次に、子どもが登園渋りをしたときの対処法について解説します。

行きたくない理由を聞く

まずは、保護者が忙しくても、園に行きたくない理由についてしっかり聞いてあげましょう。「どうして行きたくないのかな?」「何か嫌なことがあったの?」と、子どもが自分の言葉で話せるように尋ねます。

中には、ただ「嫌だ」「行きたくない」と具体的な理由がないこともありますが、これは、子ども自身がまだ本当の気持ちをうまく表現できていないのかもしれません。登園に不安があることは確かなので、否定せず子どもの気持ちを受け止めてあげましょう。

子どもの気持ちに共感する

子どもが話してくれたら、理由を問わず「話してくれてありがとう。○○が嫌だったんだね」と共感してください。このとき、頭をなでたりハグをしたりすると、子どもは「気持ちをわかってくれた」「ママやパパは自分の味方だ」と安心できるでしょう。

気持ちを話すことで、自分の中で整理ができます。すると、気持ちを切り替えられたことで、登園できるようになる場合があります。

明るく接する

登園に不安を抱えている子どもには、園に行く安心感が持てるといいでしょう。「今日は○○の好きな給食だよ」「○○ちゃんが保育園に行く間、ママもお仕事頑張るね。お迎えのときたくさんぎゅってしようね!」など、登園に対してポジティブな印象が持てると、園に行こうと思えるかもしれませんね。

そして、登園するとき、保護者は笑顔で送り出し、さっと離れたほうが子どもも気持ちを切り替えやすくなります。お迎えのときも「ごめんね」ではなく、「よく頑張ったね、えらかったよ!」とポジティブな声掛けをするのがおすすめです。

対応方法の選択肢をあげて、子どもに選んでもらう

子どもにいくつかの対応方法をあげ、選択肢を与えることも効果的です。例えば、「先生に相談して、苦手な活動を見学にしてもらう」「気持ちが落ち着いてから登園する」「今日は休む」などがあげられます。状況に合わせた選択肢をいくつかピックアップすると、子どもは自ら選択し、納得して動くことができます。

園の先生に相談しておく

登園渋りがあるときは、園の先生と連携しておくと安心です。自宅での様子を伝えながら、園での様子を聞いてみましょう。行きたくない理由が明確な場合は、先生が適切な声掛けをしたり、苦手な活動に配慮してくれたりするはずです。また、登園渋りの理由があいまいでも、園で子どもに変化がなかったか聞いておくと何か理由が見つかるかもしれません。

思い切って休ませる

休むことが可能ならば、思い切って休ませて、気持ちを切り替えさせるのもいいでしょう。保護者とゆっくり過ごし、たくさん甘えることで子どもは安心でき、気持ちも落ち着くはず。ただし、子どもが「たくさん泣いたら休める」と学習しないように、「今日1日だけ特別にお休みね」と伝えておくといいですね。

一方で、どうしても園を休めない家庭もあるでしょう。そのときは、帰宅後や休日に子どもとのスキンシップを増やしたり、子どもが好きなことを一緒にしたりするなど、子どもと過ごす時間をたっぷり取ってあげてください。

登園渋りをする子どもにしてはいけないこと

登園渋りをする子どもに対し、保護者がしてはいけない行動を確認しておきましょう。

体調が悪いのに無理に連れていく

仕事の都合上、登園渋りをする子どもを半ば強引に登園させた経験がある保護者も多いかもしれませんね。保護者と離れた後、気持ちを切り替えて楽しく過ごせる子どもがいる一方で、無理やり登園させたことで「園は嫌な場所」と認識する子どももいます。

また、気を付けなければならないのは、嘔吐や下痢・便秘、夜泣き、おねしょ、食欲不振などがある場合です。これらは、子どものストレスサインとして考えられるので、無理やり登園させずゆっくり休ませてあげましょう。

感情的に怒る

登園渋りをしても、感情的に怒ることはやめましょう。時間に追われていると、保護者も気持ちに余裕がなくなり、感情的になることもあるかもしれません。ですが、子どもは怒られると恐怖心を抱き、さらに登園拒否を起こす場合があります。

周りの子どもと比較する

周りの友達や兄弟姉妹と比較することもやめましょう。「○○ちゃんは楽しそうに行ってるのになんで行けないの」などの言葉は、子どもの自己肯定感や自尊心を低下させてしまいます。

【体験談】登園渋りをする息子と母の関わり

現在、筆者の息子は年長児。園で年少から取り組んでいる体操に苦手意識が生まれ「みんなみたいに上手にできないから行きたくない」と年中のときから登園渋りが始まりました。

ブリッジや壁逆立ち、ブリッジ回転、三点倒立など、学年が上がるにつれ体操もレベルアップ。新しい技を練習するたびに「体操できないから行きたくない」と言うことが増えました。そこで筆者は「そっか。体操上手にできないと嫌だよね。上手になりたいよね。それでも、練習を頑張る○○(息子)はすごいな」と気持ちに共感すると、息子の表情が少し和らぎ登園できました。


ですが、たびたび「行きたくない」と言うようになったので、息子が体操が理由で登園渋りをしていることを先生に相談。すると、先生は「やりたくないときは無理にやらなくていいんだよ。○○君が新しい技に挑戦したくなったら、やってみよう」と、息子に話してくれました。先生も息子のことを理解してくれたからか、その後、勇気を出して自分から新しい技に挑戦したようです。家でも毎日練習を頑張り、できる技も1つずつ増えていきました。


そして、年長になると跳び箱がスタート。今度は「跳び箱ができないから行かない!」と大泣きしました。筆者は今回も「最初は難しいよね。でも、たくさん練習してるからできる技が増えてる!だから跳び箱も絶対できるようになるよ!」と、毎朝抱きしめて笑顔で送り出しました。そうすることで、なんとか登園しつづけ、ついには苦戦していた6段が飛べるように。このことが自信につながり、「今日も跳び箱頑張ってくる!」と元気に登園しています。


息子の場合、登園したくない理由を教えてくれたので、早めに先生に相談でき、体操への取り組み方をサポートしていただけました。正直、朝は出勤時間も迫っているため気持ちは焦り、「いつまで泣くんだろう…」と途方に暮れたこともあります。ですが、子どもにとって体操は大事なこと。卒園まで息子が楽しく登園し、苦手な体操を頑張れるようにこれからもポジティブな声掛けを続けていこうと思います。

さいごに

子どもによって登園渋りをする理由はさまざまです。まずは、子どもにとって一番の理解者である保護者が「園に行きたくない」という気持ちを理解してあげましょう。子どもは、気持ちを理解してもらえると、次第に自分で気持ちの切り替えができるようになり、楽しく登園できる日がくるはずです。子どもが安心して園生活を送れるよう、先生と連携しながら、その子に合う解決策を探してみてくださいね。

参考サイト


    この記事の著者
    MISATO(peekaboo)
    ライター
    野球大好き元気いっぱいな4歳の男の子と離乳食が苦手な8カ月の女の子を育てるママ。家事・育児・仕事にバタバタですが、楽しみながら毎日を過ごしています。甘いものを食べることと宅トレが趣味です。ママに役立つ情報をお届けできたらと思います。
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