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子どものご飯に和食がぴったりの理由を解説!「まごわやさしい」って何?

kani
2024/08/01 12:08
パン・パスタ・ファストフードなどの普及で日本人の食の欧米化が進んでいる現代ですが、海外からは日本の食文化である和食が注目を集めています。2013年に、ユネスコ無形文化遺産に登録されたというのも記憶に新しいのではないでしょうか。
今回の記事では、そんな和食の魅力と幼少期の食事に取り入れたい理由を解説していきます。「まごわやさしい」で覚えられる、食事に取り入れたい食材もご紹介するのでぜひ最後までご覧ください。

そもそもどんな料理が和食なのか

私たち日本人が普段から食べている和食ですが、どんな料理が和食になるのでしょうか。まずは、意外と知らない和食の定義を確認してみましょう。

和食の基本の形

和食は、ごはん・汁物・おかず・漬物を組み合わせたものが基本の形です。おかずの数によって、「一汁三菜」「一汁二菜」などと呼ばれています。たとえば、ご飯とみそ汁に焼き魚、お浸し、和え物の組み合わせは、おかずが三品なので「一汁三菜」になります。

このような料理の組み合わせのことを「献立」呼び、平安時代から現代にいたるまで日本人の生活に根付いています。

家族の幸せや子どもの成長を願う料理も和食のひとつ

お正月に食べるおせち料理やお雑煮は、豊作をもたらす神様へのお供えとして作られてきました。また、ひな祭りに邪気払いのために草餅を食べる習慣や、子どもの日に柏餅や粽を食べて子どもの成長を願う習慣なども和食の文化の特徴です。このような願いを込めた料理は、現在の日本人にも受け継がれています。

和食のハードルは高い?

農林水産省が子育て中のパパママ1000人に聞いたアンケートによると、和食に抱くネガティブな印象の第一位が「手間がかかる・面倒」という意見でした。手間がかかるイメージが強い「だしを取る」という工程は、実はそんなに面倒ではありません。

水出しできる昆布や煮干しを使えば、容器に水と一緒に入れて冷蔵庫で置くだけ!冷凍もできるので、まとめて作っておくのもおすすめですよ。ぜひ気軽に挑戦してみてくださいね。

子どもの食事に和食を取り入れるメリット

つぎに、和食を子どもの食事に取り入れるメリットをご紹介します。

パンよりもごはんの方がやる気がアップする

脳トレでも有名な東北大学の川島隆太教授は、朝食の主食が脳の発達に影響を与えることを発見しました。

パン派の子どもとごはん派の子どもでは、ごはん派の子どもの方が、神経細胞が集まる「灰白質(かいはくしつ)」」という部分の発達が大きいことが判明しています。なかでもとくに「やる気」を司る部分の差は大きいという結果に。このことから、朝食にごはんを食べると脳がよく動き、やる気が向上することがわかります。

そして、この灰白質の発達は小学生までの子どもよりも、中学生以上の子どもの方がその差は顕著に表れています。毎日食べる食事の積み重ねが、やる気の向上に繋がると考えられるでしょう。

薄味なので味覚発達にいい

和食の基本である「だし」を使うことで、料理に使う調味料が少なくても美味しくなります。味覚が敏感な幼児期に糖分や塩分が高いものを食べ過ぎてしまうと、味が濃すぎて味覚が発達しないまま大人になってしまう危険も。

味覚は大人になってから育てるのが難しく、3歳までに味覚が急速に形成され、10歳をむかえる頃にはベースが作られてしまいます。そのため、味覚が敏感な幼少期には薄味でも美味しい和食がぴったりなのです。

栄養バランスが取れているので健康的

和食は、動物性油脂が少ないことからも日本人の長寿や肥満防止に役立っていると考えられます。煮物や焼き魚など、野菜のうまみや素材の味を引き立たせることを大切にしているので、低カロリーでも美味しい料理になります。

さらに、一汁三菜を軸に献立を考えることで手軽に健康バランスが整ったメニューになるのもポイントです。

旬の食材で四季や自然を感じる

日本には四季があり、和食はその時期でしか味わえない食材を上手に調理します。旬の食材を取り入れた料理を食べることで、季節を学べるでしょう。夏にはナスやピーマンなどの夏野菜カレー、冬は白菜たっぷりの鍋など簡単な家庭料理で四季を感じられます。

また、秋にはお米を収穫し、その豊作を祝ってお祭りを行う地域もあります。大自然からの恩恵を大切にする日本人の文化と食事は、昔から地域行事とも密接に関わっているのです。

産地や地域の特色が学べる

日本は南北に長く、山や海に囲まれた島国なので地域ごとに風土や特産品が異なります。「この魚は○○県から来たんだね」「この野菜は△△県で育ったんだね」と日本地図と照らし合わせて地理の勉強になるでしょう。

また、地域ごとの伝統料理や伝統食材から、その土地の特徴や気候、文化もわかるので、歴史を知るきっかけにもなります。

「まごわやさしい」を取り入れてもっと健康に

ここからは、和食を作る際に取り入れると良い食材をご紹介します。食材の頭文字を並べると「まごわやさしい」になるので簡単に覚えられますよ。スーパーで手に入る身近な食材ばかりなので、買い物にでかけたときは思い出してみてください。

ま…まめ

大豆・小豆・黒豆・グリーンピースなどの豆類と、大豆加工品の味噌、豆腐、豆乳などのこと。大豆加工品は季節を問わずスーパーに並んでいるので手に入るので、手軽に献立に取り入れることができますね。

大豆にはタンパク質、カリウム、マグネシウムなどが多く含まれています。特にタンパク質は筋肉、紙、爪、臓器など身体のあらゆるパーツを作るのに欠かせない大切な栄養素です。

ご…ごま

ごま、アーモンド、銀杏、栗、くるみなどを指します。おひたしにごまをトッピングするだけで香ばしい風味が口に広がり、ひと手間かけた印象に。ごまドレッシングもサラダにかけるだけなので便利です。

ごまやアーモンドには、たんぱく質、食物繊維、カルシウムが多く含まれており、黒ごまには抗酸化物質であるアントシアニン、アーモンドにはビタミンEが多く含まれています。

わ…わかめ(海藻)

わかめ、ひじき、のりなどの海藻類のことで、のり巻きおにぎりにすると子どもも食べやすくなります。海藻には、歯や骨を作るカルシウムやエネルギー代謝を良くするカリウムが多く含まれているのが特徴です。

海藻類は、酢や油と一緒に摂取すると効率良く栄養を摂れるので、酢の物がおすすめです。また、乾燥ワカメはみそ汁やスープの具材として重宝します。

や…やさい

緑黄色野菜、葉物野菜、根菜類などの野菜全般のこと。野菜によって含まれている栄養素が異なるのですが、ほぼすべての野菜にビタミンやミネラルが含まれます。

野菜の風味が苦手な子どもは、スムージーやジュースにして少し甘さを足すと手軽に摂取できますよ。生野菜だとボリュームが多いので、加熱するとかさが減って食べやすくなります。

さ…さかな

イワシ・アジ・サンマ・鮭などの魚類全般に加えて、貝類や甲殻類などもこのグループになります。いわしやさばなどの青魚は、血中のコレステロール値を下げるDHA、EPAが豊富です。また、頭まで丸ごと食べられるしらすやししゃもは、カルシウム摂取にぴったり。

焼き魚、煮魚、刺身など調理法によってアレンジが効くのもうれしいですね。日本は海に囲まれているので新鮮な魚介類が手に入ります。

し…しいたけ(きのこ)

しいたけ、ブナシメジ、舞茸、エリンギ、なめこなどのきのこ類は食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富です。

歯ごたえが良いきのこ類は食感のアクセントになり、自然と噛む回数が増えます。また、食物繊維が多く含まれるので、少量でも満腹感が得られるのもうれしいポイント。きのこは香りが良いので和食に用いられることが多い食材です。

い…いも

じゃがいも、さつまいも、山いも、里いもなどに加えてこんにゃくもイモ類の仲間。煮物だけでなく、揚げ物やサラダ、和え物、とろろごはんなど幅広い使い道があります。

食物繊維と炭水化物が多く、腹持ちがいいのが特徴です。炭水化物は身体のエネルギーになる大切な栄養です。

【体験談】和食を子どもの食事に取り入れて良かったことは?

和食を子どもの食事に取り入れているママの体験談をご紹介します。

子どもたちの好き嫌いが減りました(三児のママ)

毎年子どもたちと一緒にみそ作りや梅ジュース作りをしています。自分たちの手で作ったものは愛着があるようで毎日観察を楽しんでいる様子。食に関心があり、料理をするときも積極的にお手伝いをしてくれて好き嫌いもほぼありません。

また、義父からはお米をもらうことが多く、子どもたちは「じいじからもらったお米だ~」とお米が大好きに育っています。炊き立てのお米と自家製みそを使ったみそ汁は相性抜群。たくさん食べてくれるようになりました。

親子で和食を取り入れたら良いことだらけ!(一児のママ)

娘は便秘になりがちなタイプ。食事を見直してみようと思い、和食を積極的に食べるようになりました。娘にはひじきごはんがぴったりだったようで、便秘に悩まされることも減りました。また、みそ汁が大好きなのでどんな野菜もみそ汁に入れると食べてくれるもの助けられています。

さらに、私は朝食にパンをよく食べていましたが、娘と一緒におにぎりを食べるようにしたところ午前中の仕事効率が良くなったように感じます。パンも好きなので休日の朝食はパン、仕事がある日はごはんとメリハリをつけています。

さいごに

和食は栄養バランスが取れているので幼少期の食事にぴったりだとわかりました。毎日の食事が子どもの成長を支えています。ママパパは大変かもしれませんが、少し意識して和食を増やしてみてください。献立に迷ったら「まごわやさしい」を思い出してくださいね。

参考サイト

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    kani(peekaboo)
    ライター
    1歳の元気いっぱいな女の子を育てるママです。親子ともに笑顔で過ごせるように毎日奮闘中!
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