集中力や観察力が身につく「かくれんぼ絵本」の魅力!おすすめ5選もご紹介
子どもの集中力が伸びる!かくれんぼ絵本の魅力
ページいっぱいに描かれた絵や写真の中から特定のものを探し出して遊ぶかくれんぼ絵本。30年以上前に発売されブームとなった「ウォーリーをさがせ!」が有名でしょう。当時、ゲーム形式の絵本は前例がありませんでしたが、気がつけば老若男女問わず夢中になるベストセラーとなっていました。以来、「ウォーリーをさがせ!」以外にも、「ミッケ」「どこ?」など数多くのかくれんぼ絵本が発売され、子どもたちが熱中しています。
かくれんぼ絵本のメリット
子どもたちが夢中になるかくれんぼ絵本は、以下のようなメリットがあります。
- 集中して根気強く打ち込む力が養われる
- ページいっぱいに目を動かし注意力や観察力が身につく
- ものを比較して違いに気づくようになる
- 色やものの名前を覚えられる
- 数やひらがな・アルファベットを覚える練習になる
これらのメリットの中でも、とりわけ効果的なのが集中力と観察力。集中力は勉強やスポーツなど、幅広いシーンで必要になる力です。また、観察力は日々のちょっとした変化に気づくことができるので、いつもと違うお友達の表情の違いやちょっとした変化から、心情を察して気遣うこともできるでしょう。
このように、物事に取り組むために必要な集中力や、人間関係に必要な観察力を遊びの中で養えるのがかくれんぼ絵本の魅力なのです。
パパママの声掛けでもっと探したくなる!
とはいえ、慣れないうちはなかなか見つけられずに、嫌になったり飽きてしまったりするかもしれません。そんなときには、パパママがサポートしてあげましょう。
例えば、まだ字が読めないのであれば、「〇○はどこかな?」と声かけしてあげます。また、一緒に遊ぶからこそ、絵本の本文に書いていなくても「じゃぁこれはどこかな?」とほかのものを探してみてもいいかもしれません。
また、なかなか見つからないのであれば「がんばって探しているね」と声をかけ、「お手伝いできることあるかな?」と聞いてみましょう。あくまでも子どもの「自分で見つけたい!」という気持ちを尊重しながら、適度なヒントを出してあげるのがポイントです。
かくれんぼ絵本好きな子どもたちを持つパパママの体験談
次に、実際にかくれんぼ絵本で遊ぶ子どもたちの様子を体験談でご紹介します。
大好きなキャラクターで熱中!
2歳の誕生日に「アンパンマンをさがせ!」をもらった娘。もらったばかりのころはあまり興味を示さなかったのですが、大好きなアンパンマンが出てくることもあり、一緒になってキャラクターを探していくうちに熱中。
あっという間に探すキャラクターの名前を覚え、繰り返し遊ぶうちにこちらから聞かなくても「〇○はここ!△△はここにいるよ!」と探せるようになりました。今では、探すキャラクター以外にも知っているキャラクターを自分でクイズにしてひとりで遊んでいます。
また、いろいろなシーンが描かれているので、「この子は何をしているんだろうね」「こんなことをしているのかもしれないね」とストーリーを想像しながら親子で読むのも楽しんでいます。
擬態系は違いに気づく練習になる
「うずらちゃんのかくれんぼ」は、子どもたちのお気に入り。1歳手前くらいから読んであげると、1歳ごろにはうずらちゃんやひよこちゃんを見つけて指差ししてくれるようになりました。見つけたときの喜びが大きく、楽しいみたいです!
うずらちゃんやひよこちゃんが、豆やキノコなどに擬態しているので「ほかの豆やキノコはこうなのに、ここがちょっとおかしいな」と違いに気づく練習になると感じます。
小さい子どもにとって最初は難しいかもしれませんが、見つけられたときには子どもも大喜び!ママの私も子どもの成長を感じてうれしくなります。違いに気づくということは、同じもの同士を認識できる力もつくということなので、私も擬態している系のかくれんぼ絵本が好きです。
精密なイラストに子ども大人も夢中に
我が家の兄妹は、ミッケのクリスマス絵本にハマりました!元々絵本好きな私。この絵本は、以前働いていた保育園の年少の子どもたちが好きだったので、自分もいつか子どもが生まれたら、見せたいと思っていました。
上の子が3歳くらいのころ、クリスマスの時期に購入。大人でも目を凝らさないと見つけられないほど、細かくイラストが描かれているので、いつになく集中して見てくれました。それからは、クリスマスじゃない時期でも絵本棚に置いておき、好きなタイミングで見られるように。
下の子は2歳くらいになると興味を持ち、寝る前に読んで!と持ってくるほどお気に入りになりました。リアルな描写と、少し難しいところ、特に正解が書かれていないところが、魅力的なのかなと思っています。
兄妹で遊ぶときにはルールを決める
3歳の息子は記憶力が高く、1、2回読むと場所を覚えてしまいます。そのため、飽きないように購入ではなく図書館などで借りて常に新鮮な気持ちで読めるようにしています。
2歳の娘はアンパンマンが大好きで「アンパンマンをさがせ!」もお気に入り。しかし、お兄ちゃんが先に見つけると悔しくてケンカになるので、お兄ちゃんはヒントまでしか言えない約束になっています。
私自身「ウォーリーをさがせ!」のウォーリーにペンで丸をつけて熱中したタイプでしたが、今では子ども達と一緒になって探し絵本を楽しんでいます。
おすすめのかくれんぼ絵本5選
それでは、最後におすすめのかくれんぼ絵本をご紹介していきます。絵探しがはじめてでも楽しめるかんたんなものから、大人も見ていて楽しい絵本までピックアップしました。
きんぎょがにげた
金魚鉢から逃げてしまった金魚をページごとに探すというストーリーあるお話。探しやすいページからはじまり、だんだんとレベルアップしていくので、絵探しがはじめての子どもにおすすめの一冊です。五味太郎ならではの色彩とストーリーで、探し遊びができない小さな子どもでも楽しめるでしょう。
アンパンマンをさがせ!
人気キャラクターアンパンマンの仲間たちを探すかくれんぼ絵本は、レベルや年齢に応じてシリーズ化されています。
シンプルな構成で0歳から楽しめる「はじめてのアンパンマンをさがせ!」は、ページごとにレベルアップ。「自分でできた!」という経験が、達成感や意欲につながります。
ベーシックな「アンパンマンをさがせ!」シリーズは第3弾まであり、第1弾、第2弾は全国学校図書館協議会選定図書にもなっています。持ち歩きに便利なミニ版もあるので、お出かけにも便利です。
さらにレベルアップした探し遊びが楽しめるのが「アンパンマンをさがせ! RED/BLUE/GREEN」シリーズ。描かれているキャラクター数が多くなり、間違い探しも盛り込まれているため、ベーシックシリーズがかんたんになってきたらチャレンジしてみてもいいでしょう。
ミッケ
国内累計で1,000万部近く販売している人気のかくれんぼ絵本シリーズです。ページごとのテーマに沿って、細かく作りこまれたジオラマの中に隠れているものを探します。例えば、子どもに親しみのあるぬいぐるみやおもちゃをはじめ、模型や動物のフィギュア、さらにネジや食器などの生活雑貨まで。あらゆるものが登場するため、探し出すのに集中力が求められます。
はじめからベーシック版が難しい場合は、1歳頃から楽しめる「ちっちゃなミッケ!」や絵探し初心者向けの「チャレンジ ミッケ!」シリーズがおすすめ。ものの名前を覚え始めたころには、指差しをしながら名前クイズをしても楽しめます。
さがそう!マイゴノサウルス
迷子になってしまった恐竜たちに、同じ仲間を見つけてあげるかくれんぼ絵本。色や形が似ているものなど大小さまざまな恐竜の中から同じ種類の恐竜を探します。
絵探しだけではなく、恐竜たちがどのような場所でどのようなものを食べて暮らしていたのか、生態も知ることができるので、恐竜好きの子におすすめ!後半には描かれている恐竜たちの名前や仲間分け、見分け方が分かる解説ページがついているので、恐竜の知識をさらに深められます。
ルッコラのちいさなさがしものやさん
パステル調のふわふわとした世界観とファンシーな絵柄がかわいいかくれんぼ絵本。探し物屋さんをしているルッコラが、大きな白い猫のローズマリーと一緒に、街の人から依頼されたものを探していくというストーリーで進んでいきます。ページいっぱいに細かく書き込まれた絵の中から、カチューシャやポーチなどかわいらしいアイテムを探します。
広告や商品パッケージなどで目にすることも多い北澤平祐さんの世界観を存分に楽しめることができる絵本は、子どもだけではなく大人も夢中になってしまうでしょう。
さいごに
子どもたちが夢中になるだけではなく、集中力や観察力も養えるのがかくれんぼ絵本の魅力です。いろいろな遊び方もできるため、子どもから大人まで熱中してしまうなんてことも。子どもと一緒にお気に入りの一冊を見つけて、親子で一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。