子どもに掃除を習慣化させるメリットとは?掃除が楽しくなるグッズも紹介
掃除を習慣づけると育つ力とは
ママやパパが掃除をしている姿を見て、子どもが「面白そう」「自分も真似したい」と好奇心を抱くことがあります。また「掃除をして褒められたい!」と思って、子どもが掃除に興味を持ちはじめることも。そんな掃除を子どもに習慣づけると、どんな力が育つのでしょうか。
物ごとの見極めと判断力
子どもの掃除が習慣づくと、自分で部屋の中が散らかっていると判断できるようになります。さらに、汚れているから掃除をしなければならないと自分で判断して行動できるようになります。
思考力
掃除は基本的に上から下・部屋の奥から手前に行いますが、置いてある家具や部屋の構造によってその通りに進めることができない場合が多いでしょう。子どもは掃除する場所に合わせて掃除の手順を考えるため、思考力が身に付きます。
集中力と忍耐力
掃除は、部屋がキレイになるまで終わりません。そこで子どもは掃除に頑張って取り組むため、集中力と忍耐力が育ちます。これは人の話を聞いたり、勉強に取り組んだりすることにも繋がります。
学力向上にも
掃除をすることで、子どもが「自分の力だけで掃除ができた」と自信を持つようになります。さらに、掃除ができたことを大人に褒められると自己肯定感が高まり、その経験が自信に繋がって、学力向上も期待できます。
また、掃除の習慣が身に付くと、整理整頓ができるようになります。すると、部屋の中や机にある教科書やノート、鉛筆や消しゴムなどの文房具を子どもが自分で管理できるようになります。その結果、勉強に集中して取り組める環境が整い、学力向上に繋がるでしょう。
子どもが楽しんで掃除を習慣づけるポイント
子どもに掃除を習慣化させることで、さまざまな力が育つことが分かりました。しかし、子どもが楽しみながら掃除することを習慣にするにはどうすればいいのでしょうか。
掃除している姿の写真や動画を撮る
子どもが掃除をしている姿を写真や動画に残してみましょう。仕事から帰ってきたパパやママがその写真や動画を見たときに「がんばったね」「すごいね」などと褒めてあげると、子どもはだんだんと掃除をすることが楽しみになるでしょう。また、写真や動画に残すことで子どもの日々の成長記録にもなります。
ごっこ遊びからはじめる
子どもは大人の真似をしたがりますよね。パパやママが楽しそうに掃除していれば、子どもも「楽しそう」と思い、自然と掃除に興味を持つようになるはず。掃除に興味がある子どもには、「ごっこ遊び」のような形で雑巾がけや掃き掃除をして、大人も一緒に楽しみましょう。
気長に掃除の習慣化を目指す
子ども自身が掃除に興味を持ちはじめたとしても、遊びと同じように飽きてしまうことがあります。すぐに子どもに掃除を習慣づけることはなかなか難しいので、パパやママも掃除が習慣化するまで気長に構える姿勢が大切です。
掃除をした日を記録する
子どもが掃除をした際は、掃除した日付や場所などを記録するといいでしょう。ノートやカレンダーに記録するのがおすすめです。カレンダーを活用する場合は、掃除をした日に子どもが好きなキャラクターのシールやスタンプなどで印をつけてあげます。すると、子ども自身も頑張ってきた結果が目に見えるので、やる気がアップして継続しやすくなるでしょう。
子どもの掃除を習慣づけるためには?
子どもの掃除を習慣化させるためには、はじめる前の準備も必要です。
掃除しやすい環境づくり
子どもが掃除に興味を持っていても、環境が整っていなければ習慣づけることは難しいです。そのため、子どもが掃除を習慣にできるような環境づくりが大切です。
・部屋を整える
子どもが掃除しやすくなるように、テーブルや床などに物を置かないようにしましょう。テーブルや床などに常に物がある状態が当たり前になってしまうと、他の場所も散らかりやすくなる傾向があるようです。部屋に物が出しっぱなしにならないように、物に居場所を決めましょう。
・収納を整える
子どもが片付けやすくなると思って、ついパパやママが勝手に収納する場所や収納場所を決めてしまいがち。しかし、それでは子どもは片付けることができるようになりません。
また、片付けるものを細かく区切ったり、収納するルールが複雑だったりすると子どもは掃除することが難しいと感じてしまいます。そこで大まかに種類分けして片付けられる、投げ込み式収納がおすすめです。
そして、収納棚の高さもポイント。子どもが中身を確認しやすく、収納しやすい高さのカゴを選びましょう。収納方法は子ども目線で考えることが大切です。
ルールを決める
子どもに掃除や片付けをするために声かけをしても、なかなか子どもがやる気になってくれないと悩むパパやママも多いはず。そんな時には、ルールを決めてみるといいかもしれません。
・家族で掃除や片付けのルールを決める
掃除のルールは、パパやママだけで決めるのではなく子どもと一緒に決めましょう。家族みんなの意見を出し合って納得できるルールを作ることで、子どもも自分事として掃除に向き合ってくれるようになるはずです。
・掃除の日を作る
家族全員で家の掃除をする日を作って、月に一度のイベントとして取り入れるのもおすすめ。毎月決まった日に掃除する日を決めておけば習慣づけやすくなります。また、掃除する場所も子ども自身に決めてもらいましょう。
【年齢別】おすすめの掃除方法と掃除道具
子どもの掃除を習慣づけられるように、年齢別の掃除方法と掃除道具をピックアップしました。
1歳から2歳
子どもが掃除に対して興味を持ちはじめたら、まずはおもちゃを片付けたりテーブルや床などを拭いたり、簡単にできるところからスタートしましょう。1・2歳児は力も弱く、重い道具を持ちながら掃除をするとケガのリスクがあります。そこで、重さがなくて使いやすい「はたき」を使って掃除するのもおすすめです。
3歳から4歳
子どもが掃除に対して興味を持ちはじめたら、まずはおもちゃを片付けたりテーブルや床などを拭いたり、簡単にできるところからスタートしましょう。1・2歳児は力も弱く、重い道具を持ちながら掃除をするとケガのリスクがあります。そこで、重さがなくて使いやすい「はたき」を使って掃除するのもおすすめです。
5歳以降
5歳くらいになったら「雑巾がけ」がおすすめです。掃除するところからではなく、雑巾を絞るところから一緒にはじめます。パパやママは、雑巾を絞るときのコツを教えてあげましょう。
また、子どもが水遊び感覚でできる「お風呂掃除」もおすすめ!みんなが毎日使うところなので「みんなのためにキレイに掃除しなければ」という責任感も得られやすいです。しかし、子どもは少量の水でも溺れる危険があるので、パパやママが一緒に掃除してこまめに子どもの様子を見てあげましょう。
子どもが楽しみながら掃除ができるグッズ4選
子どもに掃除を習慣づけるためには、楽しみながら掃除することが大切です。そこで、子どもが楽しみながら掃除ができるグッズを4つ紹介していきます。
CASDON「Dyson(ダイソン)コードレス トイクリーナー」
まるで本物のダイソンの掃除機のようなおもちゃ「コードレス トイクリーナー」。大人が使っているダイソンの掃除機は大きく重さもあるので、子どもが使うとケガをする危険があります。そこで、見た目がそっくりなこの掃除機を使うと、遊びながら掃除の練習ができます。小さい紙やホコリくらいなら実際に吸引することが可能です。
Melissa & Doug「メリッサ&ダグ お掃除道具セット」
ホウキやモップ、ちり取り、ハンディモップなどが子どもサイズに作られたお掃除道具セット。掃除が終わったら子どもが自分でスタンドに引っかけることができ、片付けもしやすいのでおすすめです。省スペースで置いておけるところも嬉しいですね。
AOZORA「クリーントイ」
「AOZORA(あおぞら)クリーントイ」は水だけで汚れを落とせるスポンジです。洗剤を使わないので、子どもが洗剤をなめてしまう危険がありません。また、見た目もクマやウサギ、キリンやゾウなどがあり、子どもが興味を持ちやすいデザインです。
イトー「ほこりんぼう」
「ほこりんぼう」は、本体が軽く、細長い棒状の掃除道具。簡単にホコリを取って掃除できるので、小さい子どもにおすすめです。取れた汚れが見えて、子どもも達成感を得られやすく、掃除が楽しめるはず。ほこりんぼうに付いたホコリはガムテープやコロコロで取り除くと、繰り返し使うことができます。
さいごに
子どもに掃除を習慣づけたいなら、パパやママだけで一生懸命ルールを考えたり掃除したりするのではなく、子どもと一緒に取り組むことが大切です。そして、すぐに掃除を習慣にしようとはせず、子どもの成長に合わせて少しずつ掃除の種類を増やしていくこともポイント。途中で掃除に飽きてしまった場合は、今回ご紹介したお掃除グッズなどを取り入れつつ、楽しみながら掃除を習慣づけてあげましょう!
参考サイト
- 学研(がっけん)|【子どもが進んできれいにするようになる!】ずっと役立つ片付け&掃除の習慣(https://kosodatemap.gakken.jp/life/housing/41930/ )
- ベネッセ|幼児でもできる掃除のお手伝い!掃除をすることで育める力とは(https://benesse.jp/kosodate/202011/20201101-4.html )
- テラモト|掃除を子どもに習慣づける方法とメリットとは(https://www.teramoto.co.jp/columns/7928/ )
- クラシニティ|親子で楽しくお掃除!子どもにお掃除習慣をつける方法を大公開!(https://www.kurashinity.com/column/cleaning-habits.html )
- ベネッセ|幼児でもできる掃除のお手伝い!掃除をすることで育める力とは(https://benesse.jp/kosodate/202011/20201101-4.html )