もうイライラしない!子どもの朝準備をスムーズにするコツ
子どもの朝準備が進まない!その理由
朝の忙しい時間はテキパキと支度を済ませ、出発時間には「いってきます」と家を出たいところですよね。しかし、いくら親が「早く準備して」「遅刻しちゃうよ」といったところで子どもは急ぐ気配はなし。それには、子どもなりの理由があります。
まずは、子どもの朝準備がゆっくりである理由を知るところから始めましょう。
時間の感覚が備わっていない
子どもについ「早く支度をしなさい」と言ってしまっていませんか?子どもはまだ、時間の感覚が備わっておらず、「早く」という指示では伝わりにくいです。大人と同じ時間の感覚がつかめるようになるのは、10歳くらい。大人も声がけの工夫が必要でしょう。
さまざまなことに興味が向いてしまう
子どもは、目の前で起こることや目に入ったものに気が向いてしまいます。例えば子どもが着替えをしていると思っていたら、おもちゃで遊んでいたなんて経験も多々あるのではないでしょうか。
子どもは「今」がすべてで、その時興味を示したことに一直線に進んでいきます。なかなか支度が進まないのは、部屋のなかに興味をそそられる事柄が多いからです。
生活リズムが乱れている
生活リズムが合っていないと、朝起きられなかったり、朝食を食べられなかったりします。乱れた生活リズムが原因で、朝スムーズに起きられず、ボーっとする時間が生じ、なかなか、支度が進まない。朝食をとる時間もどんどん削られていくなんて状況になりかねません。
まずは朝しっかりと起きられるよう、十分な睡眠が取れているか、生活リズムは適切かなど、日常の環境を見直すことも重要です。
朝の準備でつまずくポイントとその対処法
朝の準備が遅いのには「起きられない」「朝食を食べるのが遅い」など必ずつまずくポイントがあります。それらをしっかり把握しておくことで、有効な対策や声がけをおこなうことが可能です。ここからは、つまずきポイントとその対処方法を詳しく見ていきましょう。
つまずきポイント1.朝早く起きられない
子どもを起こしているのになかなか起きてくれない、起きても「ぼーっ」としていて支度が進まないことにお悩みのお父さん・お母さんも多いでしょう。時には抱っこをせがまれ、両手がふさがり自分自身の支度もままならないなんてことも。
早起きが苦手な子どもには、次のような方法を試してみましょう。
生活習慣を見直し、睡眠の質を上げる
子どもがなかなかスッキリ起きられないのは、睡眠の質が悪いせいかもしれません。寝る前の習慣を一度見直し、生活リズムを整えてみましょう。
具体的には、就寝前1時間はテレビやスマートフォンの画面を見るのをやめたり、日中は十分に身体を動かして活動量を確保したりすることが大切です。また、毎日同じ時間に布団に入り、部屋を暗くするのも効果的。朝は同じ時間にカーテンを開け、朝日を浴びせ起こしましょう。徐々に体内時計が整い、夜にはしっかりと眠くなり、睡眠の質が上がりますよ。
つまずきポイント2.朝食をなかなか食べ終われない
朝食を食べるのに時間がかかってしまうのもつまずきポイントのひとつです。朝は忙しいため、ずっと子どもに付き添ってご飯を食べさせるわけにもいかないでしょう。とはいえ、朝食を摂らないと、身体が目覚めず1日を元気に過ごすことができません。
ここからは、しっかりと食事をさせてから登園、登校させるための対処法をご紹介します。
早めに起こす
起きたばかりの時間は身体が目覚めず、食欲がわかないこともあります。起きてから朝食まで、少し時間を空けることで、お腹が空いてくるかもしれません。
余裕をもって早めに起き、朝食までの時間を確保してみるのもひとつの方法です。
子どもが好きな食事を用意する
子どもが好きな食べ物を用意することで、スムーズに朝食を進められる可能性があります。パンにする?ご飯にする?パンにはジャムを塗る?など、子どもの食べたいものを聞き出しながら、その時の気分によって朝食を用意してあげるのもいいでしょう。
食べ切りやすいものを適量用意する
朝の限られた時間で子どもが食べ切りやすく、ちょうどいい量の食事を用意してみましょう。朝食のメニュー内容が食べにくいものだったり、多すぎたりすると、食べ進められない可能性が出てきます。
また、一汁三菜のような朝食は大人にとっては理想的ですが、子どもは食べるのに時間がかかってしまいます。野菜たっぷりのスープやフルーツサンドなど食べやすく簡単に栄養が摂れるようなメニューにしてみてはいかがでしょうか。
テレビを消しておく
朝食時にテレビがついているとどうしてもそちらに意識が集中し、食事が進まない原因になってしまいます。食事に集中するためにも、テレビはつけないとルールを決めておくのもおすすめです。
つまずきポイント3.身支度がスムーズにできない
着る服が決まらない、持ち物の準備ができないなど、身支度に時間がかかるのが日常茶飯事。いちいち「着替えなさい」「歯を磨きなさい」などと、子どもにいうことにうんざり、なんて経験も多いのではないでしょうか。
次は、身支度をスムーズに進めるコツをみていきましょう。
着替えを前日に用意しておく
当日に何を着るか選んで着替えるのでは、服選びに時間がかかりスムーズに支度が進まない可能性も。前日に何を着るのか選んでおくことで、当日の服選びにかかる時間を省くことができます。
自分で着たい服を選んでおくことで、子どもの気分の上がり、時間をかけずにお着替えをしてくれそうですね。
前日に持ち物を準備し、チェックしておく
前の日に必要な持ち物をカバンに入れて準備しておきましょう。あれがない、これがないと、朝になって焦らないよう、しっかりと親が持ち物チェックをすることも大切です。
また、持ち物チェックリストを作り、毎朝チェック項目に沿って忘れ物がないかを子ども自身に確認させるのもいいでしょう。
できないことは無理にさせずに適度に手伝う
年齢が低いうちはできることも限られます。子どもが準備に手間取っている時は、無理にやらせようとするのではなく適度に手伝うようことも必要です。
成長しながらできることを増やしていく感覚で、気長に進めましょう。
子どもが楽しく朝準備できるお助けアイテム3選
ここからは子どもが楽しみながら朝の準備を進められるお助けアイテムを3つ紹介していきます。
ソニック「トキ・サポ 時っ感タイマー」
青いフィルムが減っていくことで時間感覚を分かりやすく教えてくれるタイマーです。まだ時計が読めない子どもも、時の経過を視覚的に実感することができます。設定した時間をカウントし終えると、電子音でお知らせ。時間設定もダイヤルを回すだけの簡単操作で子どもも使いやすいのが魅力です。
タイマーをセットし、「音が鳴るまでに準備を終わらせようね」と声をかけたり、準備中に手が止まっていたら、「色がなくなるまでに準備が終わりそうかな」など声がけをしたりしてみるといいでしょう。
KUTSUWA「こどもの準備ボード」
持ち物を自分で確認しながら準備ができる、お仕度ボード。必要な荷物をマグネットで貼りだし、荷物を入れたらマグネットをひっくり返して確認します。ゲーム感覚でできるので、子どもも自発的に準備をしてくれるのではないでしょうか。黒板のような可愛いデザインもポイントです。
KUTSUWA「こどものみじたくスポット」
子どもの持ち物を定位置化し、毎日の身支度をスムーズにしてくれるアイテムです。マスクやハンカチなどを収納できるポケットや、身だしなみをチェックできるミラーつき。収納ポケットには、何が入っているかひと目でわかるイラストシールをつけることができます。
朝の忙しい時間に、「あれがない、これがない」とバタバタすることがなくなりそうですね。
子どもの朝準備に関する体験談
実際に子どもの朝の準備に頭を悩ませた末、対策を立てた親の体験談を見ていきましょう。
子どもの機嫌を損ねないようにテレビをそっと消す!(2歳の女の子ママ)
朝はEテレを見ながら朝ごはんや支度を進めているので、「おかあさんといっしょ」が終わるまでにごちそうさましようね!」など、番組の進行を指標に朝の支度の声掛けをしていましたが、テレビに見入ってしまって効果がイマイチ。
そこで、最近ではアレクサを使って、時間になったらテレビを消しています。私がテレビを消すと気に食わない娘も、自動で消えると受け入れ、朝の支度モードに切り替えができるようです。
支度を手伝うのもひとつの手(6歳・3歳の男の子・女の子ママ)
朝の支度をとにかく減らすよう、できる限り前日の夜に持ち物は準備してしまいます。そのため、朝は子どもの着替えと検温くらい。
わが家は決まったテレビ番組を見ていないので「この番組が終わったら着替えようね」ができません。時計の数字に目印となるシールを貼って「ウサギさんのところになったら着替えようね」と声をかけています。数字が読めるようになったらシールに頼らず、数字で伝えています。
ただ、3歳の娘は気持ちが向かないこともしばしば。大げさにリアクションしたり声をかけすぎたりすると地雷を踏んでしまうので、淡々と支度を手伝うようにしています。
色つきタイマーで時間感覚を!(4歳の女の子ママ)
4歳の娘は、数字が読めるため「時計の長い針が3を指したら○○しようね」などの声掛けをしていました。ところが、時間の感覚が身についていないため「まだちょっとしか経ってないのに!もう時間になっちゃった」と不機嫌になってしまい、なかなか準備が進みません。
そこで、残り時間が視覚的にわかるタイマーを購入。タイマーが鳴るまでの時間が色で表わされており、それがどんどん減っていくことで「まだ時間がある」「もうすぐ約束の時間がくる」というのを娘自身が理解できるようになりました。
さいごに
朝の忙しい時間、子どもの準備がスムーズにいかないとイライラしがち。毎朝気持ちよく子どもを送り出すためにも、気持ちに余裕をもって朝の支度を進めたいですよね。
子どもが朝の準備をスムーズにできない理由が分かれば、対策を考えられます。今回の記事を参考に、朝の準備で子どもが何につまずくのかを把握し、ポイントをおさえた対処方法を試してみてくださいね。
参考サイト
- COVEARTH MAGAZIN|朝のイライラがなくなる♪子供の朝のお支度をスムーズにする方法 (https://www.covearth.co.jp/magazine/116020/#i-4)
- ノーベルファーマ株式会社|子どもの睡眠 5つの質問|子どものねむり 子どもの健やかな眠りのための総合情報サイト (https://nobelpark.jp/contents/kodomononemuri/qa/index.html#qa4)
- ソニック オンラインショップ ソニップ|トキ・サポ 時っ感タイマー10cm 色で時間の経過を実感 (https://www.sonip.net/product/995)
- クツワ株式会社|こどもの準備ボード –
(https://www.kutsuwa.co.jp/items/me203/) - クツワ株式会社|こどものみじたくスポット- (https://www.kutsuwa.co.jp/items/17761-2/)