子どもの言い間違いは直した方がいい?言い間違いの原因と対処法
子どもの言い間違いの種類
子どもの言い間違いには、実はさまざまな種類があるといいます。簡単に代表的なものを例と合わせてご紹介していきますね。
発音の順番の入れ替わり
「マヨネーズ」→「マネヨーズ」
「とうもろこし」→「とうもころし」
子音の脱落
「コップ」→「オップ」
「だっこ」→「あっこ」
前後にある音と同化
「アンパンマン」→「アンマンマン」
「ぎゅうにゅう」→「にゅうにゅう」
音の削除
「やわらかい」→「やわかい」
「ブロッコリー」→「ブッコリー」
ほかの音への置き換え
「がんばれ」→「ばんがれ」
「ヘリコプター」→「ヘリポクター」
音の追加
「こいのぼり」→「こいののぼり」
「てんとうむし」→「てんてんてん虫」
2つの単語の混成
「ねこ+にゃんこ」→「ねんこ」
子どもの言い間違いの原因
子どもの言い間違いにはさまざまな種類があることがわかりましたが、そもそもどうして言い間違いが起こるのでしょうか?
聞き分け能力が未熟
小さな子どもは音を聞き分けたり、正しい音の順番を覚えたりする力が未熟です。そのため、正しい音や順番がわからなくなり、言い間違いが起こるのでしょう。
発音が困難
音によっては、発音するために舌先や唇を上手に使わなくてはならないものもあります。しかし小さな子どもの場合、唇や舌の機能が未熟なため、発音自体が難しいケースも多いです。
子どもの言い間違いへの対処法
子どもの言い間違いに気づいたら、どのように対処すればいいのでしょう?
見守る
子どもの言い間違いは成長とともに落ち着いていくことがほとんどなので、無理に直さずに見守っていて大丈夫なようです。言い間違いをするたびに強く指摘してしまうと、子どもにストレスを与えてしまいかねません。
しゃべることに自信を失ってしまい、委縮しておしゃべりができなくなってしまうことも。子どもがのびのび会話を楽しめるよう、細かい言い間違いはあまり気にしないようにしてあげてくださいね。
前後の言葉や音から伝えたいことを汲み取る
子どもの言い間違いは、すぐに意味が読み取れることもあれば、なかなか何を意味しているのかわからないこともありますよね。しかし言い間違った言葉が何なのかわからなくても、前後の言葉や音などから内容が推察できることも少なくありません。
子どもと会話するときは、話に集中して子どもの言葉の真意を汲み取ってあげたいものですね。
さりげなく言い直す
子どもの言い間違いが気になる場合は、大人が正しい言い方をさりげなく教えてあげてもいいでしょう。例えば、子どもが「にゅうにゅうちょうだい」とお願いしてきたら「ぎゅうにゅうのみたいの?」などとオウム返しにするのがおすすめです。
子どもの楽しいおしゃべりを妨げることなく、正しい言い方を伝えられるのがいいですね。
言葉遊びを楽しむ
しりとりや逆さ言葉遊び(短い言葉を反対から読む遊び)などの言葉遊びを通して、正しい言い方を意識させるのも一つの方法です。「言い間違いを直すためのトレーニング」として躍起になるのではなく、遊びの一環として親子で楽しんでみてくださいね。
子どもへの語り掛けを意識する
子どもに毎日意識して語り掛け、正しい言葉の基礎を作ってあげることも、言い間違い軽減につながるかもしれません。ただ、子どもとどんな話をすればいいいのかわからないと戸惑う人も少なくないでしょう。
そんなときにおすすめなのが「実況」です。「カーテンを開けようね」「今からごはんを津作るよ」「お風呂が気持ちいいね、まずは頭から洗うよ」などと何気ない行動を一つひとつ実況するように言葉にしてみてはいかがでしょうか?
このとき、難しい言い方は控え、なるべくゆっくりと子どもが聞き取りやすいスピードで話すのがポイントです。
医師に相談する
言葉の発達には個人差があり、幼児期の言い間違いは問題ないケースがほとんどです。しかし言い間違いを子どもが気にしている場合や、保護者が不安を感じている場合などは、小児科や耳鼻科の医師に相談してみてはいかがでしょう?
なかには、中耳炎などの耳の不調や言語障害などが原因となっているケースもあるといいます。
また日本言語聴覚士協会のホームページなどで、言語聴覚士のいる施設を探して、相談してもいいかもしれません。
言語聴覚士とは、言葉でのコミュニケーションが上手くいかない人へ専門的なサポートを行う仕事で、専門家からの適切なアドバイスがもらえそうですね。
さいごに
子どもの言い間違いは、成長とともに自然と直っていくことが多いもの。その間、子どもの言い間違いを指摘しつづけるよりも、子どもの可愛い言い間違いをほほえましく見守るほうが親子ともにストレスに追い詰められずに済みそうですね。
期間限定の子どもの可愛らしい言い間違い、たっぷりと堪能してみてはいかがでしょうか?