ジーナ式とは?育児が楽になるジーナ式のやり方、メリット・デメリットを徹底解説!
「ジーナ式」の育児法って聞いたことありますか?耳にしたことはあるけれど、詳しく知らないという方も多いかもしれませんね。ジーナ式の育児法を取り入れることで、夜泣きが減るとされており、世界中の夜泣きに悩むママやパパが取り組んでいます。一体どんな育児法なのでしょうか。これから詳しく見てみましょう。
ジーナ式の育児法ってどんなもの?
「ジーナ式」とは、授乳やミルクの時間、赤ちゃんの寝る時間をママやパパがコントロールすることで赤ちゃんの生活リズムを定着させる育児法です。
このジーナ式はイギリス生まれのジーナ・フォードさんという方が提唱したものです。ジーナ・フォードさんは、カリスマ・ナニー(乳母)として12年間300人を超える赤ちゃんを世話した経験から、1999年にジーナ式をまとめた育児本「赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」を出版しました。
ジーナ式を取り入れることで赤ちゃんの夜泣きが減ると口コミで話題になり、今では日本を含め世界各国で広まっています。
ジーナ式のメリット・デメリットとは?
ジーナ式を取り入れることで、赤ちゃんの生活リズムが整い夜泣きが減ると、ママもパパも余裕が生まれて嬉しいですよね。メリットがあれば、もちろんデメリットもあります。こんなはずではなかったとならないよう、しっかり理解しておきましょう!
ジーナ式のメリット
- 規則的な生活リズムで過ごすため、赤ちゃんの泣いている原因が分かりやすくなる
- 赤ちゃんが1人で眠れるようになるので、特に夜のママとパパの負担が減る
- スケジュールが明確になることで、パパも育児に参加しやすくなる
ジーナ式のデメリット
- 決まったスケジュールを繰り返すことで生活リズムが定着するため、赤ちゃんが生活リズムを掴むまでに時間が必要になる
- スケジュールが思い通り進まず予定がずれ込むと、時間調整が必要となり負担に感じることもある
- 来客やお出かけなど、イレギュラーなときスケジュール通りに過ごすことが難しい
- 赤ちゃんが泣いてもあやさず様子を見るため、結果的に泣いている時間が長くなる可能性もある
赤ちゃんの生活リズムが定着すると育児が楽に感じる分、定着するまでは決まったスケジュールをこなす根気が必要です。思い通りに進まないことも多い育児ですが、あまり自分を追い詰めず、できる範囲でジーナ式を取り入れていけたらいいですね。
ジーナ式を取り入れるタイミングとポイント
赤ちゃんの生活リズムを管理するために、始めるタイミングはいつが良いのでしょうか。
ジーナ式はいつから始めるといいの?
基本的にいつでも始めることはできますが、目安は生後1週間からとなっています。
ジーナ式を始めるときには、4つの条件を満たしていることを確認しましょう。
- 出生体重まで赤ちゃんの体重が戻っていること
- 赤ちゃんの授乳の間隔が3時間空いていること
- 授乳した後、しばらくの間機嫌よく目を覚ましていること
- 授乳間隔が空いても大丈夫な兆候があること(授乳時間になっても泣かずに寝ているなど)
ジーナ式を取り入れる時期は生後1週間目を過ぎても問題はないので、ママと赤ちゃんのタイミングを見て始めてみましょう!
ジーナ式で押さえておくべきポイントとは?
ジーナ式は、寝かしつけや昼寝、授乳の仕方にそれぞれ特徴があります。ポイントを押さえてジーナ式のスケジュールに挑戦してみて下さいね。
【寝かしつけのポイント】
ジーナ式の寝かしつけ方は、下記の手順を守って行うことが大切です。
- ジーナ式で寝かしつけるときにはまず30分前までに授乳を終わらせます。
- その後、赤ちゃんをベッドに連れて行き寝室の電気は消して真っ暗にしましょう。
- ママは別室に移動して様子を見ます。
- 10分経って赤ちゃんが泣いていたり起きていたりする場合は様子を見に行きますが、抱っこはしないように心がけましょう。
慣れるまでは時間が必要ですが、この方法を繰り返すことで赤ちゃんが1人で眠れるようになると言われています。赤ちゃんが泣いているとつい抱っこしたくなりますが、辛抱強く付き合いましょう。
また、別室に移動して見守るため赤ちゃんから目を離すことに対して不安を感じる方もいるかもしれません。そんな時は、別室にいる赤ちゃんをモニター機で見守ることが可能な「ベビーモニター」の使用がおすすめです。室温の変化を知らせてくれたり、暗い部屋でも確認できたり、商品によってさまざまな機能があるのでぜひ調べてみてくださいね!
【昼寝のポイント】
昼寝に関しては、昼寝の回数と合計時間を守ることが重要です。昼寝の条件を守ることでしっかり夜に睡眠が取れるようになるとされています。
昼寝の合計時間は、
- 0〜1ヶ月:約5時間
- 1〜2ヶ月:約4〜4.5時間
- 2〜3ヶ月:約3.5時間
- 3〜6ヶ月:約3時間
- 6〜12ヶ月:約2.5〜3時間
を目安にしましょう。
回数は1日2回~3回が推奨されています。
【授乳のポイント】
授乳する際は、間隔と時間を守るようにしましょう。
1歳頃になったら、朝は7時までには起こし夜は19時には就寝させることが、生活リズムを整える上で大切です。また、夜ぐっすり寝かせる分、起きている間に必要量の母乳やミルクを飲ませるようにしましょう。
ジーナ式の具体的なスケジュールを月齢別にご紹介
ジーナ式を取り組む上でのポイントを押さえたところで、具体的なスケジュールを見てみましょう。
生後1週目
退院後のはじめての週は、なかなか思い通りに進まないかもしれません。ジーナ式は基本的に朝7時に起こし夜19時に寝るように推奨されているため、まずは起床時間と就寝時間を意識するところから始めてみてもいいでしょう。
07:00 起床/授乳
08:30~09:45 朝寝
10:00 授乳
11:00 授乳
11:15~13:45 昼寝
14:00 授乳
15:30~16:45 夕寝
17:00 授乳
18:00 沐浴
18:15 授乳
19:00 就寝
22:00 授乳
02:30 授乳
生後2~4週目
昼寝をしすぎると夜の寝付きが悪くなってしまうため、昼寝の合計時間を意識しましょう。昼寝の合計時間は5時間までと推奨されています。
07:00 起床/授乳
09:00~09:45 朝寝
10:00 授乳
10:30 授乳
11:30~14:00 昼寝
14:00 授乳
16:00~17:00 夕寝
17:00 授乳
18:00 沐浴
18:15 授乳
19:00 就寝
22:30 授乳
02:30 授乳
生後4~6週目
1ヶ月経つと新生児期も終わり、赤ちゃんやママ、パパもスケジュール管理にだんだんと慣れ始める頃ですね。昼寝の時間が短くなる分、夜に寝る時間が長くなっていきます。
07:00 起床/授乳
09:00~09:45 朝寝
10:30 授乳
11:45~14:15 昼寝
14:30 授乳
16:15~17:00 夕寝
17:00 授乳
18:00 お風呂
18:15 授乳
19:00 就寝
22:30 授乳
04:00 授乳
このように決められたスケジュールを管理することで、少しずつ昼寝の時間が短くなり夜ぐっすり寝られるようになっていきます。
今回は生後6週までのスケジュールをご紹介しましたが、生後6~8週目、生後8〜12週目、3〜4カ月目というようにスケジュールは続いていきます。続きのスケジュールに関しては、出版されている本に詳しく記載されています。後ほど紹介するので参考にしてくださいね。
また、日本では生後1週目からジーナ式を取り入れる人は少なく、生後半年くらいから始める人が多いようです。早く始めることを意識するよりも、それぞれの家族の良いタイミングで始められるといいですね。
ジーナ式を学ぶことができるおすすめの本
ジーナ・フォードさんの著書は、日本でも販売されています。ジーナ式の育児法を詳しく学ぶことができるおすすめの本を2冊ご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね!
2007年に日本で販売が開始された「カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」の改訂版です。出産前の準備をはじめ、授乳や睡眠について大切なポイントがたくさん記載されています。スケジュールに関しても、月齢別に細かく書かれているので実践しやすくなっていますよ。また、母乳やミルクの吐き戻しや人見知りなど育児に関するトラブルを取り上げているのも特徴です。
1歳~3歳までの育児に焦点を当てたジーナ式の育児書です。
食事や着替え、トイレなどの日常的なしつけから、遊びについてのことまで幅広く書かれています。子どもがどうやったらやる気を出して取り組んでくれるのか、分かりやすく学べるのでおすすめです。
また、スケジュール管理はもちろん、弟や妹が生まれたらどう対応すべきなのかなどさまざまな悩みに寄り添ってくれる本になっています。
まとめ
ジーナ式の育児法は、今までの育児法とはスタイルが異なるため周りの理解が必要になります。メリット・デメリットをしっかり把握して、ジーナ式の育児法を取り入れていけたらいいですね。