【2022年8月開校】ハロウインターナショナルスクールってどんなところ?
インターナショナルスクールについて
インターナショナルスクールというと、芸能人の子どもが通っているといったイメージがあるかもしれません。よく耳にするけれど、実際にどのような方針で教育を行っているか、よく理解している方は少ないでしょう。
まずは、インターナショナルスクールの概要について理解を深めていきましょう。
インターナショナルスクールって?
インターナショナルスクールは、もともと国内に在住している外国籍の児童を対象とした教育施設として設立、発展しました。日本では学校教育法に定められておらず、その多くは各種学校として分類されています。
現在は、教育の多様化・国際化の拡大により日本人も入学できるスクールが増え、スクールに通う日本人の割合も増加傾向にあります。
日本人がインターナショナルスクールへの進学を希望する背景として、グローバルに活躍できる子どもを育てたいと考える親のニーズが高まっていることが挙げられます。
プリスクールとは何が違うの?
インターナショナルスクールは、よくプリスクールと混同されますが、これらは似て非なるものです。どちらの施設も英語を使って教育を行う点では共通していますが、対象としている子どもの層が大きく異なります。
インターナショナルスクールが、基本的に英語を母国語とする子どもたちを受け入れる教育施設である一方、プリクールは主に日本人の子どもが対象です。プリスクールは、日本人の子どもたちが母国語ではない英語を習得できる施設なのです。
インターナショナルスクールに通うメリット
次に、インターナショナルスクールに通うメリットについて考えてみましょう。
大きなメリットとして挙げられるのは、高い英語力を身に付けられる点です。
インターナショナルスクールでは、さまざまな国の生徒と一緒に過ごすことになるため、自然と多文化・多様性の理解が深まります。
日本では小学校でも英語が必須科目となりますが、見聞きするだけと体験するのとでは、理解度や捉え方がまったく異なります。早い段階から広い視野を持ち、異文化を受け入れる価値観を育てられるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
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イギリスの名門!ハロウスクールはどんな学校?
ここからは、ハロウスクールについて詳しくご紹介していきましょう。
イギリスにあるハロウスクールは、450年の歴史を持つ伝統的なプライベートスクールのひとつです。エリザベス1世の勅許によって1572年に設立され、ハロウの特徴的な全人教育(Holistic Education)は高い評価を得てきました。
卒業生には、元イギリス首相のチャーチルや、詩人のバイロン卿、ヨルダンのフセイン国王など、世界の歴史に名を残す偉人が多く名を連ねています。
全寮制のハロウスクールは、ロンドン郊外のハローオンザヒルに位置しており、13歳から18歳まで5学年の男子学生がおよそ800名在籍しています。
ハロウスクールでは、さまざまなバックグラウンドを持つ生徒ひとりひとりに対し、ハロウ独自の教育を通して、個性や学び続ける姿勢、リーダーシップ、奉仕の精神などを育み、グローバルに活躍できる人材の育成に注力しています。
1990年代には、教育面での成果と歴史を活かしてアジア各国でインターナショナルスクールを開校。バンコクや北京、香港など各校でも高い評価を得ており、2020年には、中国国内に海口校と深圳校が開校しました。
2022年開校の「ハロウ安比校」について
JR安比高原駅近くにあるハロウ安比校は、2022年8月開校予定となっています。10㎢の広大な敷地を有し、最先端の施設を備えた日本で最も大きな全寮制の学校となります。
YEAR7(12歳)からYEAR13(18歳)の生徒を対象とし、将来的には920名が在籍する予定です。イギリスのハロウスクールとは異なり、ハロウ安比校は共学の学校です。
それでは、ハロウ安比校のカリキュラムについてもう少し詳しくご紹介しましょう。
プレップスクール(12歳~14歳)のカリキュラム
YEAR7からYEAR9にあたるプレップスクールでは、イギリス式教育とインターナショナルスクール中等教育をモデルとしたコア教科に加え、美術やプログラミング、テクノロジーや音楽など、幅広い分野の学習を進めていきます。
シニアスクール(15歳~16歳)のカリキュラム
シニアスクールのYEAR10とYEAR11は、日本の教育課程で言えば中学3年生と高校1年生にあたります。
シニアスクールでは、義務教育課程修了資格試験であるIGCSE(International General Certificate of Secondary Education)試験などのテスト受験に向けて、より難易度の高い学習が求められます。英語や数学、生物などの科目に加えて、コンピューターサイエンスや美術、演劇などを学ぶことができます。
シックスフォーム(17歳~18歳)のカリキュラム
17歳と18歳にあたるYEAR12とYEAR13のシックスフォームは、大学における学びに向けた準備を進める段階です。
卒業前の最後の2年間で、国際的に大学入学資格として認められているAレベルのコースを修了します。科目には、数学や英語、物理や科学などのほか、美術やエコノミクス、心理学なども含まれます。
多くの学生はEPQ(Extended Project Qualification)と呼ばれるコースを履修し、自分が興味のあるテーマやトピックをより深く探求していきます。
授業と並行する課外活動
ハロウ安比校では、コカリキュラ(co-curricular)と呼ばれる課外活動にも注力しています。
コカリキュラは、必修プログラムの一環として取り入れられ、ホワイト・シーズンはスキーや登山、グリーン・シーズンはゴルフやテニスなどのレッスンを行います。他にも課外授業はさまざまあり、学校すぐそばの自然豊かな環境で行われます。
STEM教育にも注力
ハロウ安比校は、STEM教育にも力を入れていきます。STEMとは科学やテクノロジー、工学や数学などの教育分野のこと。
校舎の中心には、生徒がSTEMプロジェクトに積極的にチャレンジできる最先端のイノベーション棟が備わっています。
異年齢の寮生活!独自のハウスシステム
ハロウの生徒は全員、ハウスと呼ばれる寮に所属します。ハウスには名前や色、旗がそれぞれ決められており、ハウス・マスターまたはハウス・ミストレス、そしてハウス・ペアレンツが常駐します。
ハウスシステムの最大の特徴は、さまざまな年齢の生徒が混在して生活している点です。それぞれが深く関わり合い、家族にも似たつながりが生まれることで、年下の生徒は年長者に倣い、年長者は年下の生徒のサポートを行えるようになります。
ハウスのスタッフは夜間も駐在しているので、必要な時に生徒はスタッフを訪ねることも可能です。
ハロウ安比校にはどうやって入るの?
ハロウ安比校に入るには入学選考を通過する必要があります。
入学選考では、面接と英語・数学・非言語論理的思考の分野における年齢別のテストが行われ、結果は既設校の基準に沿って評価されます。
また、安比校の最大定員は900名なっており、2022年の学校開設時点では、Year7~9(12歳~14歳)を対象とし、最低180名を募集する予定のようです。
受験に関する手続きや書類については、今後公開される予定なので、興味のある方は学校の公式ホームページ、またはFacebookのページをチェックしてみてくださいね。
受験について不明点がある場合は、直接学校のアドミッション担当者とコンタクトを取ることも可能です。(公式HP上に記載されている連絡先情報はこちら)
まとめ
今回はインターナショナルスクールの特徴とメリット、そして2022年8月に開校予定のハロウ安比校について詳しくご紹介しました。
ハロウ安比校は、開校すれば日本国内では最大のボーディングスクールになります。450年の歴史を持つ世界でもトップレベルのハロウ式教育と、安比の大自然で行われる多種多様なカリキュラムが融合した、これまでにないインターナショナルスクールとなるでしょう。
ぜひ進学・進路の選択肢のひとつとして、お子さんと検討してみてはいかがでしょうか。
参考
『Harrow School』(https://www.harrowschool.org.uk/)
『Harrow International School Appi』(https://www.harrowappi.jp/ja/)