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お昼寝って必要?子どもに与えるメリットや適切な時間をチェック

kasumi
2022/12/20 00:12
お昼寝は、子どもの成長に欠かせないもののひとつです。お昼寝をすることで脳や身体の疲れをいやすだけではなく、子どものさまざまな機能や能力が発達します。そこで今回は、お昼寝をすることでどのような効果があるのか、質のよいお昼寝をするポイントや適正な睡眠時間をご紹介します。

お昼寝は子どもにとって重要なものである

小さな子どもにとって、お昼寝は夜の睡眠と同様に大切なものです。お昼寝をすると、子どもが日中に刺激を受けた脳が休まりリセットされ、元気に活動できるのです。また、子どもに必要とされている睡眠時間は生後7ヶ月頃で11~14時間、3歳頃で11~12時間といわれています。しかし、夜の睡眠だけではこれだけの時間を取るのは難しいです。そのためお昼寝をして、足りない睡眠時間を補う必要があります。

また、小さい子どもをもつ親にとって、子どもがお昼寝をしている時間は貴重な休憩時間になります。親も心身を休ませることは、育児をしていくうえでとても大切です。このようなことから、お昼寝は子どもにとっても親にとってもとても重要なものといえます。

お昼寝をすることのメリットとは?

お昼寝をすることで子どもの身体や脳にとってさまざまなメリットがあります。ここではお昼寝のメリットをいくつかご紹介します。

体力が回復する

日中たくさん遊んだり走り回ったりして疲れた身体を、お昼寝することで回復させることができます。お昼寝をせず疲れたままの状態で遊び続けていると、思わぬケガを招いたり、夜になって体調を崩してしまったりすることがあるのです。

脳の疲れが取れて情緒が安定する

お昼寝をして脳の疲れが取れると、情緒が穏やかになり機嫌がいい状態ですごしやすくなります。子どもの脳は、活動している間にさまざまな刺激を受けています。刺激を受けることで脳に疲労が溜まると、癇癪を起したりぐずりやすくなったりするのです。

記憶力や学力が向上する

子どもの適切な睡眠時間をきちんと確保できていると、学習や絵本を読んでいるときの集中力があがり、学力の向上が期待できます。幼児期に必要な睡眠時間は10~14時間が目安とされていますが、夜の睡眠だけでは不十分な場合があります。睡眠不足は集中力の低下や成長の遅れなどをもたらす恐れもあるのです。睡眠時間が足りていないときには、お昼寝で補ってあげましょう。

睡眠不足や睡眠障害、子どもへの大きな影響

免疫力が向上する

お昼寝をすることで免疫力の向上にも期待ができます。睡眠中には「メラトニン」というホルモンが分泌されています。メラトニンには身体の免疫力の向上や、成長の手助けをしてくれる効果があるのです。幼児期にはメラトニンが多く分泌されるので、お昼寝は子どもの成長のためにとても大切です。

質のいいお昼寝をするためのポイント

お昼寝をすると子どもにとってさまざまな効果がありますが、深い眠りにつけるようにお昼寝の質を高めることも大切です。ここでは質のよいお昼寝をするポイントをご紹介します。

午前中にたくさん遊ぶ

午前中にお散歩をしたり、かけっこをしたりして思い切り身体を動かして遊ぶと、入眠がスムーズになりお昼寝の質を高めることができます。晴れている日には日光を浴びるのもおすすめです。日光を浴びることで「セロトニン」というホルモンの分泌が促されます。セロトニンが分泌されることで、成長の手助けになることが期待できます。

029 子供の生活リズムと心の発達は関係があるのですか? | 生涯学習関連情報

部屋の温度や明るさに気をつける

お昼寝の質を高めるには、へやの温度や明るさを調節することが大切です。部屋の温度が暑すぎたり寒すぎたりすると、体調を崩してしまう可能性もあります。親の肌感覚やエアコンの温度設定で判断すると、実際の室温とは異なる場合もあるため注意が必要です。そのため、部屋に温度計を置くといいでしょう。また、部屋が明るすぎるとなかなか寝つけないこともあります。お昼寝の際には電気を消したりカーテンを閉めたりして、暗めに調整してあげましょう。

寝る前にテレビやスマートフォンを見せない

お昼寝の直前にテレビやスマートフォンを見せることは控えましょう。お昼寝前に強い光やブルーライトを見ると、なかなか寝つけなかったり眠りが浅くなったりする可能性があります。絵本を読み聞かせたり、静かな音楽を流したりして寝やすい雰囲気をつくってあげましょう。

うまく寝かしつけるにはどうしたらいいの?

お昼寝の時間を決めていても、子どもの気分や体調によって、なかなか寝てくれないこともあります。小さいうちはお昼寝をしないと、夕方に寝てしまい、夜更かしの原因になることもあるのです。

子どもの身体にやさしく触れる

親にやさしく触れられると子どもは安心します。子どもの呼吸に合わせて背中をやさしくトントンと叩いたり、頭をなでたりしてあげましょう。子どもによって、心地よく感じる触れ方は異なるので、いろいろ試して自分の子どもに合った方法を探してみてくださいね。

添い寝をする

添い寝をすると距離が近くなるため、親の温もりやにおいを身近に感じられ、子どもがよりリラックスできます。その後に予定がなければ子どもと一緒にお昼寝をしてもいいでしょう。

音楽を流したり子守歌を歌ったりする

お昼寝をする場所は静かにするのが基本ですが、静かすぎると隣の部屋の音や車の音が気になって、寝つけなくなってしまう子どももいます。そのようなときには、オルゴールやリラクゼーションミュージックなどの音楽を流したり、子守歌を歌ったりしてリラックスさせてあげるといいでしょう。

お昼寝してくれないときはどうしたらいい?

子どもがお昼寝を嫌がる場合には、無理に寝かしつけなくてもいいです。無理に寝かしつけようとすると、子どもにとっても親にとってもストレスになってしまいます。しかし、夕方以降にぐずってしまったり夕食前に眠ってしまったりするようなら、生活リズムの見直しをしてみるといいでしょう。夜寝るのが遅くなりがちで朝起きるのが遅い子は、本来のお昼寝時間が夕方にずれている可能性もあります。お昼寝をしてくれない原因が、子どもの体質によるものか、生活リズムの乱れからくるものかを見極めてから、適切な対応をしましょう。

年齢ごとにお昼寝で必要な睡眠時間の目安

お昼寝の時間の目安は子どもの年齢によって変わってきます。ここからは、年齢別に必要なお昼寝の時間をご紹介します。

0歳児

生後間もない赤ちゃんは昼夜の区別がついておらず、1日のほとんどを寝てすごします。生後3~6ヶ月になると徐々に生活リズムが整ってきますが、午前中から午後にかけて細切れのお昼寝が必要です。

午前中に1~1時間半程度、正午頃に約2時間、午後に30分~1時間程度の合計3~4時間のお昼寝が目安となっています。1歳間近になると午後のお昼寝は必要なくなる子どももでてきます。

1~2歳児

1歳をすぎたらお昼寝を複数回にわける必要はありません。正午前後に1時間半~2時間半のお昼寝をさせて、遅くとも15時までには起こしてあげましょう。活動量が多い日などは、昼食の途中で眠くなってしまうこともあります。そのようなときには昼食を早めにとり、2時間半程度眠るとスッキリと目覚められます。

3歳児

3歳になると体力がついてくるため、お昼寝を必要としない子もいます。無理に寝かしつける必要はありませんが、夕方に疲れが見られる場合などには、2歳児までと同様にお昼寝をさせましょう。時間は1時間~1時間半程度で十分です。

4~5歳児

4~5歳になるとほとんどの子どもが昼寝を必要としなくなり、1日中起きて活動できるようになります。しかし、午前中に身体を活発に動かす遊びやスポーツをした場合には、疲労から眠たくなることもあるので、30分~1時間程寝かせてあげてもいいでしょう。短時間のお昼寝であれば、夜の睡眠への心配もありません。

お昼寝をさせる際の注意点

子どもをお昼寝させる際に注意したいことがいくつかあるのでご紹介します。

うつぶせ寝にしない

睡眠中に乳幼児が死亡する原因に、うつぶせ寝による窒息や、幼児突然死症候群(SIDS)があります。厚生労働省によると、SIDSは仰向けで眠っているときに比べ、うつぶせで眠っているときの方が発生率が高いことが明らかとなっています。そのため、睡眠時にうつぶせ寝にさせるのは避けましょう。

窒息やSIDSを防ぐために、ベビーセンサーを使用するのもおすすめです。ベビーセンサーは、子どもの体動や呼吸が感知されなくなるとアラームを鳴らし、警告してくれるものです。子どもが無呼吸の状態になったときにいち早く対処できるため、子どもの睡眠を守るための有効なアイテムといえます。

乳幼児突然死症候群(SIDS)について

長時間お昼寝をさせない

お昼寝をしすぎると夜に眼が冴えて、なかなか眠れなくなってしまうこともあります。1日、2日程度なら問題ありませんが、毎日長時間お昼寝をさせてしまうと、生活リズムが乱れてしまう原因となります。特に3歳以上の子どもは、長いお昼寝は必要としないため、長時間寝かせすぎないように注意が必要です。先ほど紹介した年齢ごとのお昼寝時間を目安に判断してみるといいでしょう。

さいごに

子どもにとってお昼寝は身体や心の成長に必要不可欠なものです。子どもがお昼寝をしてくれると、親もほっと一息つけますよね。寝てくれないときは無理に寝かしつけようとせず、子どもと一緒にゆっくりすごすのもおすすめです。窒息などに注意して、質のいいお昼寝をさせてあげてくださいね。

参考サイト

伸芽'Sクラブ|お昼寝は幼児の能力をアップさせる?お昼寝の必要性とは - 子育て&教育ひと言コラム - 伸芽’Sクラブ - 受験対応型託児所 –

https://www.shinga-s-club.jp/column/

ずっと保育士|昼寝は何歳まで必要?保育園で昼寝をしない子どもへの対処法 | 保育士・幼稚園教諭・ベビーシッターの求人専門サービス「ずっと保育士」

https://www.g-asuka.co.jp/job-info/column/need-for-childs-nap.html

知育玩具.jp|子どもの昼寝の必要性を解説!質の高い昼寝を行うには? - 知育玩具.jp

https://chiikugangu.jp/blog/child-rasing/take-a-nap-necessity

保育のひきだし|保育園のお昼寝(午睡)はどのくらいが良いのか?また何歳くらいまで取り入れる? | 保育のひきだし ~こどもの可能性を引き出すアイデア集~

https://www.hoikunohikidashi.jp/?p=16763226

    この記事の著者
    kasumi(peekaboo)
    ライター
    小学2年生と2歳と0歳の母。育児をしながらライターとして活動中。3人の子どもたちと賑やかに暮らしています。モットーは「手を抜けることは手を抜きつつ、楽しく子育てをする!」です。皆さんのお役に立てるような記事の執筆をしていきたいと思っています。
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