小学校の入学準備にかかる費用は?費用を抑える方法と支援制度
小学校の入学準備はいつから始める?
小学校の入学式は、4月10日前後に行われるのが一般的です。そのため、入学式までに準備を終わらせておく必要がありますよね。それでは、いつごろから準備を始めれば入学式に間に合うのでしょうか?
ランドセルは早めに
ランドセルの予約の時期は近年早くなっていて、人気のあるものは入学前年の5月頃にすでに締め切られることもあるのだとか。そのため、年長の4~6月頃にランドセルの予約をする家庭が多いといいます。
購入時期が遅くなると価格が安くなる傾向がありますが、その分ランドセルの種類が少なくなるため注意が必要です。ちなみに、筆者の家庭では年長の秋ごろにランドセルの予約をしました。しかし手元に届くまでに時間がかかり、受け取ったのは2月頃でした。
購入から受け取りまでに時間がかかることもあるので、なるべく早めに予約を済ませておいたほうが安心できるかもしれませんね。
ランドセル以外は説明会のあとで
ランドセル以外の学用品購入は、入学説明会の後で始めることをおすすめします。学校によって細かい指定がある場合も多いため、早めに用意しておいたものが使えず、買い直しが必要になる可能性も。
筆者の娘が通う小学校でも、筆箱や鉛筆などの筆記用具は無地でなければならないなど、細かい条件が多くありました。知らずに先だって購入していたら、きっと多くのものを改めて準備しなおさなくてはならなくなっていたはずです。
入学説明会は1月下旬から2月中旬頃に行われることが多いため、学校側の説明をしっかり聞いたうえで準備を始めてはいかがでしょうか?
小学校入学準備にかかる費用の目安
小学校の入学準備にかかる費用は、どのくらいなのでしょうか?家庭や小学校によって実際にかかる費用は異なりますが、おおまかな目安をご紹介します。
総額およそ6~16万円
小学校入学準備にかかる費用の総額は、公立小学校の場合6~16万円程度が目安といわれています。私立小学校の場合は、プラスで数万ほど費用がかかることが多いそうです。それでは、学用品別にかかる費用の目安はどのくらいなのでしょうか?
主な学用品別の費用の目安
ここからは、学用品別にかかる費用の目安をご紹介します。
★ランドセル:4~10万円
★上履き:1000~2000円
★上履き袋:1000~1500円
★体操服(上下):4000円
★赤白帽子:500円
★体操福袋:1000~1500円
★文房具一式:5000円
★給食セット(箸・コップ類):1000~3000円
★水筒:1000~3000円
★衛生用品(ハンカチ・ティッシュ・マスクなど):1000~2000円
★傘:1000~2000円
★レインコート:2000~3000円
★折り畳み傘:1000~3000円
★長靴:1000~3000円
★防犯グッズ:1000~3000円
★防災頭巾:3000円
ただしこれらの学用品は必ずしも購入する必要があるとは限りません。筆者の娘の小学校では防災頭巾は学用品として準備を求められませんでしたし、防犯グッズは入学時のプレゼントとして地域からいただいたため購入せずにすみました。必要になる学用品は学校によって異なるため、確認してから購入しましょう。
また学校によっては、制服の購入が必要になることもあります。制服の費用は、下記が目安となります。
★制服一式:15000~50000円
★校帽:3000円
また制服がない小学校の場合、入学式の際に着るフォーマル衣装を用意する必要があるかもしれません。レンタルする家庭もあるので、子どもと相談してどんな衣装を用意するのか決めてみてはいかがでしょうか?
また上記以外にも、給食エプロンや体育館シューズ、算数用の教材セットなどを準備しなくてはならない学校もあります。
自宅の学習用品にかかる費用の目安
家庭によっては、小学校入学を機に子どもの家庭学習用品を用意することもあるでしょう。それらの費用の目安は、どのくらいなのでしょうか?
★学習机:3~7万円
★椅子:5000~20000円
★デスクライト:2000~5000円
そのほか
上記でご紹介したもののほかにも、学校によっては別途用意しなくてはならない学用品もあります。筆者の娘の通う小学校では、計算カードやおはじきなど算数の授業で使う教材がセットになった算数セットや、机の中を整理整頓するための引き出しなども購入しました。
また給食エプロンは、小学校によっては学校の備品として共有する場合もありますが、個人で用意するよう求められることもあります。筆者は給食エプロンを小学校の指定店で購入しましたが、給食袋や帽子とセットで3000円程度でした。
さらに入学後は、一年生のあいだだけでも、鍵盤ハーモニカや絵具セット、スクール水着など授業で必要になるものを用意することになりました。
入学準備費用が用意できない場合の支援制度
小学校の入学準備にはまとまったお金が必要になりますが、経済的な理由で用意することが難しいという家庭も少なくありません。そんなときは、自治体の就学支援制度を利用してみてはいかがでしょうか?
受給できる条件や支援金の額、支給時期などは自治体によって異なるため、前もって確認しておくことをおすすめします。また入学のための学用品購入のほかにも、給食費や修学旅行費、通学費、校外学習費なども支援の対象となるため、義務教育期間中の大きな助けとなってくれることでしょう。
入学準備の費用を抑える方法
入学準備の費用をなるべくおさえたいというときは、下記のような方法を試してみてはいかがでしょうか?
型落ちランドセルを選ぶ
ランドセルは毎年新しいモデルが販売されていますが、アウトレットなどで前年の売れ残りである型落ちランドセルを購入することができます。選択肢の幅は狭まりますが、性能の良いものを手ごろな価格で手に入れられるのがうれしいですね。
メーカーの公式サイトなどから購入すると、万が一の故障時などのアフターフォローもきちんと受けられるでしょう。新モデルの安価なランドセルももちろんありますが、価格が安い分耐久性や撥水性など品質の面で難がある場合も少なくありません。
6年間使い続けるランドセルだからこそ、価格だけでなく品質にもこだわって選びたいものですね。
幼稚園・保育園グッズを活用する
小学校で必要になる学用品の中には、幼稚園や保育園で使っていたものをそのまま活用できるものもあるでしょう。そうすると新しく購入する必要がないため、費用を減らすことができるはずです。
筆者も娘の小学校入学の際、幼稚園で使っていたものも多く活用しました。体操福袋や上靴・上靴袋、水筒、歯磨きセット、ハンカチなどの衛生用品、長靴など想像以上にいろいろなものを引き続き使うことができました。
またレッスンバッグは、幼稚園で使っていたものは小学校の規格にあいませんでしたが、幼稚園グッズを作ったときにあまった布を活用したため、安価で用意できました。
中古品を探す
制服や体操服などの衣類は、新品で購入すると高額になることが多いですが、中古品を探すと安く購入できるでしょう。また親戚などからお下がりがもらえそうであれば、お願いしてみてもいいかもしれません。
ただし子どもによっては、中古品を嫌がることもあります。その場合は、なるべく新品を用意してあげることをおすすめします。費用を抑えることももちろん大切ですが、子どもが新生活を前向きな気持ちで始められるよう配慮することも忘れないようにしたいものですね。
また制服などの購入店に指定がなければ、安価で購入できるお店を探してみる方法もあります。筆者の娘の場合、制服は小学校の推奨店で用意しましたが、ママ友は近隣のショッピングセンターで購入したといいます。
価格はそれほど大きく変わらなかったそうですが、ポイントカードが使えてお得だったといいます。また筆者も、洗い替えのポロシャツだけショッピングセンターで購入しましたが、推奨店の半額ほどの金額で驚きました。
作りはもちろん推奨店のもののほうがしっかりしていましたが、子どもの成長の早さを考慮すると、十分な質のものを用意できたと思います。
さいごに
小学校の入学準備にはまとまったお金が必要になるため、早めに資金を準備しておくことをおすすめします。あらかじめどのくらいの金額が必要になるのか目安を知っておくと、直前になって慌てずに済みそうですね。
また必要になる学用品や費用は小学校によっても大きく左右されるため、先輩ママなどから情報収集をしておいてもいいでしょう。筆者も近所の方に、入学前にいろいろな情報を教えてもらいました。
入学準備品に限らず、入学後の生活などの疑問を気軽に相談できる相手がいると、心にも余裕ができそうですね。