0歳からトイレトレーニングできる!?アメリカのトイトレ事情やメリットを解説
アメリカのトイレトレーニング事情
日本では、家庭でのトイレトレーニングでおむつが外れていない子どもは幼稚園に入園できない場合があります。それもあってか、子どもが2~3歳になると子どものおむつを外さなければと気にかけるパパやママも多いですよね。
しかし、アメリカでは何歳までにおむつを外さなければいけないというプレッシャーをあまり感じていないようです。中には、4歳を過ぎてもおむつをつけている子どももいるのだとか。
そんな中でも、アメリカには0歳から実践できるトイレトレーニングが注目を集めています。この記事では、「おむつなし育児」と「3Day Potty Training」の2つのトイレトレーニングをご紹介します。
アメリカでも話題の「おむつなし育児」
0歳から始められるトイレトレーニング、おむつなし育児。「おむつなし」と聞くと「全くおむつを使わないの?」「排せつ物は垂れ流し?」などの疑問が出てくるでしょう。しかし、全くおむつを使わないという訳ではなく、子どもの排せつのサインがあるとおまるやトイレに座らせ、おまるやトイレに排せつする心地よさを感じることを促す育児法です。
おむつなし育児の進め方
おむつなし育児の進め方について解説していきます。
おむつなし育児を始めるタイミング
子どもの首が座る生後2カ月から5カ月頃がおむつなし育児を始めるのにおすすめです。子どもの首が座っていればある程度姿勢も安定しているので、パパやママが支えてあげておまるやトイレに座ることができます。
また、子どもがまだ抵抗しない時期なので、おまるやトイレに座らせやすく習慣化させやすいでしょう。
よくある子どもの排せつサインと仕草を覚える
子どもによって排せつサインはさまざまです。子どもに当てはまるものがあるか確認するときの参考にしてみてください。
- 体にグッと力が入る
- 表情が固まる
- 手を強く握りしめている
- モゾモゾして落ち着かない
- 泣いて何かを訴えている
- 抱っこしたらのけぞる
- 腰を曲げるような恰好をする
- 耳や顔が赤くなる
- 口や鼻を震わせる
子どもの排せつサインを覚えて、おむつなし育児を始めましょう。
決まった時間におまるやトイレに座らせる
子どもの排せつサインや仕草をみてトイレに連れて行く以外にも、決まった時間におまるやトイレに座らせてあげましょう。タイミングとして、以下のような時間がおすすめです。
- 朝起きたとき
- 授乳後
- おでかけから帰ったとき
- お風呂に入る前
- 夜寝る前
子どもが排せつした状態のおむつで過ごすのが当たり前にならないように、同じ時間にトイレに連れて行くだけではなく、いつも同じタイミングでおむつ交換をしましょう。すると、子どもはおむつが清潔な状態が当たり前だと認識するようになります。
おむつに排せつするおしっこの量が減ってくると、子どもが体におしっこを貯めておける量が増えてきたというサイン。子ども自身も、自分の体の発達を感じやすくなります。
同じ声かけで子どもに排せつを促す
パパやママの声かけを排せつと関連づけることも大切です。
例えば「ちっち」「しーしー」「シャーしてごらん」「でたね」などの声かけをしてあげましょう。いつも同じ声かけで排せつとリンクできていれば、それらの言葉をかけられた子どもは排せつする時間だなということが分かるようになります。
パパやママの負担にならないように習慣づけることが大切
おむつなし育児がパパやママの負担に感じ、ストレスになってしまうと逆効果。子どもが安心しておむつなし育児に取り組めるように、できることから気が向いたときにスタートさせて、親子で習慣化できるのが理想的です。
おむつなし育児のメリット
0歳からおむつなし育児を始めると、子どもにどのようなメリットがあるのか解説していきます。
親子のコミュニケーションが増える
おむつなし育児はパパやママが子どもをよく観察して、子どもの排せつサインを見逃さないようにするところから始まります。普段、親子で一緒に生活をしていることで「お腹が空いているかな?」「眠いのかな」「おむつが汚れて気持ち悪いのかな」など、子どもの様子からパパやママも分かるようになるはず。
子どものこのようなサインに気づけるようになるには、パパやママと子どもがスキンシップをたくさんとったり、一緒に遊んだりすることが大切です。子どもの排せつのサインが分かってくると、子どもに「もしかして、おしっこ(うんち)が出そうかな?」と親子のコミュニケーションも自然と多くなります。
おむつ代の節約ができる
早い時期からトイレトレーニングを始めて、少しでもおむつ代を浮かせたいと思っているパパやママも多いはず。0歳からおむつの使用枚数を減らしたり外す時期を早めたりすれば、おむつ代を節約することが可能になるでしょう。
おむつかぶれを防げる
おむつなし育児を取り入れれば、おむつを履いている時間が短くなります。その結果、子どものおむつかぶれを防ぐことにもなるでしょう。
トイレが怖いと思わなくなる
トイレトレーニングを始めたばかりの子どもにとっては、おまるやトイレは何があるか分からない見知らぬ場所。2~3歳くらいの子どもだと「トイレが怖い」「トイレに座りたくない」と、慣れるまで嫌がることがあります。しかし、0歳からおむつなし育児でおまるやトイレに座る習慣がついていると、2~3歳で本格的なトイレトレーニングを始めたときに、トイレに行くことを嫌がる確率をかなり抑えられるでしょう。
アメリカで人気の3日間集中トイトレ「3Day Potty Training」
おむつなし育児の他に「3Day Potty Training」というトイレトレーニング方法がアメリカで注目を集めています。これは、金曜日にトイレトレーニングを開始して日曜日にはおむつを外してしまおう!という方法です。
3Day Potty Trainingを始める前の準備
この3日間の短期集中トイレトレーニングは、準備が大切。子どもが1歳半~2歳くらいになったら、3日間は自宅にいられるスケジュールを立てておきましょう。
1.子どもにおむつを外すことに興味を持たせる
トイレトレーニングについてやおむつを外す理由、メリットなどを教えてあげる必要があります。
2.パンツにしたいと思えるようにモチベーションを高める
子どもがトイレトレーニングに対して興味を持ったら、トレーニングパンツに変更しましょう。そして、子どもと一緒にトレーニングパンツやおまる、ご褒美シールなどを選び、モチベーションを高めてやる気をアップさせます。
3.親子で一緒に実行する
おむつを外す前に、子どもが日中2時間程度と夜間おしっこを我慢できるか確認しておきましょう。
また、子どもが意思表示できて、トイレトレーニングをやる気になっていることも重要です。もしも、子どものやる気が不足していると感じれば、延期してあげるのも◎。
4.トイレトレーニング前の準備を整える
トイレトレーニングに関連する絵本やおもちゃ、トイレトレーニングが上手にできたときに貼れるご褒美シールと台紙も準備しておきます。
3Day Potty Trainingの進め方
準備が整ったら、いよいよ3Day Potty Trainingの開始です。
3Day Potty Training<1日目>
朝からおむつを外し、下半身はズボンやスカートは無しで、トレーニングパンツだけを履きます。パパやママがトイレに行くときに子どもも一緒に連れて行き、服の脱ぎ方やトイレの使い方を実践して教えてあげます。
昼間はたっぷり水分を摂り、トイレに行く回数を増やします。そして、食事やお昼寝の後は必ずトイレに行くことを約束しておきましょう。
ご飯やお昼寝後以外は、1~2時間ごとに子どもに声かけをして、定期的におまるやトイレに座らせましょう。尿意や便意があまりなかったとしても、座ってリラックスすると排せつできるという経験をさせてあげるのです。
また、歌を歌いながらトイレに行ったりトイレ関連の絵本を読んであげたりすると、子どもはトイレが楽しい場所だと認識するようになってくれるはず。
トイレに連れて行って排せつできたらたくさん褒めてあげて、小さな成功経験を積み重ねて「自分で排せつできる」という自信をつけてあげましょう。
1日目のトイレトレーニングが上手くできたら、その日の夜はトレーニングパンツを履かせます。パパやママが寝るタイミングに一度起こしてトイレに座らせてあげましょう。
3Day Potty Training<2日目>
2日目からは普通のパンツを履かせて、1日目と同じように過ごしましょう。2日目はパパやママが1時間ごとに声かけをしますが、子どもには自分がトイレに行きたいと言ってもらうようにお願いしておきます。もし、子どもがトイレに行きたいタイミングが分からず失敗してしまっても、パパやママは怒らず平然と片づけることが大切です。片づけた後、子どもに「大丈夫だよ、次は早めに教えてね」と笑顔で伝えてあげましょう。
子どもはまだ腹圧が弱いので、便意があっても便座で上手くいきむことができません。そこで、腹圧をかけやすくするために捕まる場所を作ってあげましょう。また、パパやママの体にしがみついて腹圧をかけられるようにするのもいいかもしれません。
夜は1日目と同様に、夜中に1度トイレに連れて行きましょう。
3Day Potty Training<3日目>
0歳からトイレトレーニングに挑戦するとき、子どもの排せつサインだけだと見逃してしまう場合もあるはず。アメリカ発祥のベビーサインを使えば、子どもが意思表示できるようになり、失敗を減らせるかもしれません。そこで、トイレトレーニングで活用できるベビーサインを4つご紹介します。
【番外編】トイレトレーニングに使えるベビーサイン
0歳からトイレトレーニングに挑戦するとき、子どもの排せつサインだけだと見逃してしまう場合もあるはず。アメリカ発祥のベビーサインを使えば、子どもが意思表示できるようになり、失敗を減らせるかもしれません。そこで、トイレトレーニングで活用できるベビーサインを4つご紹介します。
- トイレ
顔の横でこぶしを左右に揺らして表現します。
- うんち
両方の親指を立ててグッドサインを作ります。片方の親指をもう片方の手で握り、下の親指を抜くように下に動かして表現します。
- 痛い
両手の人差し指の先をつんつん合わせて表現します。
- おむつ
両方の手のひらを揃えてお腹あたりをポンポン叩いて表現します。
さいごに
子どもが自分でおまるやトイレに座れて、自分の意思を言葉で伝えられるようにならないと、トイトレは始められないと考える人が多いかもしれません。しかし、アメリカには0歳から始められるトイトレや、短期的に実践するトイトレがあります。早くトイトレをしたい!トイトレが思うように進まない!と悩んでいるなら、本記事でご紹介したアメリカのトイトレを一度試してみてくださいね。
参考サイト
- Live and Run in NY【ニューヨーク生活とマラソンのブログ】|おむつ卒業は何歳頃?アメリカのトイトレ(Potty Training)事情(https://royboyruns.com/potty-training/#google_vignette )
- East Canada Diary|3日間で終える!アメリカ式トイレトレーニング(https://eastcanadadiary.com/life/potty_train_in_three_days )
- 布おむつ育児のこと|0歳から始めるオマルトレーニング【ECトレーニング】■初期(https://yuru-i-chie.com/ec-training/ )
- 日本ベビーサイン協会|まだうまく話せない赤ちゃんとお話しする育児法(https://www.babysigns.jp/about_babysigns )