はじめての習い事はサッカーをしてみよう!未就学児でサッカーを始めるメリットやデメリット、教室選びのポイントなども紹介
どこでサッカーを習う?
サッカーを習い事にするにあたって、種類の異なるいくつかのスクールやチームがあります。未就学児から始められるものは主にサッカー教室やスクールになりますが、まずはそれぞれの特徴を見ていきましょう。
サッカー教室・スクール
幼児クラスを設けている教室もあり、2歳もしくは3歳から始められるのがサッカー教室・スクールです。実際に、サッカー教室やスクールに入会している未就学児も多いでしょう。指導者資格を持つプロがコーチをしているのが特徴で、年齢やレベルに分けてコースが設定されており、運動が苦手でも子どもに合わせたレベルで習うことができます。
未就学児のうちは試合などにこだわるより、準備運動やドリブル、シュートなどの練習も遊びを取り入れて楽しみながら技術向上を目指します。また、技術面以外にも、ルールやマナーを守る、挨拶をしっかりする、思いやりをもつなど心の育成も大切にしている教室もあるようです。
月謝は、教室ごとのクラスや回数で異なるものの、おおよそ月2,000円~5,000円程度となり、別途入会金・年会費、遠征費やユニフォーム代などがかかります。
スポーツ少年団
小学生になるとサッカースポーツ少年団に入団する子どもも多くなりますが、チームによっては年中児から入団できる場合があります。保護者やクラブのOB、地域の方々がボランティアで指導しているのが特徴です。小学校での活動になることが多いため、練習時の送迎負担はさほど大きくはありません。
月謝は、おおよそ月1,500円~と比較的安価な点は魅力ではあるものの、チームの運営に手伝いが必要なことが多く、保護者の負担が大きくなる場合もあります。
サッカーチーム・クラブチーム
将来プロを目指す子どもたちが日々練習に励んでいるのが、Jリーグの下部組織に属するサッカーチーム・クラブチームです。加入するにはセレクションに合格する必要があり、個々のレベルの高さが求められます。専門スタッフが指導しており、試合数も多い分、個人の技術向上やチームのレベル向上に期待ができるでしょう。
月謝は、コースなどによって異なるものの、おおよそ月6,000円~となります。試合や遠征が多いため、その他の費用もサッカースクールや少年団よりも高い傾向にあります。
未就学児からサッカーを習うメリットとは?
幼い未就学児のうちからサッカーを習うなら、何かひとつでも子どもに身に付けてほしいと思う保護者の方もいるでしょう。どのようなことが身に付くのか、未就学児からサッカーを習うメリットについて解説します。
運動神経が発達し、体力が付く
運動神経は、4歳ごろまでに急激に発達するといわれています。走る・蹴る・跳ぶの動作にボールをプラスしたサッカーを早くから習うことで、運動神経の発達に大きく期待ができるといえるでしょう。また、ひと試合での走行距離も長いため、子どもたちは楽しみながら体力を付けられます。体力が付くと免疫力もアップするため、風邪などもひきにくい体になります。
粘り強さが身に付く
習い事全般に言えることですが、楽しいだけでなく、たくさん練習しないといけなかったり、厳しい指導を受けたりすることもあるでしょう。それでも、「うまくなりたい!」「試合に出場して勝ちたい!」という気持ちや目標を持って努力することでやり抜く粘り強さが身に付きます。この力は、大人になっても役立つ大事なスキルだといえます。
協調性が身に付く
8人または11人で行うサッカーでは、それぞれのポジションに役割があり、各々が役割をこなしてパスをつなぎます。別の園や学校、学年が違う幅広いチームメイトやコーチと戦略を立てたり、声をかけながらボールをパスしたりとコミュニケーションを取る必要があります。サッカーは、練習や試合を通して、協調性やチームワークを身に付けていけるスポーツです。
判断力が身に付く
それぞれのポジションで役割があるサッカーは、相手の状況とボールの位置から攻撃か守備かを瞬時に判断する必要があります。「次は誰にパスする?」「どこに走ればいい?」など、常に考えながら動くため次第に判断力が身に付いていくでしょう。
ボール1つあれば練習できる
サッカーはボール1つとちょっとしたスペースがあれば練習できるので、水泳などの習い事に比べて練習しやすいのが特徴です。小さいうちは本格的な練習がなかなかできないかもしれませんが、リフティングやヘディングの練習などボールに少しでも多く触れることは、上達への一歩だといえます。
サッカーをするデメリットとは?
サッカーを習い事にする上で、メリットだけでなくデメリットも知っておく必要があります。ここからは、子どもと保護者に分け、それぞれのデメリットについて解説します。
子どもへのデメリット
サッカーに限らず、スポーツの習い事全般に言えることですが、子どものけがは避けられません。サッカーでは、他の子どもとぶつかったり転んだりして全身の打撲が起こりやすいだけでなく、足首の捻挫や足首周辺のけが、膝の靭帯損傷などが起こる可能性もあります。
また、休日はほぼ毎週試合や遠征が行われるチームもあります。そのため、子どもは休日にゆっくり休めないことが増えると、サッカーが負担に感じる場合もあるでしょう。
保護者へのデメリット
サッカーは、保護者も練習場や試合、遠征先まで送迎し、待機したり応援したりする必要があるスポーツです。そのため、仕事や他の家族の用事との兼ね合いもあるため、サッカーの予定を合わせることが負担に感じてしまう場合もあるでしょう。
また、チームによっては当番制で昼食係や飲み物係、車出しをする必要があったり、遠征や合宿などが多いと、その分宿泊費や交通費などの臨時出費が増えたりする可能性が高くなります。
そして、屋外グラウンドで行うサッカーは、雨でもよほどのことがない限りは中止にならず、ユニフォームなどの泥汚れは避けられないでしょう。泥汚れは子どもが頑張った証ではあるものの、毎回泥だらけのものを洗濯するのは大変であり、子どものためだとはいえ負担に感じる保護者もいるようです。
サッカースクールを選ぶときのポイント
せっかくサッカーを習うなら、少しでも子どもにぴったりなサッカースクールを選びたいもの。ここからは、サッカースクールを選ぶときのポイントについて解説します。
見学や体験教室に参加してみる
気になるサッカースクールがあれば、見学や無料体験教室に参加してみましょう。子どもが楽しく通える場であるか事前に雰囲気を知ることは大切です。すでに子どもを通わせている保護者から情報を得るのもいいかもしれません。実際の練習風景やコーチの子どもとの関わり方、指導法など確認してくださいね。
練習日時を確認する
サッカースクールによって練習日時や頻度は異なるため、しっかり確認しておきたいポイントです。休日の試合や遠征量なども把握しておくといいかもしれませんね。送迎や見学が必要であれば、保護者は仕事や家事、他の兄弟との兼ね合いを考えなければならないため、その時間を確保できるのか確認しておきましょう。
費用や保護者の負担を確認する
子どもが楽しく長くサッカーを続けるためには、費用や親の負担も考えなければなりません。
サッカーを習うとき、以下の費用がかかります。
- 月会費
- 入会費、年会費
- 用品代(ユニフォーム、サッカーボール、シューズ、スパイク、ソックス、インナー、すね当て、水筒、リュック、バッグなど)
- スポーツ保険代
- 交通費・遠征費、合宿代
費用などは各スクールで異なりますが、サッカーを習うことが家計の負担にならないよう、入会前にどの程度費用がかかるのか確認しておきましょう。また、保護者の負担に関しては、送迎が必須な場合の練習場までの距離感や、当番や手伝いがどの程度あるのかなども把握しておく必要があります。
さいごに
未就学児からサッカーを習うと、体力の向上や協調性、粘り強さが身に付くといわれています。サッカーは、休日も試合や遠征があるなど、なにかと保護者の出番も多い習い事かもしれませんが、子どもたちが一生懸命にサッカーボールに向かう姿はきっと心を動かされるでしょう。未就学児が入会できるのは、サッカー教室やスクールが主になりますが、子どもがのびのびとサッカーを習えるよう、まずは体験教室などに参加してじっくり検討してみてくださいね。
参考サイト
- みんなの習いごと レッスンパーク|サッカーを習い事にするメリットデメリット 始められる年齢や必要な費用も紹介(https://www.lessonpark.jp/article/soccer-lesson)
- 一般社団法人新潟県サッカー協会|はじめてのサッカー これからサッカーを始めたい方
(https://www.niigata-fa.or.jp/beginner/first.html) - スポスルマガジン|【習い事】子どもにサッカーをさせるべき?メリット・デメリットを調査!(https://sposuru.com/contents/kidssports/lessons-soccer-junior/)
- ヴェルツFC|【習い事でサッカー】必要なものと費用を解説(https://www.weltfc.com/post/%E3%80%90%E7%BF%92%E3%81%84%E4%BA%8B%E3%81%A7%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%80%91%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%AA%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%A8%E8%B2%BB%E7%94%A8%E3%82%92%E8%A7%A3%E8%AA%AC)