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コーヒーや炭酸飲料は何歳から大丈夫?カフェインとの上手な付き合い方

tommy
2024/07/31 04:07
3~4歳くらいになってくると、大人と同じお菓子や飲み物を「私も!」と欲しがる子もいるのではないでしょうか。カフェインの影響からコーヒーや紅茶を避けていても、子どもが大好きなココアやチョコレートは気にせずに与えてしまっている方も多いかもしれません。
そこで今回はカフェインを含む飲料や食品を紹介します。それぞれのカフェイン含有量を知り、子どもの年齢に合わせた適量を守りましょう。

カフェインとは?

カフェインは、コーヒー豆や茶葉などに含まれる食品成分のひとつです。コーヒーや紅茶はもちろん、チョコレートや炭酸飲料にも含まれています。また、医薬品や食品添加物として配合されているものもあり、知らずのうちに摂取しているかもしれません。

カフェインには眠気を防止したり、集中力を高めたりする効果があります。しかし、カフェインの過剰摂取は身体に悪影響を及ぼす可能性があるため摂取量には注意しましょう。

カフェインを摂りすぎると

カフェインの過剰摂取は子どもの身体にどのような影響があるのでしょうか。

眠りの妨げになる

眠気覚ましにコーヒーやエナジードリンクは大人にとって欠かせないものです。しかし、子どもが過剰にカフェインを摂取すると、中枢神経が反応し興奮状態や不眠症を招く可能性があります。十分な睡眠がとれてないと集中力の低下や疲労感をもたらすことも。

消化器官の乱れ・脱水状態が起きる

消化器官が未熟な子どもはカフェインの過剰摂取により下痢や吐き気、嘔吐など身体に悪影響を及ぼします。また、カフェインには利尿作用があり、尿量が増え脱水症状を引き起こす危険性があるので注意が必要です。

子どもの成長に必要なカルシウムを排出してしまう

カフェインは、利尿作用がありますが、その際尿と一緒にカルシウムを排出してしまいます。日常生活の中できちんと必要な量のカルシウムを摂取していれば、そう心配することはありませんが、できるだけカフェイン飲料は避けた方がいいでしょう。

中毒症状が起こったり依存症になったりする

子どもの脳は敏感なためカフェイン摂取により中枢神経が強く反応します。また、大人ほどカフェインへの耐性がないので量によっては致死的な不整脈が出てしまうといった危険性も考慮しなければなりません。実際に8歳の子どもがエナジードリンクを一気飲みして中毒症状に陥ったというケースもあります。

以前はコーヒーやお茶に含まれていることが多かったカフェインが、今では炭酸飲料や甘い飲み物にも入っていることがあります。またチョコレート菓子の種類も増え、知らずに摂取することで中毒の危険性は高まってきます。将来的にカフェイン依存症になってしまう可能性もあるので、購入の際には大人がきちんと見極めましょう。

子どもはどのくらいカフェインを摂取してもいいの?

日本ではカフェイン摂取の年齢制限や1日あたり摂取許容量が定められていません。つまり何歳からどれだけカフェインを摂取してもよいということになりますが、子どもはカフェインに対する感受性が強いのでなるべく避けたいものです。

厚生労働省によると、カナダの保健省(HC)は12歳以下の子どものカフェイン摂取量を2.5mg/kg(体重)と定めました。平均体重から換算すると、子どもが1日に摂取してもよいカフェイン量は以下の通りです。カフェインを含む飲料や食品を与えるときのひとつの目安にしましょう。

  • 4歳~6歳 最大45mg/日
  • 7歳~9歳 最大62.5mg/日
  • 10歳~12歳 最大85mg/日

子供はカフェインに対する感受性が高いため、4歳~6歳の子供は最大45mg/日、7歳~9歳の子供は最大62.5mg/日、10歳~12歳の子供は最大85mg/日(355ml入り缶コーラ1~2本に相当)までとする。

カフェイン濃度を知ろう

年齢に対するカフェインの摂取目安がわかったところで、各飲料や食品に含まれるカフェイン濃度を見ていきましょう。カフェインの含有量は淹れ方や製品によっても異なるので、あくまでも許容範囲量は参考程度にして、摂りすぎには注意しましょう。

コーヒー(浸出液)

コーヒーはコップ1杯あたりのカフェイン濃度が高く、120 mg/200 mLです。子どもの許容範囲量は4歳~6歳でコップ3分の1程度、7~9歳でコップ半分程度、10歳~12歳でコップ3分の2程度です。10歳以下の子どもはミルクで薄めることをおすすめしています。

紅茶(浸出液)

紅茶のカフェイン濃度は60 mg/200 mLで、子どもが飲んでも問題ない量は4歳~6歳でコップ半分程度、7歳~9歳はコップ1杯程度、10歳~12歳でコップ1杯と3分の1程度です。紅茶をコップ1杯与えた日は、ほかのカフェインを含む飲料は控えましょう。

緑茶

緑茶のカテキンは抗菌や抗ウイルス作用があり、風邪予防として「お茶うがい」などで取り入れている方もいるのではないでしょうか。緑茶のカフェイン濃度は40mg/200 mLで、4歳以上であればコップ1杯程度まで許容範囲とされています。

エナジードリンクや炭酸飲料

お兄ちゃんやお姉ちゃんがコーラやエナジードリンクを飲んでいるのを見て欲しがることがあるかもしれません。製品によってカフェイン濃度や内容量が異なりますが、エナジードリンクは1本(350ml)あたり140mgを超えるものもあります。炭酸飲料はコーヒーや紅茶と違い、甘みが強いことからジュース感覚で飲みすぎてしまうので注意が必要です。製品によっては子どもの摂取を控えるような喚起がされています。

チョコレート・ココア

板チョコレート1枚(50g)に含まれるカフェイン量はカカオマスの多いミルクチョコレートで14mg、カカオマス70%のハイカカオチョコレートで42mgです。コーヒーと比べるとカフェイン量は少なく感じますが、日本チョコレート・ココア協会のQ&Aに小児は多量の摂取を控えるのがいいと記載してあります。

子どもにおすすめの飲み物

ここでは子どもに安心して飲ませられるノンカフェインの飲み物を紹介します。

たんぽぽ茶

たんぽぽの根の部分を焙煎して作られたお茶。別名「たんぽぽコーヒー」とも呼ばれ、コーヒーの代替品として親しまれています。パパやママが飲んでいるコーヒーを見て、子どもが飲みたいと言ったときに出してあげると、色も同じなので子どもも大人気分を味わえますね。身体を温める効果があるので寒い冬やリラックスタイムにぴったりです。

ルイボスティー

カルシウムや鉄などのミネラルやポリフェノールが豊富に含まれているルイボスティーは熱中症対策にも最適です。クセや渋みが少なく、ほんのり甘い香りのルイボスティーは子どもも飲みやすいお茶です。

コーン茶

ミネラルやビタミンなどの栄養がたっぷり入ったお茶です。ほんのり甘く炒ったとうもろこしの香ばしさから、ポップコーンのような味わいと子どもに大人気。コーン茶に含まれる食物繊維は便秘気味の子どもにも効果的です。

大人と同じものを飲みたがったら?

ノンカフェインの飲み物を用意してもパパやママがコーヒーや紅茶を飲んでいると飲みたがる子どもは多いでしょう。そこで、子どもにカフェイン入りの飲料を与えるときのポイントをお伝えします。

飲む時間に気をつけよう

カフェインには覚醒作用や利尿作用があります。睡眠不足やおねしょを防ぐためにも夕方以降に与えるのは控えましょう。

たっぷりのミルクで割ろう

カフェインの摂取量を減らすためにも牛乳で割りましょう。カフェインはカルシウムを排出してしまうので、カルシウムを補うためにもミルクティーやカフェオレにするのがおすすめです。

カフェインレスのものを選ぼう

コーヒーや紅茶、子どもが好きなココアもカフェインレスのものが販売されています。カフェインレスといっても、少量カフェインが含まれているので与えすぎないように気をつけましょう。

【体験談】カフェインは何歳からOKにした?あげるときの注意点も

コーヒーや紅茶好きのママが子どもに「ほしい!」と言われたとき、どのように対処しているのでしょうか。体験談をご紹介します。

緑茶に似た桑の葉茶がおすすめ!(4歳、6歳ママ)

私自身、カフェオレや緑茶が好きで、子どもに「飲みた〜い」と言われるのが日常です。しかし、カフェインの影響が心配で「カフェインを飲むと、眠れなくなったり成長を邪魔しちゃったりして、子どもの身体にはよくないからまだ飲めないよ〜」とストレートに伝えています。

緑茶を欲しがった時は「桑の葉茶」をあげています。緑茶と同じキレイな緑色で、ノンカフェインなのがポイントです。クセがなく飲みやすいため、子どもたちも喜んで飲んでいます。

子どもがカフェインは苦いものだと認識しました(2歳ママ)

大人がコーヒーを飲んでいると欲しがるので、あえてブラックコーヒーを一口あげてみることに。そのおかげでカフェインは苦いものと覚えて欲しがらなくなりました。

ときどきほうじ茶やミロ、ココアなどを与えることもありますが、できるだけカフェインが少ないものを選ぶようにしています。

あげる量と時間に気をつけています(9歳、7歳ママ)

小学生になってから、炭酸やコーヒー牛乳、紅茶を解禁。ペットボトル1本だとカフェイン量が気になるので、ママやきょうだいとシェアするようにしています。おうちでコーヒー牛乳やミルクティーを飲むときは、牛乳をたっぷり入れるのがポイントです。

夕方から夜の時間帯は眠れなくなると困るので、飲みたがってもあげないようにしています。

さいごに

子どものカフェイン摂取には規定がありません。しかし、カフェインの摂り過ぎは身体に悪影響を及ぼし成長の妨げとなります。まずは、飲み物や食べ物にどのくらいのカフェイン量が含まれているのか把握しましょう。大人の飲み物を欲しがったら、ノンカフェインやカフェインの少ないものを上手に選び、親子でティータイムを楽しんでくださいね。

参考サイト

    この記事の著者
    tommy(peekaboo)
    ライター
    3歳、2歳、0歳を育てる3児のママ。ドタバタな毎日を楽しんでいます!
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