子どもに「自主性」を身に付けさせるには?親が自主性を引き出すためにできること
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子どもの「自主性」とは?
子どもたちにはそれぞれの性格、得意なこと不得意なことなど個性があります。親は自分の子どもを理想の子ども像に当てはめたくなるかもしれませんが、それは子どもの自主性を育むことにはなりません。
自主性とは子どもが自ら意欲的にやりたいことを見つけ、考え、自主的に行動することをいいます。
自主性が低いとどうなる?
なぜ、自主性を求める方が多いのでしょうか。現在、自主性は学校においても社会においても重要視されています。自主性は社会に出てから発揮すればいいと思われがちですが、消極的で自ら発言することが苦手な子どもが社会に出て、急に自分の思いを発信することは難しいでしょう。社会に出ると、自分の意見や考えを積極的に発言することが求められます。社会に出たときに活躍するためにも、子どもの頃から自主性を育むことが重要と言えます。
子どもの自主性を育む5つのポイント
自主性を育むといっても、子どもの個性によって方法は異なります。子どもの自主性を育む5つの方法を具体的に解説していきます 。
子どもの意見に耳を傾ける
子どもが自分の意見を親に伝えたとき、「それは違うよ」「それはやめた方がいい」などと、否定したり、途中で口をはさんだりしていないでしょうか。子どもは親に否定されることで自分の意見を言わなくなってしまいます。大切なのは、子どもの意見に最後まで耳を傾けることです。そして、子どもが意見を伝えられたことを褒めてあげましょう。その後、子どもが間違ったことを言った場合は「こういうやり方もあるんだよ」と、正しい方向に促していくといいでしょう。
失敗は成功のもと
子どもの失敗を恐れて、親が先回りしてやり方や解決方法を教えることで、子どもの自ら考える力や、判断力を奪っている可能性があります。子どもが自ら考えて行動し、失敗したのであれば「なぜ失敗したのか」「どうしたらいい結果になったのか」考え、学ぶことができます。失敗は成功のもと、ときには子どもの行動をそっと見守ることも大切です。
子どもが計画を立てる
家族で出かけるときに、どこに行くか、何をするかなどを子どもに計画を立てさせてみましょう。どこに行って、なにをするのか子どもに考えさせます。自分で計画することでどうすれば楽しめるのか自分で考え、自主的に行動するようになるでしょう。また、遊びを計画することで他のことに対しても「これは自分で考えてみる」と、子どもが主体的にものごとを考えるきっかけになるかもしれません。
子どもの個性を大切にする
子どもにはそれぞれ個性や発達段階があります。親にとって、できて当たり前と思っていることも、子どもにとっては負担を感じていることも。親が子どもの行うことに全て、口をはさむと、子どもは自分で考えることができなくなるでしょう。大人に言われた通りに動くことが当たり前になり、自主的に考えて行動することができなります。子どもの個性や発達段階に寄り添い、見守ることが大切です。
子どもがやりたいこと尊重する
自主性を育むために何より大切なのが、子どもの意欲です。子どもがやりたいことを見つけ、それを言葉にできるのは素晴らしいことです。たとえば、お子さんが「サッカーを習いたい」と言ったとします。そこで「サッカーよりも今は勉強でしょう」と拒否するのではなくて、子どもが自らやりたいと言ったことを一度受け入れてあげてください。そうすると、どうすればサッカーが上手くなるか自主的に考えるようになるでしょう。子どもがやりたいといったことを後押しすることが大切です。
子どもの自主性を育むために親がやってはいけないこと
次に、子どもの自主性を育むために親がやってはいけないことを紹介します。
子どものことをほったらかす
子どもの個性を尊重したり、子どもの主体性を大切にするのはいいことです。しかし、子どもを放任するのは自主性ではなく、自分勝手な思考が身についてしまうだけでしょう。子どものうちはルールや、他人に迷惑のかからない行動を伝える必要があるでしょう。
過保護にする
子どもの失敗を親が恐れて、子どもに何もやらせない子育てでは子どもの自主性を育むのは難しいでしょう。親であれば、子どものことが心配な気持ちもわかりますが、子どもは失敗を通して成長していきます。子どもがやりたいことを親はそっと見守ることが大切です。
こだわりすぎる
たとえば、子どもが自ら選んで始めた習い事をやめたいと言ってきた場合、「自分からやると言ったのに、もうやめるの?」と言ってしまっていないでしょうか。子ども自身が興味を失っているのに親に無理矢理続けさせられても、それは自主性をもって取り組んでいるとはいえません。子どもはさまざまなことに興味をもつものです。子どもがやりたいことは常に更新されますので、子どもがやりたいことを応援することで自主性を育んでいけるといいですね。
レールを敷く
子どもが悩まないように親がレールを敷いてしまっては子どもの判断する力が育たなくなってしまいます。親がよいと思うことと、子どもがやりたいことが異なることもあるでしょう。子どものやることを親が最初から決めてレールを敷いてしまうと、子どもの自主性を育むことが難しくなるので注意が必要です。
「アクティブラーニング」とは
近年では、子どもたちが自主的に考え、学びを深める力が身につくよう小学校などで「アクティブラーニング」が導入されています。「アクティブラーニング」とは、授業内でグループディスカッションやディベート、グループワークなどを行い、子どもたちが自主的に考え、学びを深めていく勉強法です。「アクティブラーニング」のメリットを具体的に解説していきましょう。
解決する力が身につく
「アクティブラーニング」では、教師が一方的に授業をするのではなく、子どもたちが選択権をもち、主体的に授業を進めていきます。子どもたち自身で問題を発見し、解決する力を身に付けることで、勉強にやる気をもって取り組むことができるでしょう。
協調性を養うことができる
子どもたちが主体的に学習することで、協力して学習に取り組むことが期待できます。コミュニケーションをとることで、協調性を育むことができるでしょう。
さいごに
自分の子どもに自主性を育みたいと考えている保護者の方は少なくないはずが、自主性を育むために行っていたことが実は、逆効果だったということもあったのではないでしょうか。
子どもはさまざまなことに興味・関心をもち、やりたいことで溢れています。保護者の方の関わり方次第でいくらでも子どものやる気を伸ばすことができるでしょう。自分のやりたいことを成し遂げた子どもたちは自信がつくことでさらにいろいろなことに挑戦するはずです。
子どもたちの自主性を育むためには、なにより子どもたちのやりたいことを後押しし、応援してあげることを大切にしましょう。
参考サイト
・家庭教師のファミリー|子どもの自主性を育てるには?いい方法・悪い方法を解説!(https://www.nobiru.jp/column/motivate/child-autonomy-raise.php )
・「認知能力+非認知能力=『生きる力』」をはぐくむ教室学研教室Gakken|子どもの「自主性」を育てたい! 自主性の大切さと保護者がサポートできること(https://www.889100.com/column/column150.html)