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親子で登山・ハイキングデビュー!事前準備のポイントは?

fumi
2024/08/21 02:08
たまには親子で登山やハイキングはいかがでしょうか。ただ、初めての親子登山は「どこにいこう?」「何を持っていけばいいの?」と考え始めて腰が重くなってしまう…。そういった方は多いかもしれません。今回は、初めての親子登山の準備を中心に解説します。楽しい親子登山になるよう、山での予想される危険と対策、初心者向けのコースの選び方、山での楽しい遊び、先輩ママの体験談をご紹介します。いつか子どもと登山をしたいと考えている方、必見です。

登山・ハイキングは子どもが大きく成長するチャンス

自然を身体いっぱいに感じながらの登山やハイキングは、子どもの五感をフルに刺激します。日常生活ではみられない景色や、虫や植物の発見、風の運んでくる匂い、すべてが新鮮で子ども心をわくわくさせるでしょう。五感への刺激は脳神経ネットワークの強化へとつながり、将来的には学習能力を向上させるといわれています。体力面の効果だけではなく、勉強面でも効果が期待できるのはうれしいですね。そして、文部科学白書での発表によると、幼児期に自然体験をした子どもの方が、していない子どもより自己肯定感や人間関係能力を倍近くも高める結果が出ています。さらに、道徳観や正義感にもプラスの影響が出ているとなると、親子登山にチャレンジする気が湧いてくるでしょう。

親子登山・ハイキングのメリット

同じ景色を見て「キレイだね」と共感しあったり、「もう少しだ、頑張ろう!」と励ましあったり、「無事帰る」という同じゴールを目指して協力するのが親子登山の醍醐味ですね。次のポイントまで、てっぺんまで、ご飯を食べるまでなどと、小さな目標を重ねていけば下山するころには達成感でいっぱいになるでしょう。目標達成を共有することで親子の絆も深まっていきます。

そして、普段の生活では子どもの習い事や親の仕事などに追われ、親子でゆっくり過ごす時間が取れていない場合、登山での時間は普段話せないことも話せる貴重な時間になります。


親子登山・ハイキングで起こりうるトラブルと対策法

徐々に登山へ気持ちが高まってきますが、いざ出かけてみよう!の前に、山の危険もしっかり想定してみましょう。登山は下準備の段階からすでに始まっています。 

転倒・ケガ

子どもは、木の根っこや石などのデコボコ道を歩くことに慣れていません。また、目の前に興味あるものを見つけると足元まで注意するのは難しいでしょう。さらに、エネルギー不足が原因で低血糖を起こしてしまうと、集中力が欠けるため転倒しやすくなるので要注意です。

対策

足の裏全体を地面につけて小幅で一歩一歩進むと、足への衝撃が少なく疲れにくいので、転倒やケガの防止を防げます。親が見本を見せて、子どもにも分かりやすく伝えましょう。

また、子どもの身体はエネルギーを蓄えにくいので、休憩を多めにとり食料補給する機会が必要。子どもの低血糖を避けるために必要な食糧補給は2000~3000kcal。おにぎりや羊羹など糖質が取れるおやつを意識すると良いです。脱水症状を避けるための水分補給もこまめにして、子どもの様子を見ながら進むようにしてくださいね。


遭難の可能性

登山当日の天候や体調、余裕のない登山計画により判断力が鈍る傾向があります。そのため、簡単な初心者コースであっても、標識の見逃しや見誤りが起こり、遭難する可能性が高まります。

対策

登山準備の段階で、子どもと一緒に地図を見ておきましょう。予定のコースを説明しながら、地図や山系図に親しむ機会は貴重な学びとなります。加えて、コンパスの使い方も子どもに伝えておくと、「方角を調べる係」として登山当日に活躍が期待できます。

また、「登山計画書」は低山であっても必ず提出しておきましょう。この計画書があるのかないかで、遭難時の捜索が格段に迅速化します。用紙に、必要項目である登山者名・登山日・予定ルート・緊急連絡先・当日の服装の特徴などを記入し、登山口にある登山ポストへ投函しましょう。書面が苦手な方は、インターネットでの提出が可能です。

歩行拒否

親が一番恐れている事態は、子どもの「もう歩けない、抱っこ!」といった言葉なのではないでしょうか。スーパーや公園であれば、子どもの気持ちが落ち着くのを見守れますが、自然や山のなかではそんなに多くの時間をかけられません。

対策

何が原因かを見極めましょう。疲れただけなら、身体を休める時間をとり、エネルギー補給をして続行可能ですが、身体のどこかを痛めて気分が優れない場合も考えられます。登頂がゴールではないので、途中で折り返し戻るプランも頭に入れておくことです。予定通りにやり遂げる経験と同じくらいに、次回の挑戦につなげる経験も子どもが気持ちの切り替えを学ぶチャンスです。

子どもと一緒に準備してみよう!

では早速山へ向かう準備をしていきましょう。具体的なトラブルを話しあえたり、時前にイメージトレーニングがしやすくなったりするので「準備から子どもと一緒に」を意識してみてください。今回は子どもも準備参加型の持ち物を3つご紹介します。

おやつ

おやつは子どもの楽しみの一つです。子どもにどんなおやつをどれ位持って行くか考えてもらい、一緒に買いに行きましょう。そして、子どものリュックに自分で入れてもらいます。子どもは準備をひととおり自分ですることで自信がつき、当日の頑張りが増すでしょう。親はサポートに徹し、温かく見守ってくださいね。

ファーストエイドキット

ファーストエイドキットとは、救急セットのことです。内容は、絆創膏や虫除け、消毒液、常備薬といったもので、家庭ごとに多少変わります。ポイントは、包帯や骨折などに使う三角巾の代わりに手ぬぐいやハンカチにするなど、子どもが普段からなじみのあるものを代用することです。山での状況によっては、子どもが親を手当てする側になることも十分あり得ます。なるべく子どもがやりやすいもので、使い方を説明しながら、独自のファーストエイドキットをまとめてみましょう。子どもが好きな色やキャラクター柄で興味を惹きつけるのもいい案です。

子どもの好きなものが載っている図鑑

虫が好き、花が好き、雲を眺めるのが好き…子どもによって好きなものはそれぞれ。その好きなものに関する小さめの図鑑を持参すると、より有意義な学びの時間になります。本物と図鑑を照らし合わせたとき、子どもが何を感じたか聞いてみたいですね。

場所やコースも子どもと考えよう

親子登山では、通常、大人だけの登山と比べて約2倍の時間がかかるといわれていますが、予期せぬトラブルやハプニングはつきものです。さらに時間に余裕のある予定を組むと気持ちの焦りも軽減できます。

おすすめは、ケーブルカーありやコース変更しやすいなど、臨機応変に歩く距離やコースを変更できる山です。もちろん、トイレの場所は多ければ多いほど子連れには助かるでしょう。

アクセスしやすい場所で、初心者向けの場所をいくつかピックアップしたら、子どもの意見を聞いてみましょう。大人とは違う視点で、「売店が多い」、「橋を渡りたい」、「近くの銭湯に入りたい」など、子どもの新たな好奇心をかきたてるかもしれません。

始めは山に慣れることを第一優先に、次は山でご飯を食べること、また次はもう少し高い山…といったように段階ごとにプランニングしていきましょう。

登山・ハイキング中はなにして遊ぼう?

山は遊びの宝箱!しかし、まだ登山に慣れていない子どもは飽きないかしら…?心配な方は事前の準備をしておくと安心です。少ない荷物で可能な遊びを2つご紹介します。

おやつゲーム

持ち物準備で子どもと用意したおやつを当日の遊びにいかします。準備段階で、おやつを子袋に分けて入れておきましょう。そして、あらかじめ決めておいた休憩ポイントに到着したら、1袋ずつおやつを食べるのです。ただそれだけですが、小袋に入れる作業も子どもにお願いすれば、出発前からの楽しみができるでしょう。

さらに楽しむには、食べたら地図に(袋を止めていた)シールを貼っていくと、自分がどれだけ歩いてきたのか、あとどれ位なのかが子どもの目にも分かりやすく状況把握ができます。

紙に葉っぱをなぞる

紙と何本か色鉛筆を用意するだけで、季節を感じられるアートができます。採集した葉っぱの上に紙をかぶせ、色鉛筆を使って形が浮き出るようになぞるだけの簡単な遊びです。制作中は、身体を休める時間になり、帰宅後は登山の思い出として飾ることもできるのでおすすめします。

体験談

それでは、実際に親子で登山をした先輩ママはどんな体験をしたのでしょうか。実例を1つご紹介します。

小3男の子と年中女の子のママ

初めての家族登山に向けて、SNSを活用し持ち物のリストアップから始めました。特に気をつけたのは、服装です。体温調整できる服と雨対応できる服は必須だと思いました。子ども達の荷物は、親が準備したものを自分達でリュックにつめてもらい、ほかに入れたいものがあれば追加で入れるように伝えました。子ども達なりに「いるもの」「いらないもの」を考えて話しあっている姿がとても頼もしく微笑ましかったです。

いざ出発してみると、2人の性格の差がはっきりと表れる結果に…。コツコツ先に進みたい長男と、目に入るものすべてに興味をしめし立ち止まってばかりの長女。結局歩くことに飽きてしまった長女にあわせて、途中で引き返しました。楽しい時間ではありましたが、計画通りにやり遂げたい長男のやる気が不完全燃焼になってしまったことが次回の課題です。兄妹の存在がよい方向に働くかと期待していましたが、子どもの成長具合にもよるのだと実感。また家族登山するときは、そのあたりも考慮して計画しようと思います。

さいごに

初めての親子登山やハイキングは、準備の段階から楽しみが始まっています。家族で「登山」をテーマにコースや持ち物を話しあって計画する時間は、かけがえのない親子時間になるでしょう。早速計画を立ててみませんか。思い立ったときが親子登山ハイキングの始め時です。

参考サイト


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    fumi(peekaboo)
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    かけっこ大好きな3歳女子を子育て中の母。力をぬいて楽しい育児を心がけてます!
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