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【SDGs】子どもたちに残せる地球環境にワンアクション!不揃い野菜の価値

TAE
2024/09/14 16:09
「SDGs」という言葉をよく耳にするようになりました。今回は食品ロスに焦点を当て、家庭でできる取り組みを紹介していきます。この記事で、食品ロスを削減するための買い物のポイントや不揃い野菜の価値、コンポストの活用方法を知り、親子でアクションを起こすきっかけにしてみてください。

SDGsの目標に食品ロスに関するものは何がある?

SDGsは2015年の国連総会で採択されたアジェンダの一部で、人が地球での暮らしを継続するために掲げられた17個の目標です。現在私たちが抱えている、差別、貧困問題、気候変動などさまざまな分野の課題に対して定められた目標は、2030年に達成することを目指しています。そのなかで、今回のテーマである食品ロスに関係する目標を見ていきましょう。

SDGs目標2「飢餓をゼロに」は身近な問題

SDGsの目標2「飢餓をゼロに」は大きく5つの目標があり、飢餓をなくすことに加え「小規模の食糧生産者の生産量、収入を倍にする」「持続可能な食糧生産の仕組みづくり」「栽培される植物、家畜の多様性を守る」など、農産業についての目標も含まれています。よって飢餓に関する目標は、私たちの生活に深く関わり、食品ロスの課題にもつながっているのです。

さらに日本の飢餓について調べてみると、実は相対的貧困率が増加傾向にあります。厚生労働省から発表された令和3年の貧困線は127万円で、所得額がこれに満たない世帯が相対的貧困にあたり、その割合は15.4%、17歳以下の子どもの貧困率は11.5%でした。食品ロスが社会問題になるほど食べ物が溢れる豊かな国に見ますが、飢餓に陥ってしまうような現状があります。

SDGs目標12「つくる責任つかう責任」は消費行動が鍵

豊かな日本が大きく関わっている「つくる責任つかう責任」には8つの目標があり、「捨てられる食料を半分にする」「リサイクルやリユースをしてゴミを減らす」「自然と調和したくらし方に関する意識を持つようにする」などがあります。それを踏まえて、日本における食品ロスの現状を見ていきましょう。環境省が発表した「学校給食から発生する食品ロス等の状況に関する調査結果」によると児童・生徒一人あたり、年間で7.1kgもの食べ残しが発生していると推計されています。また飲食店や家庭からの食品ロスは523万トンと推計されており、まだ食べられるのに捨てている食糧が多くあります。

私たちに求められているのは、食べられる分だけ買って残さないようにすることや、外食時に注文しすぎないなどの消費行動です。一人ひとりの意識が食品ロス削減につながります。

家庭でできる食品ロス対策を始めよう

 先に挙げた2つの目標に共通しているのが「食品ロス」の問題です。日本の伝統的な文化といえる「もったいない」を意識して生活スタイルに取り入れてみると、食品ロス対策につながります。ここからは、子どもも一緒にできる食品ロスに対するアクションを紹介していきます。

買い物の「もったいない」をなくす

家庭で発生してしまう食品ロスを削減するには、まずは無駄な買い物をしないことから始めてみるのがおすすめ。例えば、以下のような買い物の仕方をしてみましょう。

  • 買い物前にすでにある食品をチェックする
  • まとめ買いは避けて必要な分だけ買う
  • すぐ食べるものは手前取りする
  • 期限表示を正しく理解し、取り扱う
  • 食品に合わせた保存方法で保管する

子どもと数日分の献立を考えて、買うものを決めてから一緒に買い物に出かけます。その際は、上記の5つのポイントを意識してみてください。食品の期限表示を正しく知っておくと、すぐ食べるものは「手前取り」ができるため、お店から出される廃棄も削減できます。これを繰り返せば、必要なものだけを買う習慣を身につけることができ、無駄が減ります。そして買ってきた食品はそれぞれに合った保存方法で保管すれば、長持ちさせることができます。このようにしてもったいないをなくし、食品を大切に使い切る意識が大切です。

不揃い野菜を選んで「もったいない」をなくす

味は変わらないのに、形・大きさ・キズなどの理由で捨てられてしまう不揃い野菜。スーパーではキレイに揃った色や形の野菜が並んでいるのが当たり前ですが、生産者が大切に育ててくれた野菜は、形が不揃いでも出荷されている野菜と同じ価値があります。こうした不揃い野菜を選んで子どもと一緒に料理をつくったり、おいしく食べたりすることで、環境についての会話につながるでしょう。

不揃い野菜が購入できるサイトを3つピックアップしました。参考にしてみてください。

 らでっしゅぼーや  

らでぃしゅぼーやは有機野菜や無添加食品を取り扱う、人気の定期宅配サービスです。そのなかの「ふぞろいRadish」は、フードロス削減と生産者の応援を目的に2021年から始動されました。RADIX基準という自社の商品基準が設けられており、取り扱っている食品のおいしさや鮮度は正規品と同じです。初めての方が利用できる手ごろな価格のお試しセットがあります。

ポケットマルシェ

公式サイト:https://poke-m.com/ 

全国の農家・漁師のみが登録しているオンラインショップ。商品について気になること、調理方法や保存方法などを直接生産者に聞ける点が魅力です。生産者から直接届くので、新鮮な食材が届きます。「ご家庭用」「訳あり」のような記載がある商品を選ぶと、食品ロス削減にもつながります。

tabeloop(たべるーぷ) 

公式サイト:https://tabeloop.me/ 


「エシカル消費」「食品ロス削減」をキーワードにし産地直送の野菜や果物、海産物、訳あり品を販売するサイトです。農産物以外にも、食品メーカーや小売店からの出品もあります。商品によっては訳ありの理由が明記されているので納得したうえでの購入がしやすいでしょう。また、商品代金の一部を、飢餓撲滅に貢献する団体に寄付しているのもtabeloopの特徴です。

コンポストで可食部分の「もったいない」をなくす

必要な分だけ、規格外の野菜を購入したとしても、調理法によっては食べられるのに切り落としてしまう先端や皮の部分は、生ごみになってしまいます。そこで紹介するのは、生ごみを堆肥に変えるコンポストです。コンポストとは、生ごみや落ち葉を堆肥にすることを指します。生ごみが有効活用できると、ゴミ袋の消費も抑えられるメリットがります。必要なものをホームセンター等で購入し、ごみをコンポスト容器に入れ、かき混ぜ、放置するだけ。子どももお手伝いしやすく、簡単に始められます。ここから初心者にもおすすめのコンポスト容器を2つ紹介します。

●C&(シーアンド)ボカシオルガンコ2コンポスト 

【助成金対象】 ボカシオルガンコ2 コンポスト 生ごみ処理器 バイオ式 室内用 電気不要 スロベニア製 (1,クリームホワイト)
【助成金対象】 ボカシオルガンコ2 コンポスト 生ごみ処理器 バイオ式 室内用 電気不要 スロベニア製 (1,クリームホワイト)
16,800 
(2024/8/1 12:35時点)

スロベニア製のコンポストです。再生プラスチックを使用しているため、容器も環境に配慮されています。大きさは9.6リットルで、4人家族の約2週間分の生ごみを処理できるほどの容量。ナチュラルなカラー展開で、3色から選べます。初回の発酵促進剤が無くなったあとは、追加購入が必要ですが、ホームセンターまたはインターネットで購入可能です。発酵後の抽出液は液体肥料や排水口の浄化に使用できます。

●seathestars 生ごみ処理機 

seathestars 生ごみ処理機 肥料 コンポスト 回転 60L ロールコンポスター 家庭用 自家製 有機肥料 堆肥製造器 家庭菜園 堆肥コンポスター 大型 庭 畑 DIY ガーデニング
seathestars 生ごみ処理機 肥料 コンポスト 回転 60L ロールコンポスター 家庭用 自家製 有機肥料 堆肥製造器 家庭菜園 堆肥コンポスター 大型 庭 畑 DIY ガーデニング
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(2024/8/1 12:16時点)

ハンドルを回すだけで、なかに入れた生ごみのかくはん作業ができるので、手が汚れず使い勝手が良く、小さい子どもも一緒に作業を楽しめます。密閉性が高く、混ぜるときのニオイも気にせずに済むでしょう。また、丈夫なポリプロピレン素材は、日光に当たっても劣化しにくいのが特徴。家庭菜園や、ガーデニングを本格的に楽しむ方にもおすすめです。

ベランダ菜園で子どもと一緒に野菜を育ててみよう

ここまで触れてきた「食品を大切にしよう」という価値観は、自分で野菜を育てて食べるという体験によって、さらに伝わるのではないでしょうか。コンポストで作った堆肥で、自然に育つ野菜に触れてみる。そうすると、手間ひまかけて作る大変さとともに、収穫した野菜を食べられたときの達成感などを経験でき、食育にもつながります。

初めは葉物野菜が簡単。葉物野菜も含め、これから秋の種まきができる野菜を4つご紹介します。

  • 小松菜
  • ブロッコリー
  • 水菜
  • 葉ネギ

まずは、育てる野菜を決め、野菜に合わせたサイズのプランター、子どもの手でも扱いやすいスコップ、堆肥を混ぜる土を揃えて、ベランダ菜園を始めてみましょう。

SDGsを子どもに伝えているママの体験談

 私の職場では地球環境に対する意識が高く、地元の高校生と一緒に「私たちにもできるSDGs」をテーマにして話し合う機会を設けたことがあります。その際、具体的に出た取り組みは、「買い物での手前取り」や「買い物リストをつくって無駄に買わない」「ちょっとした外出は車ではなく、徒歩や自転車にする」「ベランダ菜園」など。参加した高校生は、親子で話し合い、生活のなかでこのような心がけをしているようでした。

それを踏まえ、もうすぐ4歳になる息子がいる私は、子どもと一緒に買い物に出かけ「すぐ食べるから前から取ってきて」とお手伝いのお願いしてみたり、庭にあるちょっとしたベランダ菜園の水やり係をお願いしてみたり、環境に配慮した行動が当たり前の習慣になるように心がけています。

思わぬ利点になったのが、野菜嫌いも改善されていること。水やりに加えて、料理の際に野菜を切る工程を手伝ってもらっています。すると先日、一人でジャガイモを切った息子が、「〇〇くん、お芋さん好きなんだよ」と自ら率先して食べてくれました。

まだまだ食べムラもありますが、つくってくれている人がいること、食べるものに困っている人がいること、食事は残さない……言葉や習慣で伝え、自分たちの住む地球環境を守る意識付けにつなげていきたいです。

さいごに

食品ロス削減につながる親子で取り組めるアクションについて紹介しました。買い物での工夫や不揃い野菜の購入など、日々の消費行動を変えることが、SDGsの目標達成に近づく大きな一歩につながっていきます。まずは何ができるか、ぜひ子どもと話してみてください。

参考サイト

    この記事の著者
    TAE(peekaboo)
    ライター
    3歳と0歳の男の子を育てているアラサーママです。自由奔放な我が子に負けないくらい自分の人生も楽しむ!をモットーに日々励んでいます♪
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