はじめてのプログラミング学習におすすめの玩具8選!おもちゃの種類や選び方のポイントも紹介
プログラミング学習玩具とは?
プログラミング学習玩具は、プログラミングトイとも呼ばれており、遊びながらプログラミングを学べるおもちゃのことです。遊びを通して、問題解決能力や論理的思考力がつくとされています。プログラミング学習玩具には大きく分けて4種類があります。ひとつずつ解説してみましょう。
ボードゲームタイプ
数あるプログラミング玩具の中で、幼児でも取り組みやすいのが、ボードゲームタイプです。遊びながらゴールへ向かう課程を通して、論理的に考える体験ができます。複数人でわいわい楽しめるので、家族の遊びに取り入れるもおすすめです。
ブロックタイプ
ブロックタイプはブロックを組み立てて遊びながら、論理的思考や想像力が身につくものです。電子部品が組み込まれていて、作成したブロックを動かせる商品もあります。自分の思い通りに組み立てたブロックを動かす楽しさが味わえ、比較的難易度が低いため幼児期におすすめのプログラミング学習玩具です。
ロボットタイプ
ロボットタイプは、部品を組み立てプログラムすることで、ロボットを思い通りに動かせる学習玩具です。細かな部品の組み立ては、巧緻性の訓練にもつながります。内容や難易度は購入する玩具によって大きく幅があり、カンタンに取り組めるものから、高度なプログラムを使ってロボットに複雑な動きをさせられるものまでさまざまです。
ゲームタイプ
パソコンやスマートフォン、タブレット端末などでプログラミングソフトやアプリを使って学ぶゲームタイプもあります。学校の授業でも取り入れられやすく、使ったことがある子も多いでしょう。選ぶゲームやアプリの内容によっては、実践的なプログラミング言語を学べる場合もあります。
プログラミング学習で身につく力とは?
2020年度からはSTEAM教育の一環として、学校教育にプログラミング学習が導入されました。STEAM教育とは科学、技術、工学、アート、数学を指し、現代社会を生き抜くのに必要な力を養う教育として注目されています。では、プログラミング教育はどんな能力を伸ばすと期待されているのかを解説しましょう。
論理的思考
プログラミング学習では物事や課題を細分化して考えることで、論理的思考が身につくとされています。問題解決のための条件や求められるゴールの設定、また、ゴールに至るまでにどのような要素が必要なのか順序立てて考えます。こうした遊びを通して論理的な思考が鍛えられると言われています。
創造する力
またプログラミングでは、スキルを習得することで独自のプログラムを組むことができるようになります。プログラミング学習では、お手本など他の人が作ったプログラムを真似することが初めのステップです。真似することに慣れてきたら、他の人が作ったプログラムを参考に、一部を組み替えて自分のオリジナルプログラムを作り、最終的には作りたいプログラムを自分で最初から組めるようになるでしょう。自分で考えて作る体験は、子どもの創造する力を養います。
問題解決能力
プログラミングでは、思った通りにプログラムを実行できないバグやエラーがよく発生します。バグを見つけ間違っているのは何か考え、小さな問題を修正する作業を繰り返して、プログラムが完成していくのです。問題を細かく分類し、解決に向けて試行錯誤する体験を通じて、人生において役立つ問題解決能力を身につけられると言えるでしょう。
おすすめのプログラミング玩具8選
ここからは未就学児から小学生向けのプログラミング学習玩具を紹介します。プレゼントや日常の遊びの参考にしてみてください。
Happinet (ハピネット)「しまじろう あそべる! まなべる! プログラミングカー しょうぼうしゃ」
「しまじろう あそべる! まなべる! プログラミングカー しょうぼうしゃ」は、対象年齢3歳から遊べるプログラミング玩具。しまじろうの乗った消防車を、カンタンなボタンで操作できます。行き先を指示するプログラムは、100回まで入力可能です。チャレンジモードでは取扱説明書にある問題にチャレンジできます。
Happinet (ハピネット)「しまじろう あそべる! まなべる! プログラミングカー しょうぼうしゃ」(https://shimajiro-toy-happinet.com/detail/20230227_163/ )
学研「カードでピピッと はじめてのプログラミングカー」
学研の「カードでピピッと はじめてのプログラミングカー」は、スマホやパソコンを使わずに遊べるプログラミング学習玩具。対象年齢は3歳からで、プログラミングカーに「めいれいタグ」を読み込ませることで、プログラミングカーを思ったとおりに動かします。付属の「ぼうけんマップ」や「めいれいカード」を使いながら、ゴールを目指すゲームです。めいれいタグには、前に進む、その場で右を向く、とまるといった指示を出すものから、同じ行動を繰り返すループタグがあり、より本格的なプログラミングに触れることができます。
学研ステイフル「カードでピピッと はじめてのプログラミングカー」(https://www.gakkensf.co.jp/programmingcar/ )
くもん出版「ロジカルルートパズル」
電池を使わずに遊べる「ロジカルルートパズル」は、パズルのようにルートを設定しながらボールを転がす、ボードゲームタイプの学習玩具。対象年齢は4歳から大人までで、家族みんなで遊べます。どうすればゴールできるかを繰り返し考えることで、論理的思考力が鍛えられます。夢中になって遊べるパズルゲームです。
artec (アーテック)「studuino:liteで遊ぼう!初めてのプログラミング工作!」
「studuino:liteで遊ぼう!初めてのプログラミング工作!」は、自分の好きなものを組み立ててプログラミングできる玩具。ブロックやタイヤ、豆電球や目玉、電子ブザーやモーターが付属しており、10種類のプログラミングを体験できます。はじめは入門ガイドブックを読みながら取り組み、慣れてきたら好きな形を組んで遊ぶのがおすすめです。
artec (アーテック)「studuino:liteで遊ぼう!初めてのプログラミング工作!」
(https://www.artec-kk.co.jp/goods/store/?product-id=095106 )
BANDAI(バンダイ)「カメラも!プログラミングも! ドラえもんGIGAパッド」
「カメラも!プログラミングも! ドラえもんGIGAパッド」は、子ども用のタブレット学習端末。カメラや教科ドリル、GIGAスクール構想メニューや、プログラミング学習に楽しみながら取り組めます。プログラミング学習には120種類の問題が内蔵されており、ひみつ道具を作ったり、ドラえもんを動かしたりして遊べます。
SONY(ソニー)「KOOV エントリーキット」
SONYが開発したプログラミング学習向けのキット「KOOV」は、レベルに応じたさまざまな種類があります。「KOOV エントリーキット」は、初めてプログラミングを学ぶ子向けのキット。半透明のカラーブロックと電子パーツのDCモーターが含まれており、ブロックでロボットを作り、プログラミングで動きを与え、課題を解決する体験ができます。
e-Craft(イークラフト)「embot+(エムボットプラス)スターターキット」
e-Craft(イークラフト)「embot+(エムボットプラス)スターターキット」は、自分で工作したロボットを使って学べるプログラミング学習玩具。段ボールで組み立てた本体に、電子工作部品を差し込むことで、さまざまなプログラムを実行できます。AndroidやApple対応の専用アプリからプログラミングを行うため、本格的なプログラミング学習を体験できます。
e-Craft(イークラフト)「embot+(エムボットプラス)スターターキット」(https://shop.embot.jp/collections/starter_kit/products/%E4%BA%88%E7%B4%84%E5%8F%97%E4%BB%98%E4%B8%AD-embot-%E3%82%A8%E3%83%A0%E3%83%9C%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9-%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%83%E3%83%88 )
Apitor(アピター)「Robot S」
プログラミング学習玩具で遊んだ経験があって、もっと高度な作業がしたくなったときにおすすめなのがApitor 「Robot S」です。中には小さなブロック389パーツ、モーター、赤外線センサー、カラーセンサー、LEDライトが含まれます。ブロックやパーツを使って組み立てたロボットを、スマホにダウンロードした専属アプリApitor Kitで作ったプログラム通りに動かせる本格仕様です。飛行機、クレーン、メリーゴーラウンド、ロボット掃除機などさまざまなものを作って動かして遊べます。
Apitor(アピター)「Robot S」(https://www.apitor.co.jp/detail?id=33 )
プログラミング学習玩具の選び方のポイントは?
プログラミング学習玩具は、商品によって難易度が大きく異なります。そのため選ぶ際は、どんな機能があって、どんな遊び方が必要なのか見極めて購入するようにしましょう。また、対象年齢をチェックすることも大切なポイント。対象年齢よりはやく取り入れてしまうと、子どもは難しさを感じて、楽しいと思えず遊ばない場合もあるでしょう。未就学児には、絵やアイコンでプログラムができるものがおすすめです。プログラミング学習にはまり、パソコンやタブレット端末を操作ができる小学生高学年ごろになれば、高度な内容のプログラミング学習玩具に挑戦できるでしょう。
さいごに
プログラミング学習は、単にプログラムを組めるようになる学習ではなく、試行錯誤を繰り返し、論理的思考や新たなものを創造する力、問題を解決する力を養うものです。プログラミング学習玩具は子どもたちが、自ら遊びながら学べる便利なツールです。今回紹介したもののほかにも、さまざまなプログラミング学習玩具が発売されています。ぜひ記事を参考に子どもと楽しめそうなものを選んでみてください。
参考サイト:
- 文部科学省|小学校プログラミング教育の概要 1(https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/05/21/1417094_003.pdf )
- 文部科学省|小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成と プログラミング教育に関する有識者会議(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/122/attach/__icsFiles/afieldfile/2016/05/06/1370404_1.pdf )
- STEAM・プログラミング教育情報サイト|プログラミングスキル以外にプログラミングを学ぶことで身につく力とは(https://www.zkai.co.jp/programming/steam/post/847 )
- Domani|プログラミングのおもちゃの種類と選び方は?年齢別おすすめ13選(https://domani.shogakukan.co.jp/853726 )