「子ども用GPS」とは、子どもがいる現在位置情報を保護者に知らせる「GPS機能」を搭載した端末のこと。外出時に子どもの身の安全を守る便利グッズです。 登下校や、塾・習い事の帰り道など、子どもだけで外出するとき、保護者がついていない場合に活用できます。

 子ども用GPSのほかに、キッズ携帯やスマートフォンに専用のアプリを入れることで子どもの位置を知る方法もあります。家庭のライフスタイルやお財布事情に合わせて、どの製品を使うか決めるのがおすすめです。 

 子ども用GPSには、さまざまな機能が付いています。一般的なGPS端末に付いている機能から、便利な性能まで3つご紹介します。  

 GPSの機能として、子どもの現在地を知ることができます。自宅に無事に到着したか、学校を出発できているか知ることができるのは安心ですよね。位置履歴を知ることができる製品もあるので、子どもが普段行かない危ない場所に行っていないかも確認できます。  

 通話機能が搭載されているGPS端末もなかには存在します。保護者のスマートフォンに届く定型文や、ボイスメッセージを送りあう機能があるものも。  

万が一の場合に、両親や警察に通報できる機能のあるGPS端末も。緊急時には、ボタンを長押ししたり、ストラップを引いたりして緊急通報が可能です。 

 そもそも、子どもの位置情報を把握する必要があるのかわからず、子ども用GPSの必要性がいまひとつ理解できない人も多いのでは？実は、子どもは外出するだけで危険にさらされることがあります。 

警察庁が、子どもが狙われやすい4つの場所をあげています。  

 保護者と一緒にいれば安全な場所でも、親の目が届きにくく、子どもだけになりやすい場所では犯罪被害に遭ってしまう可能性があるとわかります。特に、登下校時や塾・習い事の帰り道には必ず道路を使いますよね。子ども用GPSがあれば、万が一のことがあったときに位置情報を把握することが可能。災害など、いつか「あるかもしれない」危険にも、子ども用GPSを持っているだけで、子どもも保護者も安心できます。

 小学校入学前後で、友人の家や習い事に子どもだけで行くようになったタイミングで持たせるのがおすすめ。特に、小学校に入学すると親の目の届かない範囲で遊ぶことが多くなります。子どもが犯罪に巻き込まれないように、事前に準備しておきましょう。  

子ども用GPSを選ぶときにチェックしてほしいポイントをご紹介します。

子ども用GPSには、買い切り型と月額払い型の2種類があります。子ども用GPSは、本体価格のほかに、使用料がかかるのが一般的。製品にもよりますが、買い切り型は購入後は月額費用が無料になり、月額払い型だと購入もしくはレンタルで、機能によって価格が変わります。

初期投資できる方なら買い切り型、押さえたいなら月額払い型を検討すると良いでしょう。

 万が一のときのためにGPSを持たせているのに、子どもの位置情報をしっかり把握できないと、本末転倒ですよね。位置精度はGPSを選ぶ際にとても重要な部分です。子どものいる場所もGPS電波が届きやすいか関係することがあるため、携帯電話の通信機能が利用できる製品を選ぶとより安心できます。 

位置精度だけでなく、位置の更新頻度や更新頻度をカスタマイズできるかなどもあわせて確認しておくのもおすすめ。  

 GPS本体が大きすぎると、子どもが登下校中など外出時に持ち歩くときに負担になってしまいます。ランドセルや、習い事で使用するカバンなどに、ストラップになっていて付けやすいものや、首から下げても邪魔にならないサイズで、軽量のものを選ぶようにしましょう。  

 製品によってバッテリー容量はさまざま。バッテリー容量とサイズは比例するため、サイズとバッテリー容量を見て、子どものライフスタイルにあった製品を選ぶのがポイントです。 

位置情報の更新頻度が高いGPSは、バッテリーを消費しやすいので合わせてチェックしておきましょう。GPS以外にも通話機能があるなど、機能性が高いものも、バッテリーを消費しやすい傾向があるので要注意。  

 GPS機能以外にも、防犯ブザー機能が付いているもの、通話・音声・テキストメッセージに対応している製品が存在します。役立ち機能が多ければ多いほど便利ですが、その分月額使用料も上がるので注意しましょう。  

 ここからは、おすすめの子ども用GPSをご紹介します。新発売のGPSもチェックしてみましょう！  

「みてねみまもりGPS第3世代（お知らせボタン付き）」は、2023（令和5）年に発売されたばかり。バッテリー容量が2000mAhと大きく、1回充電するだけで最大2カ月も電池がもちます。（1日2時間の移動で測位した場合）出発と到着を自動で知らせるAI機能が付いていたり、緊急時に保護者を呼ぶことが可能なボタンが付いていたりと、多機能なところも魅力です。カラーも4色展開しているので、子どもの好きな色を選べるところもうれしいですね。

 屋内や地下でもWi-Fiを利用して位置情報を定期的に更新してくれます。子どもの移動履歴の確認が過去90日間まで検索可能な機能や、保護者が登録したエリアに、入ったり出たりした際に通知してくれる機能があります。複数人のスマホから見守っても、追加料金がかからないのも嬉しいポイントです。  

 ソフトバンクが提供しているサービスですが、ソフトバンクユーザーでなくても使用可能。新技術「2周波GPS」に対応しているので、位置情報をより正確に把握できます。乗り物に乗ったことがわかる「のりもの検知」や、迷子防止で子どもが離れたらわかる「はなれたアラート」など独自の機能が豊富な点が魅力。月額プランは利用開始時から6カ月間無料など、お財布にも優しいGPSです。  

 子どもとメッセージのやりとりができるGPS端末。子どもからは、自由に設定した定型文をボタン操作で簡単に送ることができます。ランドセルに入れてもかさばらない、縦43mm×106mmの小型サイズで、持ち運びも負担になりません。乗り物で移動する際に通知してくれる機能も付いています。  

 KDDIが提供しているサービスですが、au以外の他社スマートフォンでも使用可能。現在地と移動履歴が把握でき、よく行く場所を登録すると、離れたときに通知が届きます。2台目は、月額料が無料になるので、兄弟姉妹がいる家庭の場合はとてもコスパが良い製品です。緊急時に本体を長押しすると、スマートフォンへ通知がいく機能もついていて安心です。

 ソニーの「センシング」という通信技術で、子どもとボイスチャットで話すことができるGPS端末。AIで「歩く・止まる」といった動作まで区別することができます。重量が23.7gと軽く、ポケットにおさまるほど小型サイズなところも魅力的。持ち運びに特化したGPSです。最大5台まで端末を登録することができるので、兄弟姉妹がいる家庭でも安心です。  

 どれだけ使っても料金が変わらず、無制限で声を録音したメッセージを送りあうことができるGPS端末。なにかトラブルが起こった時でも、音声メッセージ機能が付いていると、安心ですよね。GPS機能も高精度で、子どもが通った場所も履歴で把握可能。子どもが普段いかない場所に行くと自動で通知する見守りAI機能も付いており、防犯機能にも優れています。  

 子ども用GPSの必要性や選ぶポイントは、GPSの購入を検討していた方にとって参考になったのではないでしょうか。小学校入学前の時期、子どもがひとりで行動範囲を広げる前に準備しておくことで、子どもも保護者も安心して新生活をおくることができます。ボイスチャットや定型文が子どもと送りあえる機能があるものや、位置精度が高いものなど、自分たちの家庭にあう便利な製品を探してみてください。犯罪や災害など、万が一のことを考えて、ぜひ子ども用GPSを生活に取り入れてみては？  

•  ALSOK｜子どもにGPSは必要？見守りGPSのメリットと活用方法（https://www.alsok.co.jp/person/recommend/1043/#toc1 ） 
• ALSOK｜小学生の子ども向けGPS端末を選ぶポイント 

（https://www.alsok.co.jp/person/recommend/2241/#toc0 ） 

• マイナビおすすめナビ｜【2024年】子供用GPSおすすめ10選｜音声やメッセージ対応も！ 

（https://osusume.mynavi.jp/articles/13589/ ） 

• Benesse｜2024年版「子ども用GPS端末」のおすすめ8選！安くて人気なのは？キッズスマホとの違いは 

（https://benesse.jp/kosodate/202107/20210712-2.html）